グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のネタバレ@映画の森てんこ森

【恭子の動画映像ブログ】 2014年10月18日(土)公開予定
最新映画のネタバレ/あらすじ・ストーリー・結末のネタバレ・完全ネタバレ
※この欄のイラストは「NOM's FOODS iLLUSTRATED」さまより使用許諾を得ています。(c)映画の森てんこ森/F・恭子
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映画『 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 』の解説
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Trailer Courtesy of Warner Bros. UK

(C)2014 - STONE ANGELS

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グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/映画『 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 GRACE OF MONACO 』あらすじ・ストーリーのネタバレ/結末まで完全ネタバレ

by ネタバレンタイン犬@映画の森てんこ森 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のネタバレ
グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のネタバレ
 今日のタイトルは「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のネタバレ」です。
 そしてYouTube動画映像版は映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』の予告編です。
 映画『 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 (2014) GRACE OF MONACO 』の映画解説はこちらから。
 このページは、幸田幸@映画の森てんこ森が、日本公開前の映画を海外の劇場やDVDで鑑賞して作文したり、『 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 (2014) GRACE OF MONACO 』のWikipedia英語版プロットや、海外映画情報(あらすじ・ストーリー・ネタバレ等)を大雑把に日本語訳して編集、纏めたものです。

映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』の劇場公開
 2014年10月18日(土)より、TOHOシネマズ有楽座ほか全国公開!!
 ※日本配給情報: 劇場公開(ギャガ)


ネタバレご注意:あらすじ・ストーリー・結末まで、ネタバレ満開ですので、映画『 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 (2014) GRACE OF MONACO 』をまだご覧になっていない方はネタバレにご注意ください。
 Warning!The items below here contain information that may give away important plot points. You may not want to read any further if you've not already seen this title.

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第01段落】
 映画『 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 (2014) GRACE OF MONACO 』は、グレース・ケリー、後のグレース公妃(ニコール・キッドマン:『 レイルウェイ 運命の旅路 (2013) THE RAILWAY MAN 』等)の生涯を描くのではなく、結婚六年後のある顛末に焦点を当てている。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第02段落】
 映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』は、1956年の結婚五年目 1961年の12月から始まる。モナコ公国大公レーニエ3世(ティム・ロス:『 PLANET OF THE APES 猿の惑星 (2001) PLANET OF THE APES 』『 海の上のピアニスト (1999) THE LEGEND OF 1900 』等)の妃になって数年。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第03段落】
 グレースが女優だった頃に可愛がって多用してくれていたハリウッド監督アルフレッド・ヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス:『 ギャング・オブ・ニューヨーク (2001) GANGS OF NEW YORK 』等)がモナコ宮殿を訪問した。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第04段落】
 丁度、クリスマスの豪華絢爛な大パーティを催しているところ。グレース公妃の侍女マッジ・ティヴィ=フォコン(パーカー・ポージー:『 スーパーマン リターンズ (2006) SUPERMAN RETURNS 』等)がつっけんどんに庭園のパーティ会場にヒッチコックを案内する。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第05段落】
 ヒッチコックが「マダム」と敬語で話すと、売春宿の女主人でもあるまいに、こんな時は「マアム」と言うんです、と手厳しい女官だ。そこに我がヒロイン、グレース公妃が個人秘書のフィリス・ブラム(フローラ・ニコルソン)を従えて姿を現した。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第06段落】
 ヒッチコックは、ショーン・コネリー(『 リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い (2003) THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN 』等)主演の『 マーニー (1964) MARNIE 』のタイトル役マーニーに、グレース公妃つまりグレース・ケリーに出演依頼しに来たのだ。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第07段落】
 グレースはモナコの公妃として馴染むのに困難な時期でもあり、出演依頼を却下した。ここで一応グレース・ケリーのキャリアを簡潔に書くと、人気絶頂のハリウッドスターがモナコ公国の大公レーニエ3世に求愛されて、女優をわずか26歳で引退して結婚し公妃となった美女。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第08段落】
 1918年の“モナコのお世継ぎ危機”の結果、フランスとの条約で、レーニエに跡継ぎが産まれなかったらモナコはフランスに復帰させる、という背景がある<モナコの王位継承は男子優先の長子相続>。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第09段落】
 1949年に即位していたレーニエ3世公は子供を授かる必要に追われ、米国まで足を伸ばして、当時のトップ女優グレース・ケリーに白羽の矢を立てたのだった。こういう経緯の後日談である映画『 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』は実話的だが、フィクション要素もある。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第10段落】
 実際には“実話に基づいた作り話”なのだと映画冒頭で但し書きが出る。グレース公妃の子供達カロリーヌ、アルベール2世、ステファニーは、この映画は不必要に美化されて歴史的に不正確だと述べてはいるが、映画作品として、諸々のセットの比類ない素晴らしさは特筆できよう。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第11段落】
 1956年に第一子カロリーヌ公女をお腹に宿した際、パパラッチ(『 パパラッチ (2004) PAPARAZZI 』参照)に追いまくられ、妊娠したお腹を悟られまいと腹部を隠すのにエルメスのハンドバッグ「サック・ア・クロワ sac-a-croire」を使った。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第12段落】
 グレース公妃のその写真がライフ誌のカバーを飾り、世界中に知れ渡ったその「サック・ア・クロワ」は「ケリーバッグ」と呼ばれるようになった。今では超有名で高価なあの台形のバッグだ。さて映画に戻るが、湾の埠頭にとめた豪華ヨット上で新年を祝うグレース公妃。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第13段落】
 ギリシャの海運王アリストテレス・オナシス(ロバート・リンゼイ)のヨットである。オナシスは後に 1968年には、暗殺されたアメリカ大統領ジョン・F・ケネディ(『 13デイズ (2000) THIRTEEN DAYS 』参照)の未亡人ジャクリーン・ケネディと結婚。大富豪で“20世紀最大の海運王”オナシスは上流階級と深い繋がりがある。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第14段落】
 正月祝賀会のその場にいるのは、ソプラノ歌手マリア・カラス(パス・ベガ:『 スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと (2004) SPANGLISH 』等)。因みに、オナシスの女性遍歴にはマリア・カラスも名を連ねていたそうな。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第15段落】
 レーニエの姉アントワネット公女(ジェラルディン・ソマーヴィル:『ハリー・ポッター』シリーズの母親リリー・ポッター役で有名)とその夫ジャン=シャルル・レイ(ニコラス・ファレル:『 マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 (2011) THE IRON LADY 』等)。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第16段落】
 フランス大統領シャルル・ド・ゴール(アンドレ・ペンヴルン:『 クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち (2004) CRIMSON RIVERS 2: ANGELS OF THE APOCALYPSE 』等)と夫人、モナコ国務大臣エミール・ペレティエ(オリヴィエ・ラブルダン:『 96時間/リベンジ (2012) TAKEN 2 』等)。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第17段落】
 それに、フランシス・タッカー神父(フランク・ランジェラ:『 ノア 約束の舟 (2014) NOAH 』等)らが同席していた。タッカー神父はレーニエ3世公とグレース・ケリーの結婚式を執り行った神父だ。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第18段落】
 彼らはアルジェリア戦争<1954〜1962年 フランスの支配に対するアルジェリアの独立戦争:『 灯台守の恋 (2004) L'EQUIPIER (仏題) / THE LIGHT (英題) 』参照>やフランスの極右民族主義者の秘密軍事組織OASについて論議する。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第19段落】
 するとグレースは、その問題をアメリカ人的な見解で少し混乱させてしまう。侍女マッジはそんなグレース公妃に、夫君レーニエ3世公をアメリカ化しようとしすぎると、国民から嫌われますよと警告するのだ。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第20段落】
 モナコ国務大臣ペレティエとアントワネット公女の夫ジャン=シャルルは、モナコのタックスヘイブン<無税で外国の投資家が集まる>を討論したりし、ギャンブルしか産業がないなどと話している。(『 ギャンブル・プレイ (2002) THE GOOD THIEF 』『 ブラウン夫人のひめごと (2002) 24 HEURES DE LA VIE D'UNE FEMME (原題) / 24 HOURS IN THE LIFE OF A WOMAN (英題) 』参照)。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第21段落】
 ド・ゴール大統領はモナコの子供達に賭博場の元締めになってほしいのだろうか、など。フランスはモナコに過酷な課税を強要したがっている。レーニエは怒ってペレティエ国務大臣をフランスに追い返し、ド・ゴール大統領には、モナコの独立の高まりを知らせる。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第22段落】
 因みに、モナコを簡略に纏めると、外務省データ引用で、<1918年に締結されたフランス・モナコ保護友好条約により、モナコは長きに亘りフランスの保護下にあったが、同条約に代わるフランス・モナコ友好協力条約が2005年12月に発効したことにより、フランスとの特別な協調関係は維持しつつも、外交面における制約が緩和された。>

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第23段落】
 赤十字の集いで、挫折しているグレースは孤児院のことでバチョッキ伯爵夫人(ジャンヌ・バリバール:『 クリーン (2004) CLEAN 』等)らと話し合うが、伯爵夫人はそんなことよりも年末にある舞踏会のことで頭がいっぱいだ。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第24段落】
 グレースはモナコの風の強い山の道路で車を走らせていると、老女をはねそうになった。どうもモナコ生活がしっくりと来ていないのだ。最近の暮らしに不満があることをタッカー神父に打ち明けるグレースである。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第25段落】
 テレビではフランスのド・ゴール大統領の声明が放映されている。モナコに対する最後通牒(=“アルティメイタム”『 ボーン・アルティメイタム (2007) THE BOURNE ULTIMATUM 』参照)だ。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第26段落】
 モナコが国民と事業から税を徴収し始めなければ、フランスは禁輸措置をして経済制裁を課し、否応無しにモナコをフランス領にする、と迫るのだ。従わなければモナコ公国は国家存亡の危機に立たされる。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第27段落】
 放送中、大統領はモナコにあるフランスの諸会社に税の目的だけで電話する。当然、電話は受けられない。レーニエは、名前と電話番号をリークした裏切り者がいるに違いないと考える。そして、広報・渉外にハリウッドのエージェント、ルパート・アラン(マイロ・ヴィンティミリア)を雇った。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第28段落】
 しかしもっと好意的な取り組み方で解決したら、と皆に言われる。レーニエはディナーの際にこう口にするのだ。モナコが欲しているのは国民の面倒を見ることだけであり、フランスのアルジェリア戦争に資金提供することではないのだ、と。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第29段落】
 レーニエはまた、妻グレースに、『マーニー』に出演していい、と認めてくれた。因みに、この『 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』のグレース・ケリー役に、1967年生まれ、46歳のニコール・キッドマンが33歳の役どころとはチト苦しい、なんてことも米国では言われているみたい。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第30段落】
 実は、グレース・ケリー役には、ジェシカ・チャステイン(1977年生まれ:『 欲望のバージニア (2012) LAWLESS 』等)、ロザムンド・パイク(1979年生まれ:『 アウトロー (2012) JACK REACHER 』等)、エミリー・ブラント(1983年生まれ:『 オール・ユー・ニード・イズ・キル (2014) EDGE OF TOMORROW 』等)らもオファーされていた。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第31段落】
 さてグレースは、ドラヴェンヌ氏(イヴ・ジャック:『 アビエイター (2004) THE AVIATOR 』等)、エミール・コルネ(ロン・ウェブスター:『 ゴスフォード・パーク (2001) GOSFORD PARK 』等)、写真家ジョルジュ・ルコムスキー(ロレンツォ・ハラニ)と会ってこう伝える。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第32段落】
 フランスとのこの課税問題が解決すればヒッチコックの映画『マーニー』出演をお受けします、と。彼らは残念がる。後日、病院内の孤児院新設に関する記者会見の場で、『マーニー』のことで質問が出る。これにはびっくり。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第33段落】
 口にしたことが漏れているのだ。誰か身近なところで、モナコ宮殿が不安定で弱体化していると見えるように故意に妨害しているのだと、グレースは悟る。タッカー神父に相談すると、夫君レーニエには内密に犯人を探し出すと言う。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第34段落】
 1962年7月になった。パーティにいても、グレースは自分がモナコで疎外されている想いが募る。また、モナコ側レーニエ大公とフランス側ド・ゴール大統領はお互いの揚げ足を取り合って、協議はうまくいっていない。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第35段落】
 オナシスは、ルパート・アランを雇うのはフルタイムにしてフランスへのPRキャンペーンを開始したらいいと提案してきた。グレースへの牽制もきつそう。また、マリア・カラスもアドバイスをくれる。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第36段落】
 ディナーの席で、継母ギスレーヌ公女のいる前で、レーニエは妻グレースに小言を発し始め、遂に釘を刺した。女優は引退せよ、と。その後、あのタッカー神父がグレースを訪問してきた。丁度グレースが結婚式のビデオを観ている時だった。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第37段落】
 フランスは封鎖を実行し始める。それはモナコ国民への国境の締めつけも含まれる。こうなったらモナコ公国は有刺鉄線で囲まれたようなものだと、レーニエは分かる。レーニエは世界の意見や好意的配慮を求めようと躍起になる。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第38段落】
 一方、タッカー神父はフェルナンド・デリエール伯爵(デレク・ジャコビ:『 もうひとりのシェイクスピア (2011) ANONYMOUS 』等)とのティータイムにグレース公妃を招待した。デリエール伯爵はグレース公妃にモナコ式のしきたりを教育するつもりだ。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第39段落】
 レーニエは妻グレースとの夫婦間のアドバイスをタッカー神父から受けつつ、フランスへの対応方法の構想を練る。グレースは徹底的なレッスンを開始した。市場で方言のモナコ語<公用語はフランス語で、その他はモナコ語、英語、イタリア語等>を練習していたグレースは、通行人たちに注目される。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第40段落】
 また、国境のフランス兵に気に入られるように進んで近付いていくことまで。流石ハリウッドの元女優だ、と政治を忘れて美しさを感嘆されて成功。なお、侍女マッジは自分がスパイだとグレース公妃から疑われるだろうと察知したので、グレース公妃の個人秘書フィリス・ブラムはマッジを見張る。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第41段落】
 個人秘書フィリスは怪しい侍女マッジについて発見したことをグレース公妃に伝える。そんな中、タッカー神父は病気の兄弟に会うため米国に渡らねばならなくなる。モナコを去ることはタッカー神父にとって非常に心配で、悪酔いするくらい。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第42段落】
 そんなタッカー神父は、夫君レーニエ3世公のために、モナコの最たる窮地に頑張って強くあり続けなさいとグレースに忠告するのだ。一方、ド・ゴール大統領夫妻はパリでOASスナイパーに狙撃されるという暗殺未遂事件が起こる(『 ジャッカル (1997) 』参照)。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第43段落】
 それに関与してか、侍女マッジが不審者と封書を渡し合っているのが確認された。レーニエとグレース夫妻が晩餐会に出席した際、ルパート・アランはド・ゴール大統領暗殺未遂のことを教える。何かよからぬ事が進行中だとグレースは思い始め、周囲の人間を誰も信用できなくなった。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第44段落】
 けれども、侍女マッジは潔白だった。マッジは宮殿側の人間であり、何とこう明かす。レーニエの姉アントワネット公女と夫ジャン=シャルル・レイこそがスパイだと判明した、と。二人はド・ゴールとグルになって、モナコ公国を我が物としようとしていたのだ。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第45段落】
 グレースと夫レーニエは仲直りした。その翌日、グレースはヒッチコック監督に、『マーニー』のタイトルロール出演を返上。色々整理されてきた。タッカー神父は渡米。そして裏切り者アントワネット公女夫妻にはモナコ追放を告げようとする。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第46段落】
 しかしアントワネット公女はグレース公妃にこう尋ねるのだ。「いつまで続くと思うの?」 すると腹の据わったグレースは「貴方を厄介払いするまで。それとも反逆罪の廉でギロチンで首を切ってもらう方がいいでしょうか」と平然と言ってのける。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第47段落】
 後日、赤十字の女性達と秋の慈善舞踏会の計画を練るグレース。軍事的厳重監禁の下、グレースと赤十字関係者はパリまでショッピングしに飛ぶ。そしてこれからがこの映画のハイライト、グレースの頑張りどころである。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第48段落】
 グレースは世界中にチャリティ舞踏会への招待状を出した。その舞踏会を知らせるのに、報道機関の注目を利用する。ド・ゴール大統領はジャン=シャルル・レイと協議し、モナコの国務大臣エミール・ペレティエに、出席すると伝えてきた。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第49段落】
 そして遂に舞踏会の晩。錚々たる客達が集っている。ハリウッドの大スター、ケーリー・グラント(『 シャレード (1963) 』参照)やアメリカ合衆国国防長官ロバート・マクナマラ(フィリップ・ダレンシー)という面々まで。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第50段落】
 ここでグレース公妃は勇気あるスピーチを披露する。初めは皆はポカンとしていたが、果たして、鳴り響く拍手に包まれたのだ。ド・ゴール大統領すらグレースに祝いの言葉を述べる。グレースは、タッカー神父からもらった優しい書置きを後で読む。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第51段落】
 こうして全ては上手く収まった。グレースがモナコを救ったのであった。映画『 グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』はこれで終わる。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第52段落】
 モナコの風光明媚な諸々のシーンは最高! ニコール・キッドマンはやっぱり綺麗だ〜! ワンピースのこんなに似合う女性は滅多にいないかも。

【グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/あらすじ結末までネタバレ満開 第53段落】
 その後の生涯を纏めると、1982年、南仏の別荘からりローバー3500を運転してモナコへ帰る最中に脳梗塞になり、崖から車ごと転落した。大公妃グレースはそのまま52歳という短い生涯を閉じる。これには、同乗で軽傷ですんだ次女ステファニー公女が運転していたとの報道もあり、謎のまま。夫レーニエ3世公は 2005年に死去し、息子のアルベール2世が跡を継いで即位した。そしてフランス・モナコ友好協力条約締結された。

以上。
※<グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札>のテキストは、<『GRACE OF MONACO』-Wikipedia英語版、『GRACE OF MONACO』-IMDb、『GRACE OF MONACO』関連サイト英語版の翻訳、映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』-Wikipedia、『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』EPK、公式サイト・関連サイト等を引用。
※本ファイル<グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札>には間違いがある場合がありますので、お読みになる方は、どうかご了承くださいませ。

テキスト:幸田幸


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