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シャイな幸の独り言 | |
BALNIBARBI バルニバービのカフェ・ガーブへ行ってきました! | |
2003年12月05日金曜日 | |
バルニバービ Balnibarbi はアイルランド
Ireland 〔※〕の首都ダブリン Dublin 生まれのイギリスの小説家ジョナサン・スウィフト
Jonathan Swift ( 1667-1745 )が書いた『ガリバー旅行記
Gulliver's Travels 』の第三章に登場する国。あの空飛ぶ島ラピュタ
Laputa の属国です。ヤフー Yahoo! というポータルサイト名も『ガリバー旅行記』に登場する醜悪な人間の意味だから、『ガリバー旅行記』は結構企業家に人気のある本なのかもしれません。因みに、『
千と千尋の神隠し (2001) SPIRITED AWAY 』で 2003 年アカデミー長編アニメ賞に輝いた宮崎駿監督の『
天空の城ラピュタ (1986) LAPUTA: CASTLE IN
THE SKY 』でも、『ガリバー旅行記』がヒントになって製作されています。『ガリバー旅行記』は当時のイギリスの政治・宗教・社会を痛烈に風刺・批判した作品。空飛ぶ島ラピュタと地上の国バルニバービの関係は、イギリスとアイルランドの関係を示しているそうです。そんな可愛くて含蓄深い名前を社名に持つ、関西の飲食業界をリードする会社のカフェレストラン、
心斎橋近くにある CAFE GARB カフェ・ガーブを訪れました。 〔※〕「映画の森てんこ森」には、アイルランドを舞台に、もしくは、アイルランド人が原作者の映画には、以下のものがあります。 『 チェイシング・ザ・ドラゴン (原題) (2003) VERONICA GUERIN 』『 フィオナが恋していた頃 (1998) THIS IS MY FATHER 』『 アンジェラの灰 (1999) ANGELA'S ASHES 』『 理想の結婚 (1999) AN IDEAL HUSBAND 』『 マグダレンの祈り (2002) THE MAGDALENE SISTERS 』『 レオポルド・ブルーム (原題) (2002) LEOPOLD BLOOM / LEO (別題) 』『 ドラキュラ (1992) BRAM STOKER'S DRACULA 』 |
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バルビバーニのHP BALNIBARBI.COM より カフェ・ガーブのテラスBALNIBARBI.COMより 引用させて頂いてます。 |
オタクな私は、日本にいるときは、大阪のビジネス街である心斎橋・南船場オフィスに通勤していながら、会社が終わった後はミナミや心斎橋のどこかへ遊びに出かけるわけでもなく、すぐに家に帰ります。早く愛犬に会いたいということもあるし、このHP"映画の森てんこ森"の更新のためでもあります。(友達や姉弟によくクライと言われます。)しかし、今夜は違います!取引先の会社の上司さんにお誘いを受け、私の上司と一緒に御呼ばれです。それも、今大阪ミナミでオシャレと評判のお店です。私は、話題のスポットとかオシャレなところは苦手で、そんな場所は空飛ぶ島ラピュタよりも遠〜い存在。でも、行ってみたかったんです。そこのお店は、フレンドリーで温かいおもてなしをされるとの事で、店員さん(伊語では
cameriere カメリエーレ、仏語では garçon
ガルソン)は接客上手。こんなチャンスがないとそんなところへは行けません。滅多に行けそうもないので、デジカメ持参で出かけました。(「それはおかしい!」という姉の声が聞こえてきますが…。ジャカマシイ!何でもデジカメに撮って、後であれやこれやと自分で思い出したいのだ!) |
店名 GARB ってどういう意味か興味があったので、EXCEED英和辞典で調べると「
n., vt. (職業・地位などのわかる)服装(をさせる);
外観, 様子」とありました。なんか的が外れているような。どこかでフランス語かイタリア語だと聞こえたので、さらに調べました。仏語にも伊語にもそのような単語はありません。ひょっとして短縮したのかなと思って見ていくとフランス語「garbure:キャベツと鵞鳥(ガチョウ)肉を入れたフランス南西部のベアルヌ Béarn 地方のスープ」とありました。料理関係だけどこれじゃないだろう。イタリア語では「garbo:丁寧、上品、愛嬌、魅力、粋な風、たしなみ、繊細、精緻、行い、身ぶり」と単語があった。これも違うかなあ。結局分らず終いです。まあ、今度行く機会があれば、お店の方に聞いてみることにします。 バルニバービ系列のカフェレストラン、カフェ・ガーブは、中古の物流倉庫をリノヴェーションした手作り感覚の店作りが若い女の子を中心に支持されています。「お腹を満たすビジネスではなく、心を満たすビジネスを」というのが、バルニバービの社長のコンセプトらしく、接客やお店のデザインなんかもそういう風に考えられているそうです。私が来た心斎橋中央区博労町にあるお店はカフェ・ガーブという名前ですが、バルニバービのお店は、「ガリバー旅行記」の不思議な国々のようにそれぞれ名前が違い、同じ内装のものもないそうです。(と、取引先の上司さんが教えてくださいました。)今夜も超平日の水曜日だというのに、カフェ・ガーブは大勢の人で賑わっています。 カフェ・ガーブの壁には大きなナイフとスプーンがあって、『ガリバー旅行記』の巨人の国ブロブディンナグ Brobdingnag のことをちょっと思い浮かべました。ガリバーのように異空間を楽しんでくださいということなんでしょうか?外にはテラスにオープン・カフェがあるし、また、中もまるで若い頃のジャン=ポール・ベルモンド Jean-Paul Belmondo (『 パリの確率 (1999) PEUT-ETRE 』等)の映画に出てくるような感じのカッコいい内装です。クリスマス・シーズンなので、ブルーを基調にしたオーナメントのクリスマス・ツリーもキレイです。「いくらお腹を満たすビジネスではないとおっしゃっていても、やっぱり味は大切でしょう。」なんてワクワクしながら、メゾネットの二階を抜け、三階に上がります。 真ん中の大きな木のテーブルの上に飾られた、沢山のキャンドルがステキです。天井や窓のサッシも、元の倉庫のものを利用しているようなのですが、それがまたお店のアジになっています。ヨーロッパのノミ市で直接買い付けた家具を使っている店もあれば、某有名デザイナーの椅子を使っている店もあるそうです。私が今までに訪れたイタメシ屋さんとはかなり趣向が異なります。何気なく見える大きな木のテーブルですが、誰かの意匠でしょうか。リノヴェーションは、石やレンガ造りの多い欧米では古くからある建築の在り方ですが、今日本でも脚光を浴びているようです。環境問題の視点からも正しいし、これからのマイナス成長時代にマッチしているからでしょう。バルニバービが火付け役になったのでしょうか、心斎橋・南船場の雰囲気もリノヴェーションで随分変わってきています。 さて、お楽しみのお料理!といっても、私はアメリカの某ホテルで日本人客の誰もが固くてマズくて口にできなかったお肉料理を一人食すことができたというくらい味音痴?でもイタメシは美味しかったと思うのだけど。私自身すごく味が分かる人ではないのですが、いい雰囲気のところで食べるものは、何でも美味しいです!味は分からずとも、お料理(もしくはレストラン)を題材にした映画のレヴューでは、『 バベットの晩餐会 (1987) BABETTE'S FEAST 』『 パリのレストラン (1995) AU PETIT MARGUERY 』『 星降る夜のリストランテ (1998) LA CENA 』を書いています。また、イタリア・フィレンツェのレストラン(エッセイ「シャイな幸の独り言」:フィレンツェ料理)と家庭料理(「 旅行の森てんこ森/イタリア旅行 」:フィレンツェの料理 その2)についても紹介しています。単なるありきたりなイタメシではなく、鮮やかなイタリアン・フレンチなお料理を、ウキウキ頂きました。鮮やか序でに、キレイな小鉢のお花なんかテーブルにあしらわれていたら、もっとロマンティックで良かったのになと思いました。「お腹を満たすビジネスではなく、心を満たすビジネス」というバルニバービのコンセプトは、私にピッタリだなぁ。 |
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カフェ・ガーブのメニュー 1. タパス5種盛り合わせ |
【幸が頂いたメニュー】 1. タパス5種盛り合わせ 2. 鴨のラグーとゆで卵のピザ Ground Duck & Boiled Egg Pizza 3. 粗引きソーセージのキッシュ Quiche 4. サラダ・カフェ・ガーブ Salad Cafe GARB 5. 海老とドライトマトのリングイネ Prawn & Dried Tomato with Penne 6. スパイシーなスペアリブ 取り分けスタイル Spicy Spareribs 7. ケーキ (飲み物) 赤ワイン、ウーロン茶、紅茶 |
カフェ・ガーブのメニュー 2. 鴨のラグーとゆで卵のピザ |
カフェ・ガーブのメニュー 3. 粗引きソーセージのキッシュ |
カフェ・ガーブのメニュー 4. サラダ・カフェ・ガーブ |
カフェ・ガーブのメニュー 5. 海老とドライトマトのリングイネ |
カフェ・ガーブのメニュー 6. スパイシーなスペアリブ 取り分けスタイル |
カフェ・ガーブのメニュー 7. ケーキ |
※沢山のメニューがありますが、もちろん一人で頂いたわけではありません。取り皿に分けて、頂きました。飲み物は私が飲んだものだけです。また、この度はラッキーなことにご招待を受けたので、一品一品の値段は分かりません。(へへ。自分だったら、凄く価格が気になるんだけど。価格はカフェ・ガーブのHPでご確認下さい。ご馳走様でした。有難うございます。 バルニバービ系列のレストランは、アマーク・ド・パラディー Hamac de Paradi 、パゴド Pagode 、私が行った心斎橋近くの中央区博労町にあるカフェ・ガーブ Cafe Garb 、パゴド・ノルド Pagode Nord 、米倉庫をリノヴェーションしたブレラテーブル Brera Table 、スローブルー Slow Blu 、駐輪場をリノヴェーションしたモノクローム Monochrome 、ガーブドレッシング Garb Dressing 、エナルジア Enargia 、ペイ Pay 、スローブルーコンシャス Slow Blu Conscious 、ブレラ キッチン&ベーカリー Brera Kitchen & Bakery 、菫 sumire 横浜、菫 sumire 心斎橋、ワナファンダイニング Wanna Fan Dining と現在 15 店舗。こんなオシャレなバルニバービの全店舗の食空間で色々な料理を食べてみたいです。もし機会があれば全店舗の「心を満たす」料理で心豊かになりたいものです。また是非御呼ばれで連れて行って下さい。えへへ。*^.^* 全国にチェーン展開する、ロイヤル・ホスト、ガスト、フレンドリー、さと、バーミアン、サガミ、サイゼリア、ジョリ・パスタ等(関西にあるのは、このくらいしか知りません。)のようなファミレス(ファミリー・レストラン)は全部お店の名前が同じで、メニューも各店舗共通です。でも、バルニバービは全店舗名前が違い、個性を持っているそうです。どうしてそれぞれ名前が違うのだろう、名前が同じなら色々と便利なのにと不思議にも思います。HPで観て知ったのですが、西心斎橋に今年の夏オープンした菫 sumire のキャッチコピーは、<創作料理やリストランテはもうどこかにおまかせ、おまかせ。和・仏・伊・中がごく自然にテーブルに並ぶ心のこもったとびきりの 『ふだんのごちそう・中島家の食卓』…>です。「心を満たす料理=心のごちそう」のコンセプトを形に表すと、それぞれの名前が変わってくるということなのでしょう。また、店名の独自性は『ガリバー旅行記』のラピュタとバルニバービの関係のアレゴリーでしょうか? |
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Text by Sati |
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。 coda_sati@hotmail.com |
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