パリ右岸の映画館（１）＠映画の森てんこ森

パリ右岸の映画館（１）
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パリ右岸の映画館（１）＠映画の森てんこ森
パリ右岸の映画館　　（１）
パリ右岸の映画館／Art et essai映画散歩
2005年3月11日金曜日
パリ右岸の映画館（１）
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パリ右岸の映画館（１）
Art et essai （アール・エ・エッセ）系映画館　その１
画像とテキスト提供：Ｙ女史（パリ在住）　編集：Sati
Art et essai （アール・エ・エッセ）系映画館が、パリ左岸（リヴ・ゴーシュ）の専売特許かと言うと、決してそうではないのです。館数的にはパリ左岸（リヴ・ゴーシュ）と比べ物になりませんが、少ないだけに独特の映画館色を出しています。１）La　Latina（ラ・ラチナ）：　パリ市庁舎の近く、Marais（マレ）地区の始まる所にあるこの比較的新しい建物は、ラテン語圏国家の相互援助組織‘Union latine’の後援のもとに、ラテン文化の推進に力を入れています。その一環として、二つのサルでラテン映画が上映されています。
※画像はすべてクリックで拡大（１） La Latina（ラ・ラチナ）	スペイン語圏、ポルトガル語圏、フランス、イタリア、ルーマニアからの新しい映画はもとより、リバイバル映画上映やフェスティヴァルも行われ、年間に 100 本程の映画が上映されるそうです。　La Latina（ラ、ラチナ）映画館は、Art et essai （アール・エ・エッセ）系映画館として、パリ左岸（リヴ・ゴーシュ）のLucernaire（リュセルネール）映画館とパートナーを組んでいます。　この建物の中には、アート・ギャラリーや南アメリカ料理が楽しめるビストロがあり、又、タンゴやサルサはもちろん、アンダルシア地方のSévillaneも習えるとか。フラメンコかぁ、いいなぁ．．．
２）Max Linder Panorama（マックス・ランデール・パノラマ）：　前出 Grand　Rex（グラン・レックス）の近く、Théâtre des Nouveautés　劇場と隣り合わせのこの映画館は、一見小さく見えますが、中は、幅１８メートルの大スクリーンとTHX音響設備を持ち、７００席が３つの階に分けられて並ぶ、立派な映画館です。
（２） Max Linder Panorama（マックス・ランデール・パノラマ）	Max Linder Panorama（マックス・ランデール・パノラマ）映画館は、元俳優マックス・ランデールの、自分の映画館を持つと言う夢が叶えられ、1912 年にオープンしたものの、経営困難から手放さなければなりませんでした。　経営者の度々の交代にもかかわらず、名前は引き継がれ、破産を越え、新しい設備を備えた映画館として、1980年代に生まれ変わりました。　Art et essai （アール・エ・エッセ）協会に属し、素晴らしい映画を素晴らしい環境で見る事を目指しています。
３）Le Cinéma des cinéastes（ル・シネマ・デ・シネアスト）：　クリッシー広場界隈と言えば、以前は大衆映画館とポルノ映画館が集まっていました。そんな映画館が次々と消えて行き、今は、大きなPathé　Wepler（パテ・ヴェプレール：パリの映画館７参照）と、このLe Cinéma des cinéastes （ル・シネマ・デ・シネアスト）映画館しかありません。
（３） Le　Cinéma　des　cinéastes（ル・シネマ・デ・シネアスト）	このLe Cinéma des cinéastes （ル・シネマ・デ・シネアスト）映画館は、まず独立した１映画館からパテ・クリッシー映画館（パテ・ヴェプレールの前身）の別館になり、そして、1996年に　ARP（著作家・監督・プロデューサー）協会経営のLe Cinéma des cinéastesとして生まれ変わったと言う経歴があります。　大工事の後、内外ともに非常にコンテンポラリーになり、３つのサルでは、フェスティヴァル形式やオリジナルなプログラムが上映され、シネフィル達が通う、右岸では数少ないタイプの映画館となりました。工事の際に、エッフェル作のオリジナルの建築構造部が発見され、そのまま内装の一部として残されています。
※画像はすべてクリックで拡大
参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm 　　　　　　IMDb 　　　　　　allcinema ONLINE 　　　　　　Nostalgia.com 　　　　　　CinemaClock.com 　　　　　　写真と解説文の提供は、パリ在住Ｙ女史です。
Text by Sati

coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com

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