ベルベット・レイン＠映画の森てんこ森

｜表紙｜目次｜読む映画試写会｜レヴュー｜観たい度映画｜予告編｜エッセイ｜日誌｜試写会情報｜リンク集｜
｜映画人｜解説・レヴュー一覧表｜映画ゲーム｜思い出映画｜ブロードバンド(B)版｜旅行の森てんこ森｜

映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画解説

ベルベット・レイン　(2004)

江湖 (原題) / BLOOD BROTHERS (英題)

幸の観たい度：８つ星　

■映画『ベルベット・レイン　(2004) 江湖』のポスター、予告編および映画データ

ベルベット・レイン

ポスターはwww.dighkmovies.com/
より引用させて頂きました。

Links:	Official Web Site
Trailers:

上映時間 Runtime：	1:25
製作国 Country：	香港　Hong Kong
製作会社 Production Company：	Anytime Pictures Co. Ltd.
香港配給会社 Distributer：	Focus Film (2004) (Hong Kong)
香港初公開 Release Date：	2004/05/26
日本初公開 R. D. in Japan：	2005/10/08　予定
日本公開情報：	日活
ジャンル Genre：	ドラマ／犯罪／アクション Drama / Crime / Action
MPAA Rating 指定：	Hong Kong:IIB / Singapore:PG / Canada:13+ (Quebec)
日本語公式サイト
http://www.velvet-rain.com/

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

▲TOPへ

■映画『ベルベット・レイン　(2004) 江湖』の解説

　『ベルベット・レイン』は「江湖」という香港の映画で、ギャングのボスに扮するアンディ・ラウを始め、有名な俳優たちが豪華出演の犯罪ドラマだ。『ベルベット・レイン』主人公は、子供が生まれて犯罪の世界を引退しようかと考えるボス。それに纏わって殺し屋が動いたり、信頼していた男の陰謀が生じたり、という犯罪組織を巡る人間模様・・・。

▲TOPへ

■映画『ベルベット・レイン　(2004) 江湖』のトリビア

【ベルベット・レインのトリビア　その１】　　『ベルベット・レイン』というタイトルは邦題だけで、原題や英語圏での題はこんなにある：
「江湖」…漢字の原題
「 GONG WU 」…広東語での発音 (Hong Kong: Cantonese title)
「 JIANG HU 」…北京語での発音 (Hong Kong: Mandarin title)
「 BLOOD BROTHERS 」…シンガポールでの英題 (Singapore: English title)
「 LEFT HAND 」…カナダでの英題 (Canada: English title)
「 UNDERWORLD 」…英題 (English title)

【ベルベット・レインのトリビア　その２】
『ベルベット・レイン』の「 BLOOD BROTHERS 」という英題の由来は、ヤクザのようにギャングの話なので、「血を分けた兄弟」ということからだと思われる。

『ベルベット・レイン』の「 LEFT HAND 」という英題の由来は、アンディ・ラウと競演のジャッキー・チュンの配役名が「Left-Hand ＝左手」というからか。

『ベルベット・レイン』の「 UNDERWORLD 」という英題の由来は、ギャングという「アンダーワールド＝暗黒街」が舞台だからか。

【ベルベット・レインのトリビア　その３】　　『ベルベット・レイン』原題の「江湖」は日本語にもあるので三省堂の辞書で調べて引用すると：
＜１＞江湖　こうこ〔古くは「ごうこ」とも〕
(1)川と湖。
(2)世の中。世間。

＜２＞江湖　ごうこ〔「こうこ」とも〕
(1)川と湖。
(2)長江と洞庭湖。
(3)〔昔中国で、馬祖は江西に石頭は湖南に住し、天下の禅僧がこの二師のもとに往来したという故事に基づく〕(ア)「江湖会」の略。(イ)「江湖僧」の略。

という意味がある。『ベルベット・レイン』の原題の中国語「江湖」は「アンダーワールド（暗黒街）という世界」というニュアンスで捉えたらいいようだ。

▲TOPへ

■映画『ベルベット・レイン　(2004) 江湖』の主なスタッフ

○『ベルベット・レイン』の監督は、新人ウォン・ジンポー。『ベルベット・レイン』で認められて香港電影金像奨で新人賞を獲得した。

○『ベルベット・レイン』の製作・出演：エリック・ツァン
『インファナル・アフェア　終極無間　(2003) 無間道III (原題) / INFERNAL AFFAIRS III (英題) 』
『インファナル・アフェア　無間序曲　(2003) 無間道II (原題) / INFERNAL AFFAIRS II (英題) 』
『インファナル・アフェア　(2002) 無間道 (原題) / INFERNAL AFFAIRS (英題) 』等に出演、
『美しい夜、残酷な朝　(2004) THREE... EXTREMES 』等でプロデューサー

▲TOPへ

■映画『ベルベット・レイン　(2004) 江湖』の主なキャスト

●アンディ・ラウ as ハン＠ベルベット・レイン
『イエスタデイ、ワンスモア　(2004) 龍鳳門 (原題) / YESTERDAY ONCE MORE (英題) 』
『ＬＯＶＥＲＳ　(2004) 十面埋伏 (原題) / HOUSE OF FLYING DAGGERS (英題) 』
『マジック・キッチン　(2004) 魔幻厨房 / MAGIC KITCHEN 』
『インファナル・アフェア　終極無間　(2003) 無間道III (原題) / INFERNAL AFFAIRS III (英題) 』
『マッスルモンク　(2003) 大隻[イ老] (原題) / RUNNING ON KARMA / AN INTELLIGENT MUSCLE MAN（英題) 』
『インファナル・アフェア　(2002) 無間道 (原題) / INFERNAL AFFAIRS (英題) 』
『フルタイムキラー全職殺手　(2001) FULLTIME KILLER 』
　なお、出演者の多くは『インファナル・アフェア』シリーズに携わっているので、以下は列挙割愛。

●ジャッキー・チュン as ‘左手’＠ベルベット・レイン
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ＆アメリカ／天地風雲　(1997) 黄飛鴻之西域雄獅 / ONCE UPON A TIME IN CHINA & AMERICA 』シリーズの第１弾で弟子ソウの役をしている

●ショーン・ユー as ウィン（イク）＠ベルベット・レイン
『頭文字[イニシャル]Ｄ THE MOVIE　(2005) INITIAL D 』

●エディソン・チャン as ターボ＠ベルベット・レイン
『頭文字[イニシャル]Ｄ THE MOVIE　(2005) INITIAL D 』
『花都大戦　ツインズ・エフェクトII　(2004) 千機変II　花都大戦 / TWINS EFFECT 2 / THE HUADU CHRONICLES: BLADE OF THE ROSE 』
『メダリオン　(2003) 飛龍再生 (原題) / THE MEDALLION (英題) 』
『ツインズ・エフェクト (2003) 千機變 (原題) /THE TWINS EFFECT (英題) 』

●エリック・ツァン as 背が高い男＠ベルベット・レイン
上記参照

●チャップマン・ト as 兄貴か弟分トー＠ベルベット・レイン
『頭文字[イニシャル]Ｄ THE MOVIE　(2005) INITIAL D 』

●ラム・シュー as 警官＠ベルベット・レイン
『カンフーハッスル　(2004) 功夫 (原題) / KUNG FU HUSTLE (英題) 』
『ワンナイトインモンコック　(2004) 旺角黒夜 / ONE NIGHT IN MONGKOK / ONE NITE IN MONGKOK 』
『ターンレフト・ターンライト　(2003) 向左走・向右走 (原題) / TURN LEFT, TURN RIGHT (英題) 』
『ＰＴＵ　(2003) PTU 』
『フルタイムキラー全職殺手　(2001) FULLTIME KILLER 』

▲TOPへ

■映画『ベルベット・レイン　(2004) 江湖』のあらすじ
※本作『ベルベット・レイン』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
▲TOPへ

　映画『ベルベット・レイン』の舞台は香港 Hong Kong, China 。ロケも実際に全て香港で行われた。香港のギャング組織のボス、ハン（アンディ・ラウ）は、妻（ン・シンリン）との間に男の子が生まれた。ハンは第一子誕生を祝いたいのに、暗黒街では内部紛争の勃発の怪しい気配がする。ハンの命を狙っているという巷の噂もあって、こんな危険な極道の世界では妻子にまで危害が及びやしないかハンは心配し、ギャングの世界から足を洗おうかと思う。

　ハンには旧知の仲の‘左手（レフトハンドとかレフティ）’（ジャッキー・チュン）という男がいる。レフティは、ドレッドロックスという縮らせて編んだ髪型のポニーテールで、イアリングをし、派手な柄の真っ赤なスーツを着ている男。‘左手（レフティ）’と呼ばれるようになった由来は、暗黒街でランクを上げる紛争をしていて右手の機能を失ってしまったからだ。レフティはハンとは大親友だと言っているけれど、ハンの三人の部下の暗殺を、自分の部下のシン（ラム・カートン）らに極秘に命じるのだ。なぜなら、この三人はレフティが権力を掴み取ろうとしているのを妨げようと企てているからだ。

　ハンの部下三人：ビッグ・ラングズ（ノーマン・チュウ）とフィゴ（ミウ・キウワイ）と背の高い男（エリック・ツァン）は、ボスの引退なんて考えを聞いて嬉しくない。レフティはハンに、家族ごとニュージーランド New Zealand に移住してしまうように提案するし、組織を乗っ取ろうとしていると察知したのだ。一体レフティはハンの味方なのだろうか、敵なのだろうか。ハンの下の副組長の一人がハンの関知しないところで、ある殺し屋の契約をしたことが暴露され、ハンの部下たちはその殺し屋は一体誰なのか探ろうとする。ハンを狙っている殺し屋は全然正体が掴めないので、ハンは探しようもない。ただただ今夜、殺されそうになるのを待つと言うのか。

　こうしている間に、若いチンピラのターボ（エディソン・チャン）とその友人ウィン（イクという情報もあり）（ショーン・ユー）が、殺し屋に選ばれた。二人はまだチンピラなので、いっぱしのやくざの階級に上がりたくて引き受けたのだ。ただし、今夜中に暗殺を実行して、しくじらず、見つからないという条件でだ。ウィンは暗殺の前金として受け取ったお金を母親（クララ・ウェイ）に見せに行く。ウィンの父親も兄もこうして暗殺実行の前に札束を見せに来ていてしくじっていたのだと分かる。また、ウィンは、借金返済のため売春を強要されている若い女性ヨーヨー（リン・ユアン）との関係も始まる。

　『ベルベット・レイン』では、ジョン・ウー呉宇森 John Woo 監督（
『ペイチェック　消された記憶　(2003) PAYCHECK 』
『バレットモンク　(2003) BULLETPROOF MONK 』
『ウインドトーカーズ　(2002) WINDTALKERS 』
『Ｍ：Ｉ－２　(2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』等で監督や製作）のようなアクションのスローモーションも多用されている。ラストでは「雨」の中のナイフの格闘。だから邦題を『ベルベット・レイン』とつけたのだろうか。アンディ・ラウのボスとしてのカリスマ性は相変わらず流石だと評されている。

▲TOPへ

■映画『ベルベット・レイン　(2004) 江湖』の受賞

　『ベルベット・レイン』は、香港アカデミー賞と言われる第２４回香港電影金像奨 2005 Hong Kong Film Awards でウォン・ジンポー監督が新人監督賞に輝いた。

　この時、
『カンフーハッスル　(2004) 功夫 (原題) / KUNG FU HUSTLE (英題) 』
『２０４６　(2004) 2046 』
『ワンナイトインモンコック　(2004) 旺角黒夜 / ONE NIGHT IN MONGKOK / ONE NITE IN MONGKOK 』
『美しい夜、残酷な朝　(2004) THREE... EXTREMES 』等も他部門で圧勝していた。
　また、
『香港国際警察／NEW POLICE STORY　(2004) 新警察故事 (原題) / NEW POLICE STORY (英題) 』（注１；ジャッキー・チェン成龍 Jackie Chan 主役）
『花都大戦　ツインズ・エフェクトII　(2004) 千機変II　花都大戦 / TWINS EFFECT 2 / THE HUADU CHRONICLES: BLADE OF THE ROSE 』（注２：ジャッキー・チェンの息子ジェイシー・チャン房祖名 Jaycee Chan の映画デビュー作）
等もノミネートされていた。でも、ジャッキー・チェンの父子受賞は残念ながらかなわなかった！

▲TOPへ

【『ベルベット・レイン』のスタッフとキャスト】

監督：ウォン・ジンポー　黄精甫　Wong Ching-Po　(Directed by)
製作：エリック・ツァン　曾志偉　Eric Tsang　(producer)
　　　　ハーマン・ペン　Herman Peng　(line producer)
製作総指揮：チャン・チリョン　陳志良　Chan Chi-leung　(executive producer)
　　　　エスター・クー　Esther Koo　(executive producer)
脚本：ト・チロン　To Chi-long　(Writing credits)
撮影：チャーリー・ラム　Charlie Lam　(Cinematography by)
　　　　ケニー・ラム　Kenny Lam　(Cinematography by)
編集：パン・チンヘイ　彭正熙　Pang Ching Hei　(Film Editing by)
音楽：マーク・ロイ　雷頌德　Mark Lui　(Original Music by)

出演：アンディ・ラウ　劉徳華　Andy Lau as Hung Yan-jau
　　　　ジャッキー・チュン　張學友　Jacky Cheung as Left-Hand (Lefty)
　　　　ショーン・ユー　余文樂　Shawn Yue as Wing (Yik)
　　　　エディソン・チャン　陳冠希　Edison Chen as Turbo
　　　　ン・シンリン　呉倩蓮　Wu Chien-lien as Mrs. Hung
　　　　エリック・ツァン　曾志偉　Eric Tsang as Tall Man (Mob Boss)
　　　　チャップマン・ト　Chapman To as Brother To
　　　　ノーマン・チュウ　徐少強　Norman Chu as Big Lungs
　　　　リン・ユアン　Lin Yuan as Yoyo
　　　　ミウ・キウワイ　苗僑偉　Miu Kiu Wai as Figo
　　　　クララ・ウェイ　惠英紅　Kara Hui as Wing's Mother
　　　　ラム・カートン　林家棟　Lam Ka Tung as Shing
　　　　ラム・シュー　林雪　Lam Suet as Officer

▲TOPへ

＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『ベルベット・レイン　(2004) 江湖 / BLOOD BROTHERS 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com

■映画『ベルベット・レイン』の更新記録
2005/07/15新規：ファイル作成
2005/08/27更新： ◆データ追加
2005/09/25更新： ◆データ追加

▲TOPへ

幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

「映画の森てんこ森」へ

「旅行の森てんこ森」へ

映画解説・レヴュータイトル一覧表

幸のイタリア各都市情報へ
旅行の森てんこ森　バナー03

136ｘ70

本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。
貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。