フリークス デジタルリマスター版
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フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005)
FREAKS DIGITAL REMASTER
 映画『 フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005) FREAKS DIGITAL REMASTER 』をレヴュー紹介します。

 映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』のトリビア
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』の主なスタッフ
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』の主なキャスト
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』のあらすじ
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』の受賞
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』のスタッフとキャスト
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 フリークス デジタルリマスター版 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005) FREAKS 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』の結末
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』のエッセイ「フリークス」
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』のポスター、予告編および映画データ
フリークス デジタルリマスター版
フリークス デジタルリマスター版

Links:  Official Web Site
Trailers: ここで観られます。
上映時間 Runtime: 1:06
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
Metro-Goldwyn-Mayer (MGM)
全米配給会社 Distributer: Metro-Goldwyn-Mayer (MGM)
全米初公開 Release Date: 1932/02/20
日本初公開 R. D. in Japan: 1932/11
リバイバル 2005/11/05 予定
リバイバル日本公開情報 : クロックワークス+トルネード・フィルム
ジャンル Genre: ドラマ/ホラー
Drama / Horror
MPAA Rating 指定: Australia:PG / Finland:(Banned) / Germany:16 / UK:12 (re-rating) (2001) / UK:15 (video rating) (1995) / UK:R (original rating) / UK:X (re-rating) (1963) / USA:Unrated / Ireland:(Banned) (1999)
日本語公式サイト
http://www.freaks-movie.com/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005) FREAKS 』の解説

 『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』は、70年以上も前の映画『怪物團 (1932) FREAKS 』のリバイバルである。

奇跡の映画
公開当時、世界中に一大センセーションを巻き起こし、30年以上封印されていた幻の問題作。
世にも残酷で美しい、ハリウッド史上No.1のスキャンダラスな作品が、ついにスクリーンに登場!
1932年に公開されるや否や、その衝撃的な内容に、試写会では上映中に逃げ出すものが相次ぎ、映画を観たショックで流産したと映画会社を訴える妊婦まで登場、そして当時のNYタイムズは「これは人間に見せるべき映画ではない」と断じ、世界中で論争を巻き起こした禁断の映画『フリークス』。全米各州で上映禁止となったこの”呪われた映画”は、それまでホラー映画のヒットメイカーとして活躍していたトッド・ソロンズ監督の名とともに、完全に映画史から抹殺されてしまったー。
以後、1967年のヴェネチア映画祭での再評価まで、実に30年以上にもわたり封印されていた「幻の映画」が、この秋ついにスクリーンで蘇る! <トルネード・フィルム引用>

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■映画『 フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005) FREAKS 』のトリビア

 フリークス【FREAKS】 とは畸形・異形のこと。単数形 freakで「気まぐれ; 奇形物; 異例の事件; 変人 <三省堂辞典より>」 映画では、
スパイダー パニック! (2002) EIGHT LEGGED FREAKS 』や
フォーチュン・クッキー (2003) FREAKY FRIDAY 』の原題に「フリークス」「フリーキー」が見当たる。

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■映画『 フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005) FREAKS 』の主なスタッフ

 『 フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005) FREAKS DIGITAL REMASTER 』は何しろ大昔の映画なので、スタッフもキャストも知らない人ばかり。公式サイトを引用すると:

○『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』監督:トッド・ブラウニング
1880年アメリカ生まれ。裕福な家の次男坊だったが、1909年頃妻子を捨てて出奔、サーカスに身を投じる。やがて西海岸に流れ着くと、バイオグラフ社に俳優として雇われる。その後、『イントレランス』(13/ D.W. グリフィス監督)の助監督などをつとめたのち、1920年代以降、ホラー映画のヒットメイカーとして活躍する。

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■映画『 フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005) FREAKS 』の主なキャスト

●ハリー・アールズ as ハンス(小人)

●オルガ・バクラノヴァ as クレオパトラ(空中ブランコ曲芸師)

●ヘンリー・ヴィクター as ヘラクレス(怪力男)

●ウォレス・フォード as フロソ(ピエロ)

●リーラ・ハイアムズ as ヴィーナス(アシカ使い)

●デイジー・アールズ as フリーダ(小人)

●デイジー&ヴァイオレット・ヒルトン姉妹 as シャム双生児

●ジョニー・エック as ハーフ・ボーイ

●プリンス・ランディアン as ランディアン

●ピーター・ロビンソン as ヒューマン・スケルトン

●フランシス・オコーナー as 腕無し少女

●アンジェロ・ロシットー as アンジェロ

●シュルツ as シュルツ

●ジョセフィン・ジェセフ as 半男半女

●マーサ・モーリス as 腕無し少女

●ピーター・ロビンソン as 人間の骸骨

●オルガ・ロデリック as 髭の女性

●エリザベス・グリーン as 鳥少女

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■映画『 フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005) FREAKS 』のあらすじ

 『 フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005) FREAKS DIGITAL REMASTER 』のストーリーは、公式サイトを引用すると:

「ここにいるのは、まさに生身の怪物たち。その姿に笑い、身震いするだろうが、ひとつ間違えば皆様もこうなるところでした・・・」見世物小屋の呼び込みの声が響くなか、籠の中身を覗き込んだ観客たちの悲鳴が響きわたる ――

舞台はサーカス。小人のハンス(ハリー・アールズ)は、同じ小人の婚約者フリーダ(デイジー・アールズ)がありながら、美しい空中ブランコ乗りクレオパトラ(オルガ・バクラノヴァ)に心を奪われる。恋に目がくらんだハンスは、クレオパトラに弄ばれているというフリーダの忠告も聞かず、乞われるまま に彼女に貢ぎ物を贈り続けていた 。

サーカス団では、アシカ使いのヴィーナス(リーラ・ハイアムズ)が、怪力男・ヘラクレス(ヘンリー・ヴィクター)と喧嘩別れをしていた。そんな傷心のヴィーナスに救いの手を差し伸べたのは、優しいピエロ・フロソ(ウォレス・フォード)。一方、ヘラクレスは、早速クレオパトラとねんごろに。そして、ハンスが莫大な財産を相続したことを知った2人は、遺産金目当でハンスと結婚、その上で彼を毒殺するという計画を企てるのだった・・・。

 なお、映画『 フリークス デジタルリマスター版 』鑑賞後に書いたレヴューは下記<もっと詳しく>にあります。

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■映画『 フリークス デジタルリマスター版 (1932/2005) FREAKS 』の受賞

◎『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』のオリジナル版『怪物團 (1932) FREAKS 』は米国の National Film Preservation Board, USA (国立映画保存委員会?)で 1994 National Film Registry (国家映画登記?)を受賞している。

○『 フリークス デジタルリマスター版 FREAKS 』のオリジナル版『怪物團 (1932) FREAKS 』は米国のSF・ファンタジー・ホラー映画アカデミー Academy of Science Fiction, Fantasy & Horror Films 2005 でサタン賞 最優秀DVD古典映画リリース Saturn Award Best DVD Classic Film Release という部門でノミネートされた。この部門で受賞したのは『 ドーン・オブ・ザ・デッド (2004) DAWN OF THE DEAD 』のオリジナル版である。

 SF・ファンタジー・ホラー映画アカデミーのこの時の他の諸部門での受賞は:
スパイダーマン2 (2002) SPIDER-MAN 2
オペラ座の怪人 (2004) THE PHANTOM OF THE OPERA
オープン・ウォーター (2003) OPEN WATER
キル・ビル Vol.2 (2004) KILL BILL: VOL. 2
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー (2004) SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW
ヴァン・ヘルシング (2004) VAN HELSING
スターシップ・トゥルーパーズ2 (2004) STARSHIP TROOPERS 2: HERO OF THE FEDERATION
Mr.インクレディブル (2004) THE INCREDIBLES 』
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING
エターナル・サンシャイン (2004) ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND
ヘルボーイ (2004) HELLBOY 』等だった。
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【『 フリークス デジタルリマスター版 』のスタッフとキャスト】
監督: トッド・ブラウニング Tod Browning (Directed by)
製作: トッド・ブラウニング Tod Browning (producer)
    Dwain Esper (producer) (reissue)
    Hildegarde Stadie (producer)(reissue)
    アーヴィング・サルバーグ Irving Thalberg (producer)
原作: トッド・ロビンス Tod Robbins (story Spurs)
脚本: アル・ボースバーグ Al Boasberg (Writing credits)
    ウィリス・ゴールドベック Willis Goldbeck (Writing credits)
    レオン・ゴードン Leon Gordon (Writing credits)
    エドガー・アラン・ウールフ Edgar Allan Woolf (Writing credits)
撮影: メリット・B・ガースタッド Merritt B. Gerstad (Cinematography by)
編集: バシル・ランゲル Basil Wrangell (Film Editing by)

出演: ウォーレス・フォード Wallace Ford as Phroso フロソ
    レイラ・ハイアムズ Leila Hyams as Venus ヴィーナス
    オルガ・バクラノヴァ Olga Baclanova as Cleopatra クレオパトラ
    ロスコー・エイツ Roscoe Ates as Roscoe ロスコー
    ヘンリー・ヴィクター Henry Victor as Hercules ヘラクレス
    ハリー・アールズ Harry Earls as Hans ハンス
    デイジー・アールズ Daisy Earles as Frieda フリーダ
    ローズ・ディオン Rose Dione as Madame Tetrallini テトラリーニ夫人
    デイジー・ヒルトン Daisy Hilton as Siamese Twin シャム双生児
    ヴァイオレット・ヒルトン Violet Hilton as Siamese Twin シャム双生児
    ジョニー・エック Johnny Eck as Half Boy ハーフ・ボーイ
    オルガ・ロデリック Olga Roderick as Bearded Lady 髭の女性

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
 私は日本公開前に『 フリークス デジタルリマスター版 』を観る機会に恵まれたのでレヴューします。以下のレヴューは映画『 フリークス デジタルリマスター版 』を忠実にテキストで再現するよう努めていますが、文中には間違いや適切でない表現があるかも知れません。特に本作は「フリークス」のお話ですが、私は差別感情は持っておりませんのでご了解くださいますようにお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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■映画『 フリークス デジタルリマスター版 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【フリークス デジタルリマスター版 第01段落】  『 フリークス デジタルリマスター版 』のBGMは流石というか、なるほど‘昔’の映画独特の響きだ。その音楽と懐旧の風情の白黒画面に引き込まれるように、映像に‘怖いもの観たさ’でかぶりつく。見世物小屋のシルクハットの男がこう客たちに呼びかけている。「ここにいるのは、まさに生身の怪物たち。その姿に笑い、身震いするだろうが、ひとつ間違えば皆様もこうなるところでした…。」 そしてある籠まで客たちを案内すると、女性客から悲鳴が。その中には一体何が?

【フリークス デジタルリマスター版 第02段落】  回想シーン。サーカスの花形、ブランコ乗りの美女クレオパトラ(オルガ・バクラノヴァ)の姿に、舞台裏からうっとり見とれている小人男性がいる。ハンス(ハリー・アールズ)といい、サーカスの団員の一人だ。ハンスは同じく小人の女性フリーダ(デイジー・アールズ)とサーカス内の恋愛をして婚約中の身である。でもハンスは、君しか愛する人はいないとフリーダに言いながら、目はクレオパトラに惹きつけられている。クレオパトラの方もそれに気づいて、ちっちゃなハンス(大人だけど、見た目は小さくて可愛い)をからかい半分に相手をする。そしてワインでも飲みに来て、なんてハンスを誘惑するのだ。

【フリークス デジタルリマスター版 第03段落】  サーカスのオーナー?のテトラリーニ夫人(ローズ・ディオン)は、様々な身体をしたサーカスのメンバー達<悪口で「フリークス」と呼ばれる>を可愛がって散歩したりしている。それを、町人たちは気味悪がって、差別的言動をとっているエピソードも。実際、‘半人間’ハーフ・ボーイ(ジョニー・エック)とか、正常な発育をしなかった姉妹(フランシス・オコーナー、マーサ・モーリス等)とか、色々登場する。こういう人達は劇中ではお互い仲いいように演じているが、各々プライドが高くて、独りでステージに立つことのできるスターばかりなので撮影は結構大変だったそうだ。

【フリークス デジタルリマスター版 第04段落】  さて、サーカス内では恋愛やら人間模様が渦巻いていた。海驢(アシカ)使いのヴィーナス(リーラ・ハイアムズ)は同棲していた怪力男ヘラクレス(ヘンリー・ヴィクター)と喧嘩別れする。並行して、ヘラクレスとクレオパトラの仲が進展している。ヘラクレスとクレオパトラは懇(ねんご)ろになっているのに、クレオパトラは小人のハンスに気を持たせる素振り(そぶり)をし続ける。ハンスはフィアンセのフリーダの嘆きにも構わず、一途にクレオパトラにプレゼントをしたりお金を貸してあげたり。それを陰でヘラクレスとクレオパトラは嘲笑しているのだ。

【フリークス デジタルリマスター版 第05段落】  そして失恋したヴィーナスは、道化師のフロソ(ウォレス・フォード)のよさに初めて気づいて、フロソも以前からヴィーナスを好きだったので、二人は恋人同士になった。サーカスには、いわゆる五体満足な団員もいるし、身体的に‘奇人・フリークス’と呼ばれる団員もいるわけだ。クレオパトラとハンスの様子はサーカス中に知れ渡るようになり、ハンスの仲間<いわゆるフリークス>はハンスが遊ばれているのが分かるから心配である。

【フリークス デジタルリマスター版 第06段落】  そういう間に、ハンスの仲間が登場してくる。シャム双生児の姉デイジー(デイジー・ヒルトン)は、ロスコー(ロスコー・エイツ)と明日が結婚式だ。シャム双生児の妹ヴァイオレット(ヴァイオレット・ヒルトン)とは腰が一体になっているので、結婚してもどうするのかな、なんてコミカルな話も。後に妹の方も別の男性と婚約して、結婚したらウチに遊びに来てくださいなんてロスコーと姉デイジー夫妻に言ったりして、離れられないシャム双生児が何とも湿っぽくなくてユーモアのあるシーンだった。半男半女(ジョセフィン・ジェセフ)も登場するし、髭(ひげ)女(オルガ・ロデリック)に女の赤ちゃんができて、皆で祝い、大きくなったらやはり髭(ひげ)女にしたいとダンナさんが言ったり。明るくカラッとしているシーンも随分ある。

【フリークス デジタルリマスター版 第07段落】  でも、いわゆるフリークスは、クレオパトラが自分たちのことを馬鹿にしているのを実感している。婚約者ハンスの心が完全にクレオパトラの方に行ってしまって傷心のフリーダは、ハンスに意見するが、ハンスは聞く耳を持たない。からかわれている、遊ばれている、利用されている、ということをハンス本人だけが気づかずに本気でのめり込んでしまって、サーカス中が笑っている状態だ。ハンスはますますクレオパトラに高価なプレゼント攻め。

【フリークス デジタルリマスター版 第08段落】  とうとうフリーダは、クレオパトラの所に、別れてくれるように直談判(じかだんぱん)しに行った。フリーダは、ハンスが相続した遺産のことをその時しゃべってしまったので、クレオパトラはこれぞいいことを聞いたとばかり、悪意の計画を恋人ヘラクレスと練る。それは、ハンスと結婚して毒殺して、遺産金を手に入れようということ。クレオパトラとヘラクレスはほくそ笑む。

【フリークス デジタルリマスター版 第09段落】  ハンスとクレオパトラの結婚の祝宴。サーカスのメンバー達が新郎新婦を囲んで華やかなテーブルでお祝いをしている。クレオパトラはテーブルの陰でワインに毒を盛って、ハンスに飲ませた。更に悪いことには、もう結婚という事実を手に入れると、クレオパトラは余計に大胆になって、ちっちゃな新郎ハンスの真横で、ヘラクレスとの抱擁とキスを見せびらかす。ショボンとなる新郎ハンス。祝宴の客たちは盛り上がり、いわゆるフリークスは「我らの仲間」だとクレオパトラを祝う。するとクレオパトラは凄い形相(ぎょうそう)で憤慨し、「私が仲間ですって? 汚らしい醜悪な化け物<フリークス>め!」と本心を見せた。

【フリークス デジタルリマスター版 第10段落】  そう言い捨てられ、悲しげな顔、同時に悔しさいっぱいの顔のフリークス。シラケタ場で、新婦クレオパトラは新郎ハンスを子ども扱いして肩車する。ヘラクレスと大笑いだ。これでやっと、ハンスは馬鹿にされていたことが分かった。僕らの結婚も冗談か、と言うと、ハンスはばったりと倒れた。

【フリークス デジタルリマスター版 第11段落】  医師の診断で、毒が盛られたと判明した。ヴィーナスは、クレオパトラがワインに毒を盛るのを目撃したから警察に通報すると元恋人ヘラクレスに告げる。そしてヘラクレスは察知する。フリークスが皆、自分のことを睨んでいる不穏な空気を。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !

 ここまでネタバレを書いてきましたが、映画を観せていただいた配給会社への配慮として、今回はこれ以上の完全ネタバレは差し控えます。どうか映画館で鑑賞くださいますよう、宜しくご理解ください。

「フリークス」ネタバレ処理

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず3707文字/文責:幸田幸

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参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      トルネード・フィルム提供資料
      公式サイト
       http://www.freaks-movie.com/
■映画『 フリークス デジタルリマスター版 』の更新記録
2005/09/24新規: ファイル作成
2005/10/03更新: ◆レヴュー作成
2005/10/29更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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