王と鳥＠映画の森てんこ森

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王と鳥　(1980)

LE ROI ET L'OISEAU (原題)
THE KING AND THE MOCKINGBIRD (英題)

幸の観たい度：８つ星　

■映画『王と鳥　(1980) LE ROI ET L'OISEAU 』のポスター、予告編および映画データ

王と鳥

ポスターはdvdtoile.com
より引用させて頂きました。

Links:	Official Web Site
Trailers:	公式サイトで観られます。

上映時間 Runtime：	1:27
製作国 Country：	フランス　France
製作会社 Production Company：	Antenne-2 Gibe Films Paul Grimault Films
仏国配給会社 Distributer：	Société des Etablissements L. Gaumont
仏国初公開 Release Date：	1980/03/19
日本初公開 R. D. in Japan：	2006/07/29　予定
日本公開情報：	クロックワークススタジオジブリ提供
ジャンル Genre：	アニメーション／音楽／ファンタジー Animation / Musical / Fantasy
MPAA Rating 指定：	Sweden:7 / Switzerland:0 (canton of Geneva) / Switzerland:7 (canton of Vaud)
日本語公式サイト
http://www.ghibli.jp/outotori/

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

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■映画『王と鳥　(1980) LE ROI ET L'OISEAU 』の解説

　『王と鳥』はフランスのアニメーションの古典として、世界のアニメータ達のバイブル的存在である。特に、宮崎駿氏（『ハウルの動く城　(2004) HOWL'S MOVING CASTLE 』『千と千尋の神隠し　(2001) SPIRITED AWAY 』等）が感銘を受けてスタジオジブリ（最近では『ゲド戦記　(2006) TALES FROM EARTHSEA 』）の原点となったと言われているほど『王と鳥』は傑作。それで、２６年を経て『王と鳥』は日本で初公開の運びとなった。『王と鳥』は邦題は「王様と幸運の鳥」「王様と鳥」としても知られる。『王と鳥』の公開時コピーは＜気をつけたまえ。この国は今、罠だらけだからな。＞

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■映画『王と鳥　(1980) LE ROI ET L'OISEAU 』の原作

　『王と鳥』の原作は、アンデルセンの童話「羊飼い娘と煙突掃除人　The Sheperdess and the Chimney Sweep 」で、この映画『王と鳥』の英語タイトルは『 THE KING AND THE MOCKINGBIRD （直訳：王様とモノマネドリ）』という。

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■映画『王と鳥　(1980) LE ROI ET L'OISEAU 』の主なスタッフ

○『王と鳥』の監督・脚本・編集・美術：ポール・グリモー
1905/03/23 - 1994/03/29

○『王と鳥』の脚本・音楽：ジャック・プレヴェール
『隣のヒットマンズ　全弾発射　(2004) THE WHOLE TEN YARDS 』の第１弾の
『隣のヒットマン (2000) THE WHOLE NINE YARDS 』

○『王と鳥』の撮影： Gérard Soirant
『皇帝ペンギン　(2005) LA MARCHE DE L'EMPEREUR (仏題) / THE EMPEROR'S JOURNEY (英題) 』
『アルティメット　(2004) BANLIEUE 13 (原題) / DISTRICT B13 (英題) 』
『ルビー＆カンタン　(2003) TAIS-TOI! (原題) / RUBY & QUENTIN (英題) 』
『恍惚　(2003) NATHALIE... 』
ＴＡＸｉ３　(2003) TAXI 3 』
『トランスポーター　(2002) LE TRANSPORTEUR / THE TRANSPORTER 』
『女はみんな生きている　(2001) CHAOS 』
『ナインスゲート　(1999) THE NINTH GATE 』

○『王と鳥』の音楽：ヴォイチェフ・キラール
『戦場のピアニスト　(2002) THE PIANIST 』

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■映画『王と鳥　(1980) LE ROI ET L'OISEAU 』のあらすじ
※本作『王と鳥』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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　さて、映画『王と鳥』のストーリー。
　タキカルディ王国 Kingdom of Takicardia は、シャルル１６世 Charles XVI （声優：パスカル・マゾッティ）という王に統治されていた広大な王国だ。シャルル１６世は民衆を嫌い、民衆のほうでも王を憎んでいた。それほど無慈悲の王なのである。孤独な王の趣味は狩猟だけど、不運にも、王はやぶにらみ、いわゆる斜視、寄り眼、ロンパリであった。でも「やぶにらみの暴君」なんて、王の目前で言う者は誰もいない。そういうわけで目がやぶにらみなので、狩猟でもなかなか的に当たらない。でも、時たま的に命中することもある。

　その命中したのが、「 L’Oiseau （鳥）」（声優：ジャン・マルタン）としてしか知られない鳥の奥さんで、その鳥が『王と鳥』のナレーターとなって映画は進展していく。鳥はあらゆる機会で王を嘲弄したり侮辱したりすることに喜びを見出している。鳥は黒くて翼の広いマネシツグミ（モノマネドリ）のようだ。

　高層宮殿の最上階２９７階にある王の秘密のアパルトマンの壁には、三枚の肖像画が飾られていた。一枚は「羊飼いの娘」（声優：アニエス・ヴィアラ）で、その美しい羊飼い娘を王は憧れ、夢見ていた。羊飼い娘の絵の向かい側の壁には「煙突掃除の青年」（声優：ルノー・マルクス）の絵が飾られている。「羊飼い娘」と「煙突掃除人」は恋仲だった。勿論、絵、だけれど。夜に、その愛し合う二人「羊飼い娘」と「煙突掃除人」は、絵から抜け出して宮殿から駆け落ちしようとする。なぜって、もう一枚の絵「孤独な王」がその二人の仲を裂こうとしているからだ。

　ただし、その絵の「孤独な王」は、やぶにらみではない。その絵の「孤独な王」もやはり絵から飛び出して現実世界へ出てきた。絵から出てきたこの王は、現実の王になり代わった。そして羊飼い娘と煙突掃除人を捕らえるように臣下の者たちに命令を下す。高層宮殿は罠がいっぱい。しかし、例の「鳥」が、羊飼い娘と煙突掃除人の道先案内人となって、二人が高層宮殿の複雑な迷路から逃げるのを導いてあげる。高層宮殿の階段はどこまでもどこまでも続き、高層宮殿は現代にも通ずる、世界の支配構造そのものだった。

　羊飼い娘と煙突掃除人は、ずっと深い「 Lower City 」いわば下層の都市まで追いやられた。そこでは、住民は日光を一度も見たことがない。ここで二人は、不思議な生き物たちや警察に追われることになる・・・。

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■映画『王と鳥　(1980) LE ROI ET L'OISEAU 』の受賞

　『王と鳥』はルイ・デリュック賞 1979 Prix Louis Delluc をポール・グリモーが受賞した。

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■映画『王と鳥　(1980) LE ROI ET L'OISEAU 』のトリビア

【王と鳥のトリビア　その１】　　『王と鳥』のオリジナルともいうべき作品は、『王と鳥』と同じくポール・グリモーが監督したフランス初の長編アニメーション映画『やぶにらみの暴君　(1952) LA BERGERE ET LE RAMONEUR 』という。これで充分に日本を含め世界中で高い評価を受けたのに、ポール・グリモー監督自身は気に入っていなかった。未完成なのにプロデューサーが待ちきれずに公開してしまったのだ。そこで、ポール・グリモー監督は二十年後に映画の権利とネガを買い戻し、ジャック・プレヴェールと再度コラボして、新たに『王と鳥　(1980) LE ROI ET L'OISEAU 』として三十年近く経ってリメイクし遂げた。今度こそ、ポール・グリモー監督の存分に満足できる力作『王と鳥』となったわけである。

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【『王と鳥』のスタッフとキャスト】

監督：ポール・グリモー　Paul Grimault　(Directed by)
原作：アンデルセン　Hans Christian Andersen　(fairy tale 'The Sheperdess and the Chimney Sweep')
脚本：ポール・グリモー　Paul Grimault　(Writing credits)
　　　　ジャック・プレヴェール　Jacques Prévert　(Writing credits)
撮影： Gérard Soirant　(Cinematography by)
編集：ポール・グリモー　Paul Grimault　(Film Editing by)
美術： Lionel Charpy　(Production Design by)
　　　　Robert Duelents　(Production Design by)
　　　　ポール・グリモー　Paul Grimault　(Production Design by)
音楽：ヴォイチェフ・キラール　Wojciech Kilar　(Original Music by)
　　　　ジョセフ・コズマ　Joseph Kosma　(songs)
　　　　ジャック・プレヴェール　Jacques Prévert　(songs)

声の出演：ジャン・マルタン Jean Martin as L'oiseau 鳥
　　　　パスカル・マゾッティ　Pascal Mazzotti as Le roi 王
　　　　レイモン・ビュシェール　Raymond Bussières as Le chef de la police 警官長
　　　　アニエス・ヴィアラ Agnès Viala as La bergère 羊飼い娘
　　　　ルノー・マルクス Renaud Marx as Le ramoneur 煙突掃除人
　　　　ユベール・デシャン Hubert Deschamps as Le sentencieux 助言者
　　　　ロジェ・ブラン Roger Blin as L'aveugle 盲人
　　　　フィリップ・デレーズ Philippe Derrez as Le liftier/Le speaker エレベーター係／スピーカーの声
　　　　アルベール・メディナ　Albert Médina as Le belluaire/Le haut hurleur 猛獣使い
　　　　クロード・ピエプリュ Claude Piéplu as Le maire du palais 宮殿の市長

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＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『王と鳥　(1980) LE ROI ET L'OISEAU (原題) / THE KING AND THE MOCKINGBIRD (英題) 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com
　　　　　　王と鳥公式サイト
　　　　　　DVD Times
　　　　　　　http://www.dvdtimes.co.uk/content.php?contentid=6335　

■映画『王と鳥』の更新記録
2006/07/20新規：ファイル作成

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幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

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