ダック・シーズン＠映画の森てんこ森

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ダック・シーズン　(2004)

TEMPORADA DE PATOS (原題) / DUCK SEASON (英題)

幸の観たい度：８つ星　

■映画『ダック・シーズン　DUCK SEASON 』のポスター、予告編および映画データ

ダック・シーズン

ポスターはdvdbeaver.com/
より引用させて頂きました。

Links:	Official Web Site
Trailers:	公式サイトで観られます。

上映時間 Runtime：	1:30
製作国 Country：	メキシコ　Mexico
製作会社 Production Company：	CinePantera Esperanto Filmoj Fidecine Instituto Mexicano de Cinematografía (IMCINE) Lulú Titan
全米配給会社 Distributer：	Warner Independent Pictures
全米初公開 Release Date：	2006/03/10 (Los Angeles + New York City)
日本初公開 R. D. in Japan：	2006/05/13　予定
日本公開情報：	クレスト・インターナショナル
ジャンル Genre：	コメディ　Comedy
MPAA Rating 指定：	Rated R for language and some drug content
日本語公式サイト
http://www.crest-inter.co.jp/duck_season/

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

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■映画『ダック・シーズン　(2004) DUCK SEASON 』の解説

　『ダック・シーズン』は『綴り字のシーズン　(2005) BEE SEASON 』風な『 Duck Season 』という英語タイトルで、メキシコの原題『 Temporada de patos 』も「カモ（アヒル）の季節」という意味。どうしてダック・シーズン？それは、『ダック・シーズン』劇中、アパートの壁にかかっている絵が複数のノガモ wild ducks の絵だということからきている。
　『ダック・シーズン』はメキシコのごくフツーのティーンエイジャーたちのある日曜日のお話。親が留守するので、男の子の仲良し二人はコーラにピザに雑誌にヴィデオゲームにと、思い切り羽を伸ばして過ごそうとしている。そこに、ケーキを焼くのでオブンを貸してほしいというちょっと年上の隣人の女の子。更に、ピザ配達の大人の男性。この四人がこの午後を一緒に過ごす羽目になって、普段の自分達だけの世界から一回り大きな人間関係に気づいたり、一見何の問題もないような各人が悩みを抱えているという事を悟ったりしていくのだ。ノガモが羽ばたいていくように。だから「ダック・シーズン」。『ダック・シーズン』は諸々の賞を総なめにした話題の映画なのである。

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■映画『ダック・シーズン　(2004) DUCK SEASON 』の主なスタッフ

○『ダック・シーズン』の監督・脚本：フェルナンド・エインビッケ

○『ダック・シーズン』の製作：フリーダ・トレスブランコ
『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男　(2004) THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON 』
『タブロイド　(2004) CRONICAS (原題) / CHRONICLES (英題) 』

○『ダック・シーズン』の製作総指揮：アルフォンソ・キュアロン
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人　(2004) HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN 』
『デビルズ・バックボーン　(2001) EL ESPINAZO DEL DIABLO (原題) / THE DEVIL'S BACKBONE (英題) 』
『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』(thanks)

○『ダック・シーズン』の美術：ルイサ・グアラ
『カーサ・エスペランサ　～赤ちゃんたちの家～　(2003) CASA DE LOS BABYS 』
『フリーダ　(2002) FRIDA 』

○『ダック・シーズン』の音楽：ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
『ダック・シーズン』の音楽は、オリジナル曲の他に、偉大なるベートーヴェンの名作も聞かれる。ベートーヴェンの古典音楽は近年ではこういう映画でも使われている：
『 Be Cool／ビー・クール　(2005) BE COOL 』(Symphony No. 9)
『 Ray／レイ　(2004) RAY 』(Moonlight Sonata)
『ハッカビーズ　(2004) I HEART HUCKABEES / I LOVE HUCKABEES 』(String Quartet No.14, Opus 151)
『海を飛ぶ夢　(2004) MAR ADENTRO (西題) / MARE DENTRO (伊題) / THE SEA INSIDE (英題) 』
『ユー・ガット・サーブド　(2004) YOU GOT SERVED 』 (Fuer Elise)
『エレファント　(2003) ELEPHANT 』
『コンフェッション　(2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』 (Moonlight Sonata)
『リベリオン (2002) EQUILIBRIUM 』 (Symphony No. 9)
『戦場のピアニスト　(2002) THE PIANIST 』 (Moonlight Sonata)
『ボウリング・フォー・コロンバイン (2002) BOWLING FOR COLUMBINE 』 (Symphony No.9 In D Minor {Choral}, Opus 125)
『チェンジング・レーン　(2002) CHANGING LANES 』 (Ode to Joy)
『バーバー　(2001) THE MAN WHO WASN'T THERE 』 (Piano Sonata No.8 in C minor, Op.13 {Pathetique}等、数多い)
『リプリー　(1999) THE TALENTED MR. RIPLEY 』 (Piano Quartet in E-Flat Major, Opus 16)
『パッチ・アダムス　(1998) PATCH ADAMS 』 (Fur Elise)

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■映画『ダック・シーズン　(2004) DUCK SEASON 』の主なキャスト

●『ダック・シーズン』はメキシコ映画なので、知っている俳優女優は見つからなかった。(^_^;)
主役の四人は絶賛されている。

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■映画『ダック・シーズン　(2004) DUCK SEASON 』のあらすじ
※本作『ダック・シーズン』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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　さて、映画『ダック・シーズン』のストーリー。
　フラマ（ダニエル・ミランダ）とモコ（ディエゴ・カターニョ・エリソンド）は１４歳のごく普通の少年。幼い時からの大親友だ。フラマの母親（カロリーナ・ポリティ）は最近、離婚したばかり。今日の日曜日は、母親は用事で外出するので、息子フラマはお留守番だ。だからフラマのメキシコシティ Mexico City のアパート＜高層マンション＞に親友のモコがやってきている。必要なものは何でも揃っているから好きなように遊んで過ごせるぞ。でも、退屈な一日になりそうだな。お母さんは、コーラとピザのお金を置いていってくれた。

　二人はかなり‘野望のある’計画を立てる。ピザを食べてコーラを飲んで、ヴィデオゲームの X-box をして、ちょっとＨな雑誌も読んじゃおう、と。退屈で自由な日曜日の始まりは首尾よくいった。二人は２リットル入りのコーラをばかでかいコップに注ぎ、コントローラーを手にテレビの前に陣取る。さあゲームの開始だ。

　すると、玄関のチャイムが鳴った。隣人の女の子で、フラマとモコよりも少し年上で１６歳のリタ（ダニー・ペレア）だった。リタが言うには、自分の家のオブンが故障してしまったので、ケーキを焼くのでフラマの家のオブンを貸して欲しいのだと。リタがキッチンでいようと別に気にも留めないし、リタが迷惑をかけるわけでもなさそうだし、フラマはＯＫした。リタは自分のバースデイケーキを作ろうとしている。

　この時点までは何の支障もなく上手くいっていた。それが、停電になって、ゲーム機は止まってしまう。肝心の面白いところで止まってはゲームはつまらない。リタは綺麗だけど、男の子二人は食い意地の方が張っている。そこで、フラマとモコはピザを注文することにした。停電のため、ピザの配達人ウリセス（エンリケ・アレオーラ）はエレベーターを使えない。マンション上階までひたすら階段を昇ってピザを届ける。すると、ピザ屋の約束配達時間３０分よりも１１秒だけ遅刻した。

　‘客’フラマは少年のくせに、そんな１１秒遅れに難癖つける。「料金は払わない」と配達人ウリセスに言い張るフラマ。でもウリセスだって負けてはいられない。お金を受け取るまで帰れませんと言うのだ。ピザ代金の払う払わないを巡って、フラマと配達人ウリセスは、ゲームのレアルマドリッド対マンチェスター Real Madrid-Manchester 戦でかたをつけることにした。

　それで、フラマとモコと、キッチンでケーキ作りをしているリタに加えて、このちょっと大人のウリセスまでがフラマのマンションにいることになった。こうして四人も部屋にいることになったけど、日曜日の残りの時間、四人は特に何をするわけでもない。壁にはカモの絵が掛かっている。X-Box のレアルマドリッド対マンチェスター戦のゲームにのめり込む二人。リタはバースデイケーキが失敗して、チョコレートブラウニー chocolate brownies に替わった。暫くして、モコは、女の子というのは、ヴィデオゲームよりも複雑な‘ソフト’なのだと発見する。リタはモコにキスして驚かせたのに、瞬時に、何か他の事を考えているんでしょと言ってモコを責めるのだから。

　計画と全然違ってしまった。二人だけの退屈だけど遊び放題という日曜日は変わってしまった。でも、おかしな関係で一緒になった四人は次第に友情を感じ始める。それに、両親の離婚とか孤独とか思春期の恋愛と友情の紛らわしさとか、更には大人の人生の挫折とか、こういうものが表に出てくる・・・。

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■映画『ダック・シーズン　(2004) DUCK SEASON 』の受賞

◎『ダック・シーズン』は、米国ロサンゼルス開催の 2004 AFI Fest でフェルナンド・エインビッケ監督が審査員大賞 Grand Jury Prize を獲得した。
　この時、
『ホテル・ルワンダ　(2004) HOTEL RWANDA 』は観客賞を獲得。

◎『ダック・シーズン』は、メキシコのアカデミー賞に当たるアリエル賞 2005 Ariel Awards で何と１０部門で受賞した。
　この時、
『イノセント・ボイス　１２歳の戦場　(2004) VOCES INOCENTES (原題) / INNOCENT VOICES (英題) 』や
『ウィスキー　(2003) WHISKY 』も諸部門で受賞。

◎『ダック・シーズン』は、グアダラハラ・メキシコ映画祭 2004 Guadalajara Mexican Film Festival で８部門も受賞した。

◎『ダック・シーズン』はこの他にも多数の受賞やノミネートを受けている。

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■映画『ダック・シーズン　(2004) DUCK SEASON 』のトリビア

【ダック・シーズンのトリビア　その１】　　『ダック・シーズン』のメキシコのスペイン語タイトル「 Temporada de patos 」は英語直訳は「 Season of ducks 」。

【ダック・シーズンのトリビア　その２】　　『ダック・シーズン』は、メキシコ映画のゴールデンエイジの到来かと噂されている。

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【『ダック・シーズン』のスタッフとキャスト】

監督：フェルナンド・エインビッケ　Fernando Eimbcke　(Directed by)
製作：ハイメ・ベルナルド・ラモス　Jaime Bernardo Ramos　(producer)
　　　　フリーダ・トレスブランコ　Frida Torresblanco　(producer)
製作総指揮：アルフォンソ・キュアロン　Alfonso Cuarón　(executive producer)
　　　　クリスチャン・ダルドリエーブル　Christian Valdelièvre　(executive producer)
脚本：フェルナンド・エインビッケ　Fernando Eimbcke　(Writing credits)
　　　　ポーラ・マルコヴィッチ　Paula Markovitch　(Writing credits)
撮影：アレクシス・サベ　Alexis Zabe　(Cinematography by)
編集：マリアナ・ロドリゲス　Mariana Rodríguez　(Film Editing by)
美術：ルイサ・グアラ　Luisa Guala　(Set Decoration by)
音楽：リキッツ　Liquits　(Original Music by)
　　　　アレハンドロ・ロッソ　Alejandro Rosso　(incidental music)
　　　　ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン　Ludwig van Beethoven　(Non-Original Music by)

出演：エンリケ・アレオーラ　Enrique Arreola as Ulises ウリセス
　　　　ディエゴ・カターニョ・エリソンド　Diego Cataño Elizondo as Moko モコ
　　　　ダニエル・ミランダ　Daniel Miranda as Flama フラマ
　　　　ダニー・ペレア　Danny Perea as Rita リタ
　　　　カロリーナ・ポリティ　Carolina Politi as Flama's Mother フラマの母
　　　　アントニオ・スニガ　Antonio Zúñiga as Tidy Man 整頓好きな男性
　　　　アルフレド・エスコバル　Alfredo Escobar as Sweating Man 汗をかいている男性
　　　　サラ・カストロ　Sara Castro as Lady 婦人

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＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『ダック・シーズン　(2004) TEMPORADA DE PATOS (原題) / DUCK SEASON (英題) 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com
　　　　　　公式サイト（原語版・英語版）
　　　　　　　http://www.temporadadepatos.com/
　　　　　　　http://wip.warnerbros.com/duckseason/
　　　　　　Haro Online
　　　　　　　http://www.haro-online.com/movies/duck_season.html
　　　　　　Reel.com
　　　　　　　http://www.reel.com/movie.asp?MID=141751&buy=closed&Tab=reviews
&CID=13#tabs
　　　　　　eFilmCritic Reviews
　　　　　　　http://efilmcritic.com/review.php?movie=10331

■映画『ダック・シーズン』の更新記録
2006/04/27新規：ファイル作成

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幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

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