菊の品種や仕立てについては、わたくしはほとんど知識がありませんので、以下のテキストデータは「キク」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用・抜粋して編集しています。
◆菊:キクの品種と仕立て【1】菊の品種
◇大菊(一輪菊)
花の直径は10センチメートル前後。中央の一輪だけ残して周りのつぼみを摘蕾する。
古来から、観賞用として好事家に栽培され、各地で独自の品種も作られてきた。「三段仕立て」、「ダルマづくり」「福助づくり」などにして楽しむ。
- 多数の花弁が中心に向かってこんもりと盛り上がったもの。花弁が起伏がなく整然と並んだものが良い。
- 厚物の花弁の下に長い花弁が走るように垂れさがったもの。
- 花弁が管状になり、直線的に放射状にのびる。外側の花弁はしだれて先が丸まっている(玉巻という)。管弁の太さで、太管、細管、針管に区分される。
- 「御紋章菊」ともいう。その名の通り、天皇の「菊のご紋」のように、平たい花弁が一重で並ぶ。花弁の数は14から16枚程になるが、16枚が理想とされる。
- 花の上部が手でつかんだように見える。走り弁が下部につく。
◇中菊
「仏花」などに使用される一般的な実用花や、洋菊(ポットマム)などが含まれる。
ほか、江戸時代から続く「古典菊」もこの区分に入れられる。
◇小菊
花の直径が1センチメートルから3センチメートル。つぼみは摘蕾(てきらい)しない
「懸崖仕立て」や「菊人形」などにする。
◇スプレー菊
花の直径が6センチメートルから3センチメートルくらい。つぼみは摘蕾(てきらい)しない。
ハウス栽培切り花として生産され、「仏花」などの用途で周年供給される。
スプレイー(Spray)とは先が分かれた枝との意味で、小枝の先に多数の花を付ける。
◇クッションマム(ポットマム)
いわゆる西洋キクで、鉢植えで秋頃に出回る。「矮化剤」で成長が抑制され、背丈がそろえられている。
普及したのは1950年代にアメリカのヨーダーブラザーズによって発売され[1968年]に日本国内でも販売開始された。しかし、1970年後半以降より販売数の減少されたが1990年頃に入って新しいパテントが普及され麒麟麦酒の子会社でキリンマムが発売され各種苗会社では現在も需要が多い。
◇古典菊
◇食用菊
花を食用にするもので、刺身のつまとして見かけることも多い。花びらのみを食用とする。
独特の甘みがあり、茹でてお浸しにしたり、酢の物や胡桃合え、天ぷらや吸い物に用いられる。また干して加工品がつくられる。旬は秋。
主な品種に「松波」「安房宮」などがある。ほかに桃紫色の花を咲かせる「延命楽」(通称「もってのほか」)がある。
山形県内各地、青森県八戸市など東北地方、新潟県の中越から下越などで栽培されている。
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◆菊:キクの品種と仕立て【2】菊の仕立て
菊には大菊、中菊、小菊の3つの区分があるが、仕立てに使用するのは主に大菊である。
◇三段仕立て盆養
一般的な仕立て方の一つ。芽の先を摘心して一本の苗から3本の側枝を伸ばし支柱でそれを支える。
直立させた3本の枝に一輪ずつ花をつける。
一番高い枝が「天」といい、3本の真ん中後ろの枝をそれにする。
残りの2本が「地」、「人」という。
背の高さは「天」
> 「地」 > 「人」である。鉢は8号から9号のものが使用される。
◇ダルマづくり
「三段仕立て」の小さい物で、鉢は7号鉢。
「天」の高さを60センチメートル以下に収まるのが条件。
矮化剤を使用する。
◇福助づくり
鉢の直径より葉の幅を大きくし、一輪咲かせる。
5号鉢に植え、矮化剤を使用する。
◇懸崖づくり
懸崖用の小菊を、前年秋のさし芽したものを、摘心を繰り返し、形を作る。かまぼこ状に隙間なく花をつけるのには技術が必要。
◇千輪咲き
秋にさし芽をしたものをひたすら摘心し、一鉢で直径3メートルから4メートルほどの半球状に花が隙間なく、かつ規則正しくならべ咲かせる。
◇その他の仕立て
※以上は「キク」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用・抜粋して編集しています。
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