ファミリー・ビューイング
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ファミリー・ビューイング (1987)
FAMILY VIEWING
 映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』を紹介します。

 映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の主なスタッフ
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』のアトム・エゴヤンについて
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の日本上映
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』のあらすじ
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』のスタッフとキャスト
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ファミリー・ビューイング 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の更新記録

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幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』のポスター、予告編および映画データ
ファミリー・ビューイング
ファミリー・ビューイング

Links:  Official Web Site
Trailers:
上映時間 Runtime: 1:26
製作国 Country: カナダ Canada
製作会社
Production Company:
Canada Council for the Arts [ca]
Ego Film Arts [ca]
The Ontario Arts Council
The Ontario Film Development Corporation [ca]
全米配給会社 Distributer: Cinephile (1988) (USA)
全独初公開 Release Date: 1988/02/18 (Berlin International Film Festival)
日本初公開 R. D. in Japan: 2004/10/23 予定
日本公開情報 : アトム・エゴヤン映画祭
ジャンル Genre: ドラマ Drama
MPAA Rating 指定: Sweden:15
Not rated but contains adult material.
日本語公式サイト 調査中
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の解説

 映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』は『 アララトの聖母 (2002) ARARAT 』のアトム・エゴヤンの若き日の第二作で、やっと日本で観られる機会があるので取り上げてみた。『 ファミリー・ビューイング 』はユニークなブラックコメディと同時に、何かを喚起させるようなドラマ。アトム・エゴヤンの代表作の一つである。

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■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の主なスタッフ

 映画『 ファミリー・ビューイング 』の監督・製作・脚本・編集の四役を務めるのは、近年では『 アララトの聖母 (2002) ARARAT 』が知られるアトム・エゴヤンである。『 ファミリー・ビューイング 』の音楽は『 17歳のカルテ (1999) GIRL, INTERRUPTED 』『 きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー (2002) ANTWONE FISHER 』『 ハルク (2003) THE HULK 』『 ニュースの天才 (2003) SHATTERED GLASS 』のマイケル・ダナで、音響は『 ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター (2002) AUTO FOCUS 』のスティーヴ・モンロー Steve Munro とダニエル・ペラリン Daniel Pellerin である。セット・デザイナーのイアン・グレイグは『 K−19 (2002) K-19: THE WIDOWMAKER 』でも仕事している人。 『 ファミリー・ビューイング 』はカナダ映画で、アトム・エゴヤンという特異な監督による映画なので、スタッフはアトム・エゴヤン作品の常連の人が固まっているようだ。

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■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』のアトム・エゴヤンについて

 映画『 ファミリー・ビューイング 』の監督・製作・脚本・編集の四役、アトム・エゴヤン Atom Egoyan はアトム・エゴイアンとも表示され、本来の綴りは Atom Yeghoyan と書く。 1960/07/19 エジプトはカイロ Cairo, Egypt 生まれ。両親はアルメニア Armenia 出身の画家で、エジプトを経てカナダ西部に移る。ここカナダでアトム・エゴヤンは育った。彼は劇作家になるつもりだったが、短編映画を作ってみて、文字でなく映像で物語を描くことに目覚めた。

 そこで、両親の祖国アルメニアに戻って『 Calendar (1993) 』という映画を製作すると、サンダンス映画祭 Sundance Film Festival で注目を浴びるようになる。そして彼の地位を決定づけたのは、『 スウィート ヒアアフター (1997) THE SWEET HEREAFTER 』であった。それは 1997 年アカデミー賞の監督賞・脚色賞にノミネート、及び同年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールはノミネート、審査員特別グランプリは受賞という快挙を遂げたのである。『 ファミリー・ビューイング 』はアトム・エゴヤンの第二作で、非常な低予算映画。

 この『 ファミリー・ビューイング 』に出演しているアルシネ・カーンジャンという女性はアトム・エゴヤンの妻で、彼の全ての映画に出てくるそうだ。奥さんはレバノンの首都ベイルート Beirut, Lebanon 出身の才媛である。

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■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の日本上映

 映画『 ファミリー・ビューイング 』は 1987 年の映画だというのに、どうしてこんなに遅く日本にやってくるの? それは、日本未公開作品だったけれど、アトム・エゴヤンの傑作として、 2004/10/23 〜 10/31 に開催される「東京国際映画祭 Tokyo International Film Festival 」の協賛企画「アトム・エゴヤン映画祭」で上映されるようになったからだ。

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■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』のあらすじ
※本作『 ファミリー・ビューイング 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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 映画『 ファミリー・ビューイング 』のティーンエージャーの男の子ヴァン(Vasag Baghboudarian 、後にアイダン・ティアニー)は中流家庭の息子である。父親スタン(デヴィッド・ヘンブレン)はヴィデオ部品の販売業をしていて、サド・マゾ趣向とテレフォンsex にはまっている。それで妻( Rose Sarkisyan )に去られたようだ。父親スタンは高齢の義母つまりヴァンの祖母アーメン( Selma Keklikian )を、みすぼらしい老人ホームに入れてしまう。そして、性的欲求を満たすために、頭の空っぽなふしだらな女性サンドラ(ガブリエル・ローズ:『 ダブル・ジョパディー (1999) DOUBLE JEOPARDY 』)を後妻として家に入れる。

 息子ヴァンにしたら、おばあちゃんを大切にしたい思いが強いから、老人ホームに頻繁に祖母を見舞う。そしてそこで若い女性アリーン(アルシネ・カーンジャン=監督の妻)と知り合いになった。聞くと、アリーンはヴァンの祖母をよく知っていて、ヴァンの父親と‘継母’が利用しているテレフォンsex のテレフォン嬢をしているのだと分かる。とにかく、父親は過剰に変態なのだ。ある時、特に我慢できない出来事が起きて、ヴァンも行動を起こすのだ。父親は、ヴァンの実母がいた頃の大切な思い出の詰まったホームヴィデオをどんどん消去して、自分と新しい妻との自演のポルノを上にかぶせていると発見した時だ。

 18 歳の怒った息子ヴァンは攻撃に出て、空虚な独善で父親の権威に反抗する。ヴァンは父のHヴィデオをからのヴィデオと取り替えたり、アリーンの助けで祖母を惨めな老人ホームから出して自分の家に連れてきたりと。おばあちゃんが家に戻ってくれば、ヴァンの本当の母親の思い出にも浸れると思ってのことだった。こうなると、父の方でも反撃に出る。私立探偵(ジョン・シェイファー)を雇って息子の行動を見張らせるのだ・・・。

 『 ファミリー・ビューイング 』は、こういうストーリーが、まるでヴィデオで全て撮っているかのように語られ、筋道たった順序でなく‘再生’されていくという形式をとる。プライバシーの権利から、家庭内で疎外されがちな高齢者の移民の世話の問題まで、広い範囲にわたって扱い、家庭と非人格的な家族関係の機能の衰退、テレビやヴィデオでしかコミュニケーションをとれない家族といったものが描かれる。科学技術が進歩しても、人類を助けるばかりでなく妨げにもなっているということを、この映画『 ファミリー・ビューイング 』は訴えているそうだ。もう 17 年も前に製作されたのに、先見の明があったのだなぁ。
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【『 ファミリー・ビューイング 』のスタッフとキャスト】
監督: アトム・エゴヤン Atom Egoyan (Directed by)
製作: アトム・エゴヤン AAtom Egoyan (producer)
脚本: アトム・エゴヤン AAtom Egoyan (Writing credits)
撮影: ロバート・マクドナルド Robert MacDonald (Cinematography by)
    ピーター・メトラー Peter Mettler (Cinematography by)
編集: アトム・エゴヤン AAtom Egoyan (Film Editing by)
美術: リンダ・デル・ロザリオ Linda Del Rosario (Art Direction by)
    イアン・グレイグ Ian Greig (design coordinator)
音楽: マイケル・ダナ Mychael Danna (Original Music by)

出演: デヴィッド・ヘンブレン David Hemblen as Stan
    アイダン・ティアニー Aidan Tierney as Van
    ガブリエル・ローズ Gabrielle Rose as Sandra
    アルシネ・カーンジャン Arsinee Khanjian as Aline
    デヴィッド・マッケイ David Mackay as Man behind counter
    ガーフィールド・アンドリュース Garfield Andrews as Hotel bellhop
    ジョン・シェイファー John Shafer as Private detective
    Selma Keklikian as Armen
    Jeanne Sabourin as Aline's mother
    Rose Sarkisyan as Van's Mother
    Vasag Baghboudarian as Young Van
    Johnnie Eisen as Aline's client
    Harant Alianak as Administrator
    Souren Chekijian as Priest at funeral
    Edwin Stephenson as Video salesman
    Aino Pirskanen as Mistaken Woman
    John Pellatt as Radio/TV Voices

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
■映画『 ファミリー・ビューイング (1987) FAMILY VIEWING 』の更新記録
2004/09/01新規: ファイル作成
2004/12/08更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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