毛皮のヴィーナスのネタバレ@映画の森てんこ森

【恭子の動画映像ブログ】 2014年12月20日(土)公開予定
最新映画のネタバレ/あらすじ・ストーリー・結末のネタバレ・完全ネタバレ
※この欄のイラストは「NOM's FOODS iLLUSTRATED」さまより使用許諾を得ています。(c)映画の森てんこ森/F・恭子
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映画『 毛皮のヴィーナス 』の解説
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Trailer Courtesy of IFC Films

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毛皮のヴィーナス/映画『 毛皮のヴィーナス GONE GIRL 』あらすじ・ストーリーのネタバレ/結末まで完全ネタバレ

by ネタバレンタイン犬@映画の森てんこ森 毛皮のヴィーナスのネタバレ
毛皮のヴィーナスのネタバレ
 今日のタイトルは「毛皮のヴィーナスのネタバレ」です。
 そしてYouTube動画映像版は映画『毛皮のヴィーナス』の予告編です。
 映画『 毛皮のヴィーナス (2013) LA VENUS A LA FOURRURE (原題) / VENUS IN FUR (英題) 』の映画解説はこちらから。
 このページは、幸田幸@映画の森てんこ森が、日本公開前の映画を海外の劇場やDVDで鑑賞して作文したり、『 毛皮のヴィーナス (2013) LA VENUS A LA FOURRURE (原題) / VENUS IN FUR (英題) 』のWikipedia英語版プロットや、海外映画情報(あらすじ・ストーリー・ネタバレ等)を大雑把に日本語訳して編集、纏めたものです。

映画『毛皮のヴィーナス』の劇場公開
 2014年12月20日(土)より、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開!!
 ※日本配給情報: 劇場公開(ショウゲート)


ネタバレご注意:あらすじ・ストーリー・結末まで、ネタバレ満開ですので、映画『 毛皮のヴィーナス (2013) LA VENUS A LA FOURRURE (原題) / VENUS IN FUR (英題) 』をまだご覧になっていない方はネタバレにご注意ください。
 Warning!The items below here contain information that may give away important plot points. You may not want to read any further if you've not already seen this title.

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第01段落】
 映画『 毛皮のヴィーナス (2013) LA VENUS A LA FOURRURE (原題) / VENUS IN FUR (英題) 』の英語タイトル『Venus in Fur』はフランス語の原題と同じ意味。「毛皮のビーナス」「毛皮を着たヴィーナス」とも訳される。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第02段落】
 オーストリアの小説家、貴族レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホ或いはレーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ或いはレーオポルト・フォン・ザッハー=マーゾッホが書いた小説『毛皮を着たヴィーナス』が、この映画『毛皮のヴィーナス』の原作。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第03段落】
 ご存知、異常性欲の両極の一つサディズム略してサドがフランスの作家サドの名に因み、相手に苦痛を与えることによって性的満足を得る異常性欲、嗜虐症、加虐性愛に対して、この映画『毛皮のヴィーナス』は対極のマゾヒズム略してマゾがテーマだ。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第04段落】
 マゾヒズム略してマゾは相手から精神的、肉体的苦痛を与えられることによって性的満足を得る異常性欲、被虐性愛である。映画『毛皮のヴィーナス』は小雨のパリの街の片隅に佇む小さな劇場から始まる。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第05段落】
 氷雨のパリの街の冒頭を彩るのは、アレクサンドル・デスプラ(『 あなたを抱きしめる日まで (2013) PHILOMENA 』『 最後のマイ・ウェイ (2012) CLOCLO (原題) / MY WAY (英題) 』『 ゼロ・ダーク・サーティ (2012) ZERO DARK THIRTY 』『等)によるギリシャのリズム、9/4拍子の風変わりなBGだ。ヴィーナス・・・ギリシャ神話・・・。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第06段落】
 このちょっと古びた小劇場は、パリ17区バティニョール街のエベルト劇場がロケに選ばれた。そこから屋内に入ると、ホールから観客席に通じる二枚ドアに、手書きで「毛皮のヴィーナス オーディション会場」と紙が貼られている。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第07段落】
 ここからは別のロケ地だ。屋内ロケは、パリ7区レカミエ通りのレカミエ劇場。この映画『毛皮のヴィーナス』の全編がこの中で撮影されるから、雰囲気がぴったりのこのレカミエ劇場が選ばれている。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第08段落】
 観客のいない劇場内で、神経質そうな中年男性トマ・ノヴァチェック(マチュー・アマルリック:『 風にそよぐ草 (2009) LES HERBES FOLLES (原題) / WILD GRASS (英題) 』『 ミュンヘン (2005) MUNICH 』『 キングス&クイーン (2004) ROIS ET REINE (仏題) / KINGS AND QUEEN (英題) 』等)が電話をかけている。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第09段落】
 トマ・ノヴァチェックは演出家で、傲慢で自信家である。電話の相手はフィアンセだ。芝居「毛皮のヴィーナス」のヒロインのオーディションを終えたが、皆、下手くそでちっともマシな女優がいないのだと愚痴をこぼすトマ。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第10段落】
 因みに、本映画『毛皮のヴィーナス』の演出家トマの役は、当初はルイ・ガレル Louis Garrel (『 ジョルジュ・バタイユ ママン (2004) MA MERE (原題) / MY MOTHER (英題) 』『 ドリーマーズ (2003) THE DREAMERS 』等)が考えられていた。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第11段落】
 オーディションが済んで30分経ってトマが去ろうとした頃、オーディションに遅刻してすみませ〜ん、今からオーディションを受けさせて〜と女優らしき女性が駆け込んできた。もうオーディションは終わったよ、と軽くいなす演出家トマ。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第12段落】
 その女優ワンダ・ジュルダン(エマニュエル・セニエ:、『 フレンチなしあわせのみつけ方 (2004) ILS SE MARIERENT ET EURENT BEAUCOUP D'ENFANTS / AND THEY LIVED HAPPILY EVER AFTER 』『 ナインスゲート (1999) THE NINTH GATE 』『 ニルヴァーナ (1996) 』等)は結構、強引だ。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第13段落】
  エマニュエル・セニエは1966年生まれだから、ワンダは若い娘ではなくて、中年女性。エマニュエル・セニエ或いはエマニュエル・セイナーはこの映画の監督・脚本のロマン・ポランスキー(『 戦場のピアニスト (2002) THE PIANIST 』『 ナインスゲート (1999) THE NINTH GATE 』等)の妻<三人目>である。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第14段落】
 「毛皮のヴィーナスはSM作品でしょ」と軽い口を叩くその女性。演出家トマは、「1870年の傑作ですよ」と相手に言い聞かせるような語り口。この辺りのシーンでは、トマは明らかにその下っ端女優に上から目線で描かれている。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第15段落】
 遅刻と言ってもワンダ・ジュルダンという名前はオーディション・リストに載っていないし、初めは相手にしない演出家トマであるが、ワンダ・ジュルダン Vanda Jourdain は、劇の役名ワンダ・フォン・ドゥナエフ Wanda von Dunayev と同じワンダだから、とか言って彼女は強引に進めるのだ。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第16段落】
 ワンダはエネルギーいっぱい、抑制されない攻撃的言動で、台詞を披露するのをトマにに無理やり応じさせる。演出家トマには、劇中のワンダの相方セヴェリン・フォン・クシェムスキーの台詞を付き合わせる。ワンダはトマの婚約者の人となりまで当ててしまう。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第17段落】
 ワンダはただのがさつな女性に見えていたのに、いざ台詞を披露し始めると、見事な変身ぶり。知性豊かで気品溢れ、妖艶で、衣装もどういうわけが各種を揃えて順次、身にまとう。長いドレスに着替えたワンダを見て、先ずトマは息を呑む。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第18段落】
 そう、この映画『毛皮のヴィーナス』は終始、二人芝居。エマニュエル・セニエとマチュー・アマルリックだけ。撮影シーンもこの劇場内という限られた空間である。撮影監督パヴェル・エデルマン(『 Ray/レイ (2004) RAY 』等)は照明に工夫を凝らして撮影していった。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第19段落】
 完璧に台詞を理解し自分のものにし、トマを圧倒していく。トマはそんなワンダに服従する方の立場に逆転し、ワンダから命令され翻弄され支配されることに悦びを感じ始める。黒革のボディスーツに身を包んだワンダにこっぴどい仕打ちを受けて嬉しいのだ。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第20段落】
 犬のように首輪をつけられてリードを引っ張られたり、体で圧倒されたり、化粧されたり、跪かされたり、奴隷扱いされたりして、トマは自分もこれまで気付いていなかった性趣向に目覚め、飾りの無い欲望に快感を覚える。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第21段落】
 そして、ローマ神話のヴィーナス Venus <ギリシャ神話のアフロディーテ Aphrodite >は裸でなければ、と、全裸になってフェイクの毛皮だけの姿になり、脚を広げ、トマを支配する。毛皮のビーナス、毛皮のヴィーナス、毛皮を着たヴィーナスである。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第22段落】
 舞台の終盤、トマは柱に括り付けられ跪いたまま。ワンダはステージ中央に立ち、本物のミンクの毛皮を取り出して、私の本名を言いなさい、とトマに命じる。その間、トマの両腕はまるで神を手招きしているように突き出されている。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第23段落】
 そこに雷鳴と稲妻、更に風もどこからか吹き込んできて台本などの紙は舞い散った。舞台は暗転。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第24段落】
 トマは自己愛と傲慢で神々をも自然律をも否定してきたから、ワンダは神話的で勝ち誇った女神ヴィーナスとしてトマの前に出現し、超自然的存在としてトマとトマの考え方を弄んだということのようだ。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第25段落】
 トマはこう学んだ筈だ。ワンダもヴィーナスも、或いはどんな女性もどんな人も、神聖であっても不敬であっても、抵抗できようが抵抗できまいが、容易く片付けてはならないし情熱的に賞賛してはならない、ということを。

【毛皮のヴィーナス/あらすじ結末までネタバレ満開 第26段落】
 下手な女性も理想的主演女優も、神聖なる人間性を否定して弄んだり戯れたりしてはならない。誰かの人間性を否定するということは、自分の人間性を否定するということ。女神ヴィーナスは降り立って、腹を立てたのだ。

以上。
※<毛皮のヴィーナス>のテキストは、<『VENUS IN FUR』-Wikipedia英語版、『VENUS IN FUR』-IMDb、『VENUS IN FUR』関連サイト英語版の翻訳、映画『毛皮のヴィーナス』-Wikipedia、『毛皮のヴィーナス』EPK、公式サイト・関連サイト等を引用。
※本ファイル<毛皮のヴィーナス>には間違いがある場合がありますので、お読みになる方は、どうかご了承くださいませ。

テキスト:幸田幸


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