カルチエ・ラタンの映画館(2)
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 カルチエ・ラタンの映画館(2)@映画の森てんこ森
パリ、カルチエ・ラタンの映画散歩
2005年2月15日火曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
カルチエ・ラタンの映画館(2)
■カルチエ・ラタンについて
■カルチエ・ラタンの映画館(1)
■カルチエ・ラタンの映画館(2)
■カルチエ・ラタンの映画館(3)
■カルチエ・ラタンの映画館写真集

 パリのカルチエ・ラタン界隈には、世界の名作・佳作が絶えずどこかで放映されているうようだ。幸が先日調査したアルノー・デプレシャン監督の映画『 ロワ・エ・レーヌ (原題) (2004) ROIS ET REINE (仏題) / KINGS AND QUEEN (英題) 』。往年の名優ハンフリード・ボガードの映画『 カサブランカ (1942) CASABLANCA 』やマーティン・スコセッシ Martin Scorsese監督の『 アビエイター (2004) THE AVIATOR 』『 ギャング・オブ・ニューヨーク (2001) GANGS OF NEW YORK 』等も気軽に観れる。映画ファンなら一度はこんな映画のメッカのようなパリのカルチエ・ラタンで映画はしごをしてみたいものだ。

カルチエ・ラタンの映画館(2)
Panthéon(パンテオン)周辺とRue des Ecoles(エコール通り)
画像とテキスト提供:Y女史(パリ在住) 編集:Sati

(1)Diagonal Europa Panthéon(ディエゴナル・ユーロパ・パンテオン):
 Diagonal Europa Panthéon(ディエゴナル・ユーロパ・パンテオン)映画館は、パンテオン(万神殿)の近く、ヴィクトル・クザン通りにある。
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(1)
ディエゴナル・ユーロパ・パンテオン映画館
(1)Diagonal Europa Panthéon
(ディエゴナル・ユーロパ・パンテオン)

この 1907 年からある映画館は、その名が示すように、ヨーロッパの監督に依るヨーロッパ映画を上映する映画館です。表壁のカメラが写すサイン文字は‘ART ET ESSAI’。
 又、この映画館の座席には、それぞれ監督の名前が付けられているのですが、全部を確かめた事は未だありません。
 何でも、‘間違い探し’みたいに、関係のない名前が一つ入っているそうなのですが、それが一体誰の名前なのか、誰も見つけていないようです。まあ、館内に入ってから上映までの時間に、一つ一つの座席についている名前を確かめられるのかも疑問ですが、なかなか洒落ているとは思いませんか?  写真を撮った週は、アルノー・デプレシャン監督の作品を中心にしたプログラムが組まれていました。

(2)Accattone(アッカトーヌ):
 “Accattone”映画館は、ピエル・パオロ・パゾリーニ Pier Paolo Pasolini の第一作映画のタイトルです。そしてこの映画館ではP.P.パゾリーニの映画が見られます。
 又、この映画館は、ゴダール、ロネ、クリス・マーカーなどの映画を手がけたアナトール・ドーマンに捧げられていて、一つしかないサルでは、毎日毎回変わるプログラムで、一週間におよそ30本の映画が上映されます。昔、この映画館はキャバレー(歌と踊りの酒場)だったそうで、エディット・ピアフも歌った事があったとか。今は、シネフィル中のシネフィルが通う映画館であり、写真の展示や映画関係図書販売など総合芸術のスペースでもあります。又、すぐ近くに映画館直営のキャフェがあり、シネフィル達の映画討論会場にもなっています。
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(2)
アッカトーヌ映画館
(2)Accattone(アッカトーヌ)

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(2)bis
Accatone映画館の前に出された『本日のプログラム』黒板
Accatone映画館の前に出された
『本日のプログラム』黒板
(3)Grand Action(グラン・ダクション):
 Rue des Ecolesにある、思わず足を止める外観のこの映画館には、2つのサルがあり、それぞれ‘シネフィルの父’のような、アンリ・ラングロアとアンリ・ジネに捧げられています。パリでも最も古い内に入るこの映画館は、1950年からオリジナル・バージョンで、ハリウッド映画を中心に上映していたそうです。
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(3)
グラン・ダクション映画館
(3)Grand Action(グラン・ダクション)
 70年代は当時の持ち主ジャン・コクトーが選ぶ映画が上映され、その後、経営者が変わってからは、主にハリウッドのクラシック映画、特に、本国にもコピーが無くなってしまったようなアクション物も上映されていました。大工事をした後、大きなスクリーンのサル・アンリ・ラングロア(彼の姿が壁画になってサルを見下ろしている)と、少し小さめのサル・アンリ・ジネの2サルになってからは、ハリウッドの新旧映画が見られるユニークな映画館として、多くの常連が通っています。

(4)Action Ecole(アクション・エコール):
(4)
アクション・エコール映画館
(4)Action Ecole(アクション・エコール)
 同じくRue des Ecolesにある、ハリウッド映画目録のような映画館です。
 ここの2つのサルでは、監督や俳優でプログラムを組んでいて、歴代のシネフィル養成所みたいな所です。
 大画面も、ふかふか座席もありませんが、存在だけで嬉しい映画館です。

 写真を撮った日は、一つのサルではハンフリード・ボガード(!)出演の映画、もう一つのサルではスコセッシ監督の映画が上映されていました。

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参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      写真と解説文の提供は、パリ在住Y女史です。
Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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