カルチエ・ラタン
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 カルチエ・ラタン@映画の森てんこ森
パリ、カルチエ・ラタンの映画散歩
2005年2月13日日曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
カルチエ・ラタンについて
■カルチエ・ラタンについて
■カルチエ・ラタンの映画館(1)
■カルチエ・ラタンの映画館(2)
■カルチエ・ラタンの映画館(3)
■カルチエ・ラタンの映画館写真集

 パリのカルチエ・ラタンというと、幸は、最近の映画では、カルチエ・ラタンの映画館で映画をよく観ていた主人公の話で、ベルナルド・ベルトルッチ Bernardo Bertolucci監督の『 ドリーマーズ (2003) THE DREAMERS 』を先ず思い浮かべた。映画『 ドリーマーズ 』は、 1968 年の五月革命の始まる直前に端を発する。「五月革命」とは「1968年に起きたフランスの社会危機。パリ大学に端を発した学生運動が労働運動と結びつきゼネストの様相を呈したが、ド=ゴール大統領による議会解散・総選挙により収束。(大辞林国語辞典より)」という歴史的事実を背景にした映画だ。

 以下にパリ在住のY女史にカルチエ・ラタンについてレポートしてもらった原稿を紹介する。
i カルチエ・ラタン
パリの映画館:Pose café(ポーズ・キャフェ):カルチエ・ラタンとシネフィル達
画像とテキスト提供:Y女史(パリ在住) 編集:Sati
  この「パリの映画館」シリーズも長くなって来たので、ちょっとポーズ・キャフェ。つまり、コーヒーブレイク、“ちょっと、一休み”という意味です。キャフェでも飲みながら、この地区について少し。

 ソルボンヌ大学を中心にして、半径せいぜい6〜700メートルくらいの円に入る5区と6区の一部は、ラテン語を話さなくなった今もカルチエ・ラタン(ラテン語地区)の名で知られています。元を正せば、フランス革命のあった1789年までは、教育関係者と学生達の公式な言語がラテン語だったからで、大学のあるこの地域でラテン語が使われるのは当たり前だったのです。又、1968年の5月革命は、この地区の学生達が火付け役になったことでも有名です。
※画像はすべてクリックで拡大
(1)
ソルボンヌ広場のキャフェ
(1)ソルボンヌ広場のキャフェ(Cafes)
 時は移り、若者相手のブチックが専門書店や学生相手の店に取って代わり、観光地化した Boulevard St.Michel(ブールバール・サン・ミッシェル)添いや、Boulevard St.Germain(ブールバール・サン・ジェルマン)とセーヌ河にはさまれたサン・セブラン教会地区を外れて小さな道に入れば、今日でも独特の雰囲気が漂っています。そして、そんな道にある、多くの学生達や映画愛好家達で賑わった数々の映画館は、それぞれ難関を越えて、相変わらずシネフィル達のよりどころになっています。
(2)
エコール通り
(2)rue des Ecoles & cinéma Champo & la Sorbonne大学
(3)
ヴィクトル・クザン通り
(3)rue Victor Cousin
(4)
パンテオン
(4)Panthéon
(5)
アール・エ・エッセ(Art et Essai)協会ラベル
(5)Art et Essai 協会ラベル
 シネフィル達にとって、カルチエ・ラタンは、映画館色とりどりのシネマが、宝石箱をひっくり返したように散らばっている、嬉しい所です。
(6)
ギャランド通り
(6)ギャランド通り(rue Galande)
そのかわり、宝探し同様、下調べが必要です。パリスコープや、ロフィシエル(‘パリの映画事情’参照)は必需品です。 又、カルチエ・ラタンはロードショー館が集まっているオデオン地区とつながっているので、見られる映画の数と種類はパリで一番多いのです。

 映画をはしごして疲れた時は、目と頭を休める為にルクサンブルグ公園がすぐ側にあります。 “Soixante-huitards(ソワサント・ユイタール)”と呼ばれる、1968年の5月革命時代を生きた人達は、映画の事を “Cinoche(シノッシュ)”と言っていました。
 今は、“Ciné(シネ)”です。地下鉄オデオン駅近くに以前からあった、“Cinoche”という、見遅れ屋専用みたいな映画館の前を通ると、シャッターが下りていて、すっかり汚れていました。言葉が変わると同時に、映画館も姿を変えるのかもしれません。

 “カルチエ・ラタンとシネフィル達”の中で紹介する映画館の他にも、一癖ある映画館がまだあります。この地区を訪れられた時、残りを是非捜してみてください。

写真:
(1)ソルボンヌ広場のキャフェ(Cafés)
(2)エコール通り(rue des Ecoles & cinéma Champo & la Sorbonne大学)
(3)ヴィクトル・クザン通り(rue Victor Cousin)
(4)パンテオン Panthéon
(5)アール・エ・エッセ(Art et Essai)協会ラベル
(6)ギャランド通り(rue Galande)
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参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      写真と解説文の提供は、パリ在住Y女史です。
Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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