パリ右岸の映画館（３）
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パリ右岸の映画館（３）＠映画の森てんこ森
パリ右岸の映画館 　　（３）
パリ右岸の映画館／Art et essai映画散歩
2005年3月13日日曜日
パリ右岸の映画館（３）
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パリ右岸の映画館（３）
Art et essai （アール・エ・エッセ）系映画館　その３
画像とテキスト提供：Ｙ女史（パリ在住）　編集：Sati
今回紹介するのは、実は、つい数ヶ月前までその存在を知らなかった映画館です。それまで無視していた理由は、映画を見に行こうと思うような地区ではなかったからです。この二つの映画館がある地区は、Gare de l’Est（ギャール・ドゥ・レスト＝東駅）や地下鉄Strasbourg St.Denis（ストラスブルグ・サン・ドゥニ）駅に近く、ありとあらゆる国籍の人たちに交じって、娼婦達もいるかなり雑雑とした所です。 　私は、この地区にある青果市場（安い！）やインド・アーケード（雑貨もある！）が好きで、時々買い物というか、遊びに行くのですが、映画を見に行った事はありませんでした。 　映画好きの友達から面白そうな映画があるから見に行こうと、お誘いが掛かり、調べると、パリでは２カ所でしか上映されていませんでした。一カ所は、左岸のLucernaire（リュセルネール）、もう一カ所は右岸のL’Archipel（ラルシペル）。 　左岸まで出かける勇気のない私達は、比較的近いL’Archipelへ行く事にしたのですが、住所を見て首を傾げてしまいました。“あの辺に、リュセルネールでかかるような映画を上映する映画館なんか、あった．．？”“ポルノ映画館、．．は、もう無くなったし．．”“なんかオドロオドロしいファンタジーものの映画館だったような．．．” 　そんな事を言い乍ら歩いていると、もう一つの小さな映画館の前を通り過ぎました。Le Brady　l'albatros（ル・ブラディ・ラルバトロス）。“ア、ここなんだ、モッキーの映画館。”そして私達がたどり着いた映画館は、小さい乍らも、Art et essai （アール・エ・エッセ）ラベルがついた映画館でした。 １）L'Archipel-Paris Cine（ラルシペル・パリ・シネ）：
※画像はすべてクリックで拡大 （１） L'Archipel-Paris Ciné（ラルシペル・パリ・シネ）	映画館として１世紀の歴史があるという、この元ポルノ映画館L'Archipel-Paris Ciné（ラルシペル・パリ・シネ）は、２００１年にクラシック音楽のSaphir（サフィール）プロダクションが買い取って以来、良質の音楽と映画の発表の場として生まれ変わりました。 　このL'Archipel-Paris Ciné（ラルシペル・パリ・シネ）映画館の一階のサルは、コンサートがない時は、映画が上映されています。上映される映画の幅も広く、Art et essai （アール・エ・エッセ）佳作続映の他、全く知られていない監督の珍しい映画も上映されています。
２）Cinéma le Brady l'Albatros（シネマ・ル・ブラディ・ラルバトロス）： 　仏映画界の異端児、そして反メジャー系映画と映画館運動の第一人者、Jean-Pierre　Mocky（ジャン・ピエール・モッキー）所有の映画館。ここも以前は、B級からZ級映画専門館でした。 　今は、モッキー自作自演の映画の他、新旧あらゆるジャンルを取り混ぜ、毎回上映映画が替わるプログラムと、インド・アーケード、Passage Brady（パサージュ・ブラディ）に近いせいかボリウッド映画も少し上映されています。L’albatros（アルバトロス＝「アホウドリ」の意味）は、モッキー自作自演の映画のタイトルの一つで、又彼の配給会社の名前でもあります。
（２） Cinéma le Brady l'Albatros （シネマ・ル・ブラディ・ラルバトロス）	（3） Cinéma le Brady l'Albatros （シネマ・ル・ブラディ・ラルバトロス）の映画案内
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参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集 　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm 　　　　　　IMDb 　　　　　　allcinema ONLINE 　　　　　　Nostalgia.com 　　　　　　CinemaClock.com 　　　　　　写真と解説文の提供は、パリ在住Ｙ女史です。
Text by Sati

coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。 coda_sati@hotmail.com
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