酉年
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 酉年@映画の森てんこ森
酉年
酉年・とり・鳥・トリ
2005年1月1日土曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
  2005年・平成17年は酉(とり)年だ。
 昨年は申(さる)年だったが、台風・地震などの災害に見舞われ、おまけに12月26日には、スマトラ沖地震・インド洋大津波が起こった。天災や大事件がさるとし(去る年)であってほしい。

 酉年は、申(さる)年と戌(いぬ)年の間にやってくる。サルとイヌは所謂(いわゆる)犬猿の仲。今年の酉年は、犬猿の中に割って入って調停や仲裁や調整の年になるのだろうか。

 酉年の酉(とり)という漢字は、本来酒に関する文字を意味する意符として用いられたもので「鳥」とは関係がない。どうして「とり」をあらわすようになったのかは分からない。 「とり」について大辞林(国語辞典)by三省堂で調べてみると、<とり 【酉】、とり【取り】とり 【鳥/鶏】とり 【肚裏/肚裡】トリ [tri] ・・・>とある。

 鳥(厳密には鳥類の祖先)は、「NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅」の受け売りだが、酸欠・低酸素の地球環境に適応、進化し隆盛を極めた時代があったらしい。

 「取り」の意味で使われている、NHK紅白歌合戦のステージ最後を締めくくる「大トリ」は、紅組の小林幸子さんが務めるらしい。
 「オオトリ」と聞くと、私は関西なので、堺市鳳(おおとり)にある大鳥(オオトリ)大社が思い浮かぶ。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東国の蝦夷平定の折に立ち寄って祈願。その日本武尊が死後、白鳥となって最後に留まったのがこの地とされ(白鳥伝説)、白鳥を祀るため創建されたのが和泉の国一の宮・大鳥神社であるといわれる。防災祈雨の御祈願社八十五社の一つである。
 大鳥大社によく似た名前だが、東京には「目黒のお酉(とり)さん」と呼ばれ親しまれている大鳥神社がある。11月の酉(とり)の日に行われる“酉の市(とりのいち)”は、日本武尊を祭神とする鳥明神の特殊神事だそうだ。ネット検索すると、文京区千石にももう一社大鳥神社がある。また甲賀市甲賀町にも大鳥神社がある。

 トリ [tri]は、ギリシャ語で、三の意だ。イタリア三色旗トリコロールや三人を意味するトリオのトリというと馴染みがある。映画関係では、トリ [tri]の派生語であるトリロジー([trilogy]劇や小説などの3部作や古代ギリシアの3悲劇)である三部作がブレイクした。どれもがヒットし、興行収入が他の映画と比べるとずば抜けて多い。
酉年 01  マトリックス・トリロジー(『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』)、LOTR・トリロジー(『 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING 』)、ハリポタ・トリロジー(『 ハリー・ポッターと賢者の石 (2001) HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONE / HARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S STONE 』『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002) HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS 』『 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (2004) HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN 』)等だ。

 「とり」の各意味は以下に引用した。

■とり  【酉】
(1)十二支の第十番目。年・日・時刻・方位などに当てる。
(2)時刻の名。今の午後六時頃。または午後五時から七時までの間。または午後六時から八時。
「酉の刻」
(3)方角の名。西方。
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■とり 【取り】
(1)取ること。また、取る人。多く他の語と複合して用いる。
「月給―」「相撲―」「借金―」
(2)寄席で、最後に出演する人。
「―をつとめる」
(3)(「どり」の形で)数量を表す語の下に付いて用いる。
(ア)それだけの米の量を知行として受け取る武士をいう。
「五百石―」
(イ)それだけの米の量をもって作る供え餅をいう。
「五合―」
(ウ)それだけの金額を給料としてとる人をいう。主として明治から昭和前期までの言い方。
「八十円―の会社員」
(接頭)
動詞に付いて、語勢を強めるのに用いる。
「―つくろう」「―決める」「―調べる」「―紛れる」
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■とり 【鳥/鶏】
(1)鳥類の総称。卵生・温血の脊椎動物で、羽毛におおわれ、翼をもつ。《鳥》
(2)にわとり。《鶏》
「とりのがらでスープをこしらえる」
(3)鳥の肉。特に、にわとりの肉。かしわ。
「とりのささ身」
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■とり 【肚裏/肚裡】
〔「肚」は胃の意〕腹の中。心のうち。
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■トリ [tri]
ギリシャ語で、三の意。
「―ニトロトルエン」

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■「とり(酉・鳥)」を用いた単語や連語、慣用句
 以下に酉・鳥(とり)に関わる単語など43語を調べて網羅する。
とり01■とり 【酉】
(1)十二支の第十番目。年・日・時刻・方位などに当てる。
(2)時刻の名。今の午後六時頃。または午後五時から七時までの間。または午後六時から八時。
「酉の刻」
(3)方角の名。西方。

とり02■とりのいち 【酉の市】
一一月の酉の日に行われる鷲(おおとり)神社の祭礼に立つ市。最初の酉の日を一の酉、以下二の酉・三の酉と呼ぶ。金銀を掻き集めるというところから熊手が縁起物として売られる。東京浅草の鷲神社のものが有名。とりのまち。お酉様。三の酉まである年は火事が多いといわれる。[季]冬。

とり03■とりのうれのこり 【酉の売れ残り】
〔江戸時代、浅草の鷲(おおとり)神社の酉の市の夜には近くの吉原も参詣帰りの客でにぎわい、たいていの遊女は客を取ったが、その時でさえ売れ残りとなる醜い遊女の意〕容貌の醜い女。

とり04■とりのひ 【酉の日】
十二支の酉にあたる日。特に、一一月の酉の日をいう。

とり05■とりのまち 【酉の待/酉の町】
「酉の市」に同じ。

とり05■とり 【鳥/鶏】
(1)鳥類の総称。卵生・温血の脊椎動物で、羽毛におおわれ、翼をもつ。《鳥》
(2)にわとり。《鶏》
「とりのがらでスープをこしらえる」
(3)鳥の肉。特に、にわとりの肉。かしわ。
「とりのささ身」

とり06■とりかえる 【鳥帰る】
日本で冬を越した渡り鳥が、春になって北方へ帰る。[季]春。《江の北に雲なき日なり―/松瀬青々》

とり07■とりくもにいる 【鳥雲に入(い)る】
春、北方へ帰る渡り鳥が雲のかなたへ去って行く。鳥雲に。[季]春。

とり08■とりさかる 【鳥交(さか)る】
鳥が発情し交尾する。鳥つがう。[季]春。

とり09■とりなきさとのこうもり 【無き里の蝙蝠(こうもり)】
〔鳥のいない所では、空を飛べる蝙蝠が威張る意から〕すぐれた者のいない所では、つまらない者が威張ることのたとえ。

とり10■とりのそらね 【鳥の空音(そらね)】
〔昔、中国で、孟嘗君(もうしようくん)が秦から脱出するとき、その食客が鶏の声をまねて鳴き、関所の番人を欺いて函谷関(かんこくかん)の関所を通り抜けさせたという故事から〕鶏の鳴きまねをすること。
「夜をこめて―ははかるとも世に逢坂の関はゆるさじ/後拾遺(雑二)」

とり11■とりあみ 【鳥網】
木の枝などに張って鳥を捕らえる網。とあみ。となみ。

とり12■となみ 【鳥網】 とりあみ
〔「とのあみ」の転〕鳥を捕らえるために張る網。
「あしひきのをてもこのもに―張り守部をすゑて/万葉 4011」

とり13■となみはる 【鳥網張る】
(枕詞)
鳥網を坂などに張って鳥を捕らえるところから、地名「坂手」にかかる。
「―坂手を過ぎ石橋(いわばし)の神奈備山に/万葉 3230」

とり14■とりあわせ とりあはせ 【鶏合(わ)せ】
にわとりを戦わせて楽しむ遊び。にわとりあわせ。闘鶏。[季]春。〔唐の玄宗皇帝が清明の節に鶏を戦わせた故事から。宮中では、三月三日の節句行事として行われた〕

とり15■とりい とりゐ 【鳥居】
神社の参道入り口などに立てる門。二本の柱の上部を貫(ぬき)で固定し、その上に笠木を載せたもの。笠木の下に島木のある形式と島木のない形式とに大別される。華表。

とり16■とりいのかずがかさなる 【鳥居の数(かず)が重なる】
「鳥居を越す」に同じ。
「年もたけ、鳥居の数も重れど/浄瑠璃・千本桜」

とり17■とりいをこす 【鳥居を越(こ)・す】
〔狐が鍵をくわえて何度も鳥居を飛び越せば稲荷大明神になれるという俗信から〕経験をつむことのたとえ。老獪(ろうかい)になることのたとえ。
「おそらく―・したる帥中間/浮世草子・椀久二世(下)」

とり18■とりおい とりおひ 【鳥追(い)】
(1)田畑に害を与える鳥獣を追い払うこと。また、そのしかけ。かかしなど。
(2)田畑の害鳥を追おうとする小正月の行事。子供たちが鳥追い歌をうたって家々を回ったり、田畑の中に仮小屋を作り、鳥追い歌をうたいながら正月のお飾りを焼いたりする。鳥追い祭。
(3)門付(かどづけ)の一。正月に、扇で手をたたきながら祝詞を唱えて米銭を乞い歩いたもの。たたき。
(4)門付(かどづけ)の一。江戸時代、編み笠を被(かぶ)り三味線に合わせて歌をうたい、銭を乞い歩いた女。

とり19■とりおどし 【鳥威し】
農作物に害を与える鳥を、おどかして追い払うために田畑に設けるもの。案山子(かかし)・鳴子(なるこ)・空砲の類。[季]秋。《弓少し張りすぎてあり―/虚子》

とり20■とりがい とりがひ 【鳥貝】
海産の二枚貝。貝殻はほぼ円形で、よくふくらむ。殻長10センチメートル内外。殻表は紫紅色で、低い放射状の畝(うね)が多数あり、黄色の短毛を密生する。足は黒紫色で、鮨種(すしだね)や酢の物にして美味。本州以南の水深30メートルほどの砂泥底にすむ。

とり21■とりかご 【鳥籠】
鳥を入れて飼うためのかご。

とり22■とこのやま 【鳥籠の山】
近江国の不知哉(いさや)川近辺にあった山。現在のどの山にあたるかは未詳。[歌枕] 「あだにちる露の枕にふし侘びてうづら鳴くなり―風/新古今(秋下)」

とり23■とりごや 【鳥小屋】
(1)鳥、特に鶏を飼っておく小屋。鶏舎(けいしや)。にわとり小屋。
(2)小正月に、子供たちが寝食をともにしてこもる仮小屋。しょうがつごや。

とり24■とりがなく 【鶏が鳴く】
(枕詞)
一説に、東国の言葉がわかりにくく鶏の鳴くように聞こえたことから、地名「あずま」にかかる。
「―東の国の御軍士(みいくさ)を/万葉 199」

とり25■とりさし 【鳥刺(し)】
(1)鳥黐(とりもち)を塗った竿を用いて小鳥を捕らえること。また、その人。
(2)江戸幕府の役名。鷹匠に属し、鷹の餌にする小鳥を供したもの。
(3)鳥黐で鳥をとるまねをする踊りや万歳。

とり26■とりのあと 【鳥の跡】
〔昔、中国で、蒼頡(そうけつ)という人が、鳥の足跡を見て文字を作ったという故事から〕
(1)文字。手跡。また、文字を書いたもの。手紙など。
「水の上に浮きたる―もなくおぼつかなさを思ふころかな/新古今(恋一)」
(2)手跡が下手(へた)なことのたとえ。
「心にくき所へ遣はす仰せ書などを、誰もいと―にしもなどかはあらむ/枕草子 158」

とり27■とりのいち 【酉の市】
11月の酉の日に行われる鷲(おおとり)神社の祭礼に立つ市。最初の酉の日を一の酉、以下二の酉・三の酉と呼ぶ。金銀を掻き集めるというところから熊手が縁起物として売られる。東京浅草の鷲神社のものが有名。とりのまち。お酉様。三の酉まである年は火事が多いといわれる。[季]冬。
とり28■――の売れ残り
〔江戸時代、浅草の鷲(おおとり)神社の酉の市の夜には近くの吉原も参詣帰りの客でにぎわい、たいていの遊女は客を取ったが、その時でさえ売れ残りとなる醜い遊女の意〕容貌の醜い女。

とり29■とりのこ 【鳥の子】
(1)卵。特に、鶏の卵。
「―を十づつ/伊勢 50」
(2)鳥のひな。特に、鶏のひな。ひよこ。

とり30■とりのこいろ 【鳥の子色】
鶏卵の殻のような色。灰色みの淡黄色がかった白色。

とり31■とりのこがみ 【鳥の子紙】
雁皮(がんぴ)・ミツマタを主材料とした上質の和紙。鶏卵の殻のような色をしていることからの称。

とり32■とりのこもち 【鳥の子餅】
祝儀用の、卵形の紅白の餅。鶴(つる)の子餅。

とり33■とりのまち 【酉の待/酉の町】
「酉の市」に同じ。

とり34■とりはだ 【鳥肌】
(1)寒さや恐ろしさ、あるいは不快感などのために、皮膚の毛穴が縮まって、鳥の毛をむしったあとのようにぶつぶつが出る現象。総毛立つこと。体温調節反射の一つ。
「―が立つ」
(2)鮫肌(さめはだ)のこと。
「―にさはりて/浮世草子・一代女 5」

とり35■とりへん 【酉偏】
漢字の偏の一。とりへん(鳥)・ふるとり(隹)と区別して「ひよみのとり」ともいう。「配」「酔」などの「酉」の部分。酒に関する文字を作る。

とり36■とりめ 【鳥目】
〔鳥の多くは夜目がきかないことから〕夜盲症(やもうしよう)の俗称。

とり37■とりめ-え とりめゑ 【鳥目絵】
⇒鳥瞰図(ちようかんず)
空中から地上を見おろしたように描いた図。鳥目絵(とりめえ)。俯瞰図(ふかんず)。

とり38■とりめし 【鳥飯】
鶏肉を具とした炊き込みご飯。

とり39■とりもち 【鳥黐】
小鳥や昆虫を捕らえるため竿の先などに塗って用いる粘り気の強いもの。モチノキ・クロガネモチ・ヤマグルマなどの樹皮から採る。

とり41■とりもち-のき 【鳥黐の木】
(1)モチノキの別名。
(2)ヤマグルマの別名。

とり42■とりもちあじろ 【鳥持ち網代】
餌(えさ)を求めて群がる海鳥を利用して魚をとる漁法。アビ・ミズナギドリなどがねらうイカナゴの下には、それを追って浮上するタイ・スズキなどがおり、それを擬餌鉤(ぎじばり)で釣る。瀬戸内海沿岸で春から初夏にかけて行われる。

とり43■とりよせ 【鳥寄せ】
口笛・鳥笛などで鳥の鳴き声をまね、鳥を呼び集めること。
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参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      大辞林(国語辞典)by三省堂
      New Year-Shangri_La-(年賀状素材・お正月の素材)
       http://freesozai.org/
      大鳥大社
       http://www.ichinomiya.gr.jp/005.html
      目黒区ホームページ/大鳥神社
       http://www.city.meguro.tokyo.jp/
Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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