「ホットプレート」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

　ホットプレートとは、商用電源を用いたヒーターを熱源とした調理器具。家庭において、台所での加熱調理よりも、もっぱら食卓での加熱調理や、台所で調理後の料理を保温しながらの食事に用いられる。ホットプレートは、家電製品としては比較的消費電力が大きいため、テーブルタップなどで他の器具と併用した場合、コード配線の過熱などが生じる場合がある。

　ホットプレートの用語として、英語では（日本でも）、ホットプレート（Hot plate）は工業用を含めた加熱板一般を指す。調理用ホットプレートは電気グリドル（Electric griddle、griddleは調理用鉄板）と呼ぶことが多い。

　ホットプレートは、家電製品として世に出た当初は、名が示すとおりプレート状、鉄板状であった。鉄板焼き、焼肉や焼きそば、お好み焼き、ホットケーキなど、熱い鉄板を熱源とする料理を調理対象とした。
　ホットプレートは、そののち食材に接する鉄板（プレート）部分を丸洗いする目的で、ヒーターを含む加熱器本体と鉄板部分が分離する製品が現れた。この分離構造を発展させ、本来のプレートに代えて使用する、専用の鍋が付属するようになった。
　ホットプレートは、鍋の蓋は耐熱ガラス製のものが多く、調理中の様子が見られるように工夫されている。
　ホットプレートは、現在では低価格品を除き、焼き用プレートと鍋がそれぞれ付属し、料理に合わせて選択組み合わせできる製品が多い。このことで鍋料理にも多用されるようになり、一般家庭へ広く普及した。
　ホットプレートは、なかにはたこ焼き専用プレートが付属する製品もあり、調理対象を広げてきた。専用鍋が付属することで本体形状は板状（プレート状）から掛け離れたが、依然としてホットプレートと呼ばれる。

※以上は「ホットプレート」フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より引用・抜粋して編集しています。