パリの映画館
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 パリの映画館(8)@映画の森てんこ森
パリの映画館
パリの映画館(8)
2005年2月8日火曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
■パリの映画館(1)
  その1:“ゴーモン・シャンゼリゼ”映画館
  その2:“バルザック”映画館
■パリの映画館(2)
  その1:“Les Halles のUGCシネシテ”
  その2:“Les Halles のUGCシネシテ”の映画案内
■パリの映画館(3)
  その1:“UGCシネシテ・ベルシー”の外観
  その2:“UGCシネシテ・ベルシー”の入り口
■パリの映画館(4)
  その1:ゴーモン・パルナス(モンパルナス)
  その2:ゴーモン・イタリー・グラン・エクラン(プラス・ディタリー)
■パリの映画館(5)
  その1:UGCノルマンディー(シャンゼリゼ)
  その2:UGCダントン(オデオン)
■パリの映画館(6)
  その1:mk2オートフイユ(サン・ミッシェル)
  その2:mk2ボーブール(ポンピドー・センター横)
■パリの映画館(7)
  その1:パラマウント・オペラ(オペラ座近く)
  その2:パテ・ヴェプレール(クリッシー広場)
  その3:レックスとグラン・レックス(グラン・ブールバール)
■パリの映画館(8)
  その1:シネマ・マクマオン
  その2:スチュディオ・クリスチーヌ

■パリの映画館事情

 パリの映画館パート8=「パリの映画館(8)」です。
 今回は、“Art et essai”会員映画館の写真2枚をお届けします。

 「パリの映画館(8)」の画像とテキスト提供は、「パリの映画館(1)」「パリの映画館(2)」「パリの映画館(3)」「パリの映画館(4)」「パリの映画館(6)」「パリの映画館(5)」「パリの映画館(7)」同様、パリ在住のY女史です。

i パリの映画館の写真集
パリの映画館(8)その1

Cinéma Mac Mahon(シネマ・マクマオン)
パリの映画館(8)その2
パリの映画館(8)その2:Studios Christine(スチュディオ・クリスチーヌ)またはAction Christine(アクシオン・クリスチーヌ)
Studios Christine(スチュディオ・クリスチーヌ)
画像をクリックすると拡大します
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 「パリの映画館(8)その1」は、Cinéma Mac Mahon(シネマ・マクマオン)映画館の外観です。
 「パリの映画館(8)その2」は、Studios Christine(スチュディオ・クリスチーヌ)またはAction Christine(アクシオン・クリスチーヌ)映画館の外観です。
 例によって、写真をクリックすると拡大します。ご覧ください。

 以下はY女史の解説文の引用です。
<【懐かしの映画館】 テクニカラーになる前の白黒映画、ドルビーステレオも、大画面もなかった頃の映画...何となく、動きも音声もギクシャクしていた頃の映画...そんな映画が今も見られる“Art et essai”会員映画館、右岸の凱旋門近くの‘マクマオン’と、左岸の‘スチュディオ・クリスチーヌ’を紹介しましょう。

■Cinéma Mac Mahon(シネマ・マクマオン):
 アベニュー・マクマオン(17区)にあるこのCinéma Mac Mahon(シネマ・マクマオン)という小さな映画館には、第2次世界大戦中は、ドイツ軍のプロパガンダの為に使われ、戦後は、逆にアメリカ映画が中心に上映されていた、という歴史があります。又、ゴダール監督の名作『勝手にしやがれ』では、ロケ場所として使われていました。現在では、試写会や、映画祭なども企画されますが、‘懐かしの映画館’として、シネフィルに親しまれています。プログラムは、テーマ(例:フレッド・アステア時代のミュージカル映画)、俳優(例:ヘンリー・フォンダ出演作品)、監督(例:メルビル作品)等に依って組まれ、マクマオン映画館ファンがいます。

■Studios Christine(スチュディオ・クリスチーヌ):
 このStudios Christine(スチュディオ・クリスチーヌ)という映画館は、オデオン座(6区)とセーヌ河畔の中間地区、歴史的にも重要な地区の狭い道にあります。17世紀に建てられた建物の表玄関は、歴史的建築物に指摘されています。この映画館には2つのサル(上映場)があり、1950年代からのアメリカ映画(白黒画像、ドラマ、メロドラマ等)を中心テーマとしてプログラムが組まれていて、プログラムを毎週確かめているシネフィルが多く、年齢層の幅も広いです。特に週末ともなれば、狭い歩道に観客が並びます。その他、ちょっと他所では見られない映画も上映されます。
 写真を撮った週は、ジョン・カサベッツ監督の『ハズバンド』と、張徹監督の『One-armed swordsman』が上映されていました。(どちらも1971年作品)>とのことです。

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シネフィルと Art et essai 協会員映画館 (テキスト:Y パリ在住)
 フランスには、商業ベースよりも文芸的な質や、映画に含まれるメッセージや、監督の個性を重視するだけでなく、映画の歴史に欠かせない監督や俳優を中心に、プログラムを組んでいる映画館があります。これらの映画館のほとんどは、“Art et essai”協会の会員です。映画に詳しくて、ちょっとうるさい人達を、“Cinephile:シネフィル”と呼びますが、彼等だけではなく、映画を学んでいる人達や現役の映画人にとっても、教科書のような大切な映画館です。

 先に進む前に、“Art et essai”協会についての説明を少し。
 この協会は、アンドレ・マルローが文化相だった1959年に発足し、以後、映画内容の質、試み、オリジナリティー、多様性等を重要視し、お決まりの筋書きやマーケチング映画が幅を利かす映画産業の中で‘第7のアート’としての映画を守る為、そして、“町内の映画館”の消滅を阻止する為に努力しています。その為、この協会員となった映画館は援助を得て近代化され、アート系、インディー系映画の上映だけでなく、独自のプログラムを組んで、映画館色を出しています。協会員の中で、唯一チェーン化したマラン・カーミッツのmk2では、注目すべき監督作品の他、色々な国からの多種多様な新しい映画をフランスに紹介する努力を続けています。かといって、決して奇をてらった映画を優先する訳ではありません。又、元“町内の映画館”は、さほど大きくないものが多く、そういう映画館の座席数は、1サルに付き、せいぜい80〜150席前後ですが、それぞれの映画館の色に応じてシネフィル達に大切にされています。このフランスから出た動きは、現在では国際的な動きとなり、世界の映画愛好家の賛同を受けています。

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参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      写真と解説文の提供は、パリ在住Y女史です。
Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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