パリ右岸の映画館(5)
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 パリ右岸の映画館(5)@映画の森てんこ森
パリ右岸の映画館



  (5)
パリ右岸の映画館/Art et essai映画散歩
2005年3月15日火曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
パリ右岸の映画館(5)
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パリ右岸の映画館(5)
 Tout a une fin.., mais..(終わりは全てにあるもの..ですが..)
画像とテキスト提供:Y女史(パリ在住) 編集:Sati
 さらば、シネマテック・シャイヨー!

 パリの映画館案内も、今回をもって一応お終いです。
 パリは、東京の山手線内に入ってしまうらしく、又、大阪市の半分程の広さです。その中に、100程の映画館があるのです。‘映画の森てんこ森’で紹介した映画館は、半数以下に過ぎません。残りの50以上ある映画館の大半は、パリ中に散らばっているGaumon、UGC、mk2系列の映画館ですが、その他にもインデペンデントな映画館があります。 いつか‘映画の森てんこ森’ページを手に、映画館探しを楽しみ乍らパリを散歩される方々と、何処かですれ違うかも知れませんね。

 今回は、お終いにふさわしく、一つの幕を閉じたCinémathèque Française(シネマテック・フランセーズ)です。でも、終わったわけではありません。

1)Cinémathèque Française(シネマテック・フランセーズ):
  Cinémathèque française (シネマテック・フランセーズ)は、パリ10区のCinémathèque française salle Grands-Boulevards (シネマテック・フランセーズ・サル・グラン・ブールヴァール)と16区のCinémathèque française salle du Palais-de-Chaillot (シネマテック・フランセーズ・サル・デュ・パレ・ドゥ・シャイヨー)があります。

 1936年に、Henri LANGLOIS(アンリ・ラングロア)を中心に生まれたシネマテックは、映画に関係する全てが集められている神殿のような所です。シネマテックは、商業目的ではなく、第7のアートとしての映画を推進する為に、文化省及びCNC(フランス中央映画庁)の後援を得て、運営されている独立した民間団体です。
 映画の誕生から今日に至るまでの、フランス国内だけではなく世界中から集められたフィルムはもちろん、コスチューム、シナリオ、模型などが保存されています。又、傷んだ映画の修復作業にも力が入れられ、多くのフィルムが消滅から救われています。

※画像はすべてクリックで拡大
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Cinémathèque française salle du Palais-de-Chaillot(シネマテック・フランセーズ・サル・デュ・パレ・ドゥ・シャイヨー)
Cinémathèque française salle du Palais-de-Chaillot
(シネマテック・フランセーズ・サル・デュ・パレ・ドゥ・シャイヨー)



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la Cinémathèque Chaillot(ラ・シネマテック・シャイヨー)
la Cinémathèque Chaillot(ラ・シネマテック・シャイヨー)
工事の為、地面に置かれた看板

 シネマテックには、年間100本程の映画が、制作会社や監督から寄贈されるそうで、世界でも他を見ないその素晴らしいコレクションは、35000 本以上という事です。
 シネマテック内にあるサルでは、国、監督、俳優、テーマなどでプログラムが組まれ、最近では 、一本5ユーロでした。又、40ユーロで10本見られるカードも発行されていました。

 シネマテックは、今年の2月27日をもって、アンリ・ラングロアが、フィルム缶の山をかかえている写真の看板で慣れ親しまれて来たシャイヨー宮のシネマテックと、Grand Boulevard(グラン・ブールヴァール)の別館が閉館されました。

 新しいシネマテックが、Bercy(ベルシー)にある元アメリカ文化センターであった建物を改修して、今秋、開館される予定です。この新しいシネマテックには、4つのサルの他、展示会場や映画関係図書館も予定されているそうです。

 因みに、16区のCinémathèque française salle du Palais-de-Chaillot(シネマテック・フランセーズ・サル・デュ・パレ・ドゥ・シャイヨー)は長い名前ですが、短くla Cinémathèque Chaillot(ラ・シネマテック・シャイヨー)と呼んでいます。
 多くの映画人が通ったシャイヨー宮のシネマテックがなくなるのは、やはり淋しいですが、設備が揃った新しい空間で、新しい時代の映画人達が生まれて行く事でしょう。

 シャイヨー宮のシネマテックは工事の後、新しく開かれるCite de l’architectures et du patrimoine(建築及び共同遺産建築物館?)の一部として、関係映画が上映されるサルになるという事です。
※画像はすべてクリックで拡大

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      写真と解説文の提供は、パリ在住Y女史です。
Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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