シャイな幸の独り言 | |
北朝鮮拉致事件 | |
2002年10月20日日曜日 | |
幸は久しぶりに怒って、悲しんで、悔しく、そして恐ろしく思っています。 そうです。どう考えても日本国中が納得のいかない北朝鮮拉致事件です。言ってみれば北朝鮮(正式国名は朝鮮民主主義人民共和国)は誘拐犯人国家だということでしょう。これからこんな国と付き合っていっていいのでしょうか?又悪いことされるのではないかと恐ろしく思います。 「誘拐」という言葉は「拉致」とどう違うのか、先ず大辞林(国語辞典)で調べました。【拉致】は「無理やりに連れて行くこと」で、【誘拐】は「人をだまして連れ去ること、かどわかすこと」とあります。北朝鮮工作員たちは被害者をだましてはなく、いきなり袋に入れて担いでさらって行ったので「拉致」なのでしょうか。 ■2004年07月14日更新:この事件は「曽我さん一家再会」という展開で現在(2004年07月14日現在)進行中。それに関して、「曽我ひとみさんとジェンキンスさん」(クリックで画面書き換え)というタイトルで作文した。 |
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イラストは朝日新聞10月18日朝刊の 写真を参考にして幸が描いたものです。 |
TVや新聞やネットで色々調べてみると、今回一時帰国した五人は、地村保志さん(47)、浜本富貴恵さん(47)、蓮池薫さん(45)、奥土祐木子さん(46)、そして曽我ひとみさん(43)です。他の方々は生存確認ができていないので、ご家族の皆様は悲しく悔しい腹がたつ思いで一杯で、私たちが想像もできないくらいだと思います。 五人の方々は、1978年(昭和53年)の7〜8月にそれぞれ拉致され、今になって24年ぶりに日本に戻れたわけです。福井県小浜市出身の地村さんと浜本さんは北朝鮮でめでたく結婚され、三人のお子さんがいらっしゃるそうです。新潟県柏崎市出身の蓮池さんと奥土さんもあちらで結婚、二人のお子さんがいらっしゃる。曽我さんは母親のミヨシさん(当時46歳)と一緒にさらわれてあちらに連れて行かれて、ご主人の元米軍兵士(62)との間に二人の娘がいらっしゃるらしいです。2組のご夫婦と曽我さんとも、国の体制こそ違えども北朝鮮でしっかりと生きてご家族を持たれました。強い意志力を感じます。そうですよね...。 |
帰国のシーンは感動的でした。 先ず地村保志・浜本富貴恵さん夫妻が、中山恭子・内閣官房参与に寄り添われて、明るくタラップを降りてきます。メガネをかけた浜本富貴恵さんの姿が喜び一杯です。次に蓮池薫・奥土祐木子さん夫妻が自信に満ちて堂々としています。そして、幸がとっても印象深かった曽我ひとみさんが一人でぽつんと悲しそう、否無表情かな?に降りてきます。(曽我ひとみさんについては、チャオベア幸の日誌10月号にも書きました。) 迎えのチャーター機(JALではなくてANAでした)には、中山恭子・内閣官房参与と「帰国受け入れチーム」の斎木昭隆・外務省アジア大洋州局参事官らが乗って、北朝鮮に行ったらしいです。金正日総書記が小泉首相との日朝国交正常化合意の席で拉致を認めたなら、責任とって北朝鮮側が専用機を出すべきだと思うのは幸だけでしょうか?日本は北朝鮮の言いなりになっているのではないでしょうね?それとも北朝鮮は戦闘機や軍用機はあっても旅客機はないのでしょうか?それとも日本政府は北朝鮮の飛行機は安全でなく、機内に盗聴やら何らかの悪巧みがあるとセキュリティを懸念したのなら、日本人はリスク管理ができたわけで、それなら偉いですよね。 羽田では誰よりも先に安倍晋三官房副長官が、到着した専用機に拉致被害者5人を出迎えに行き、ご挨拶をされたらしいのです。羽田飛行場では五人の家族だけでなく、ほかの拉致被害者の家族もそろって出迎えていました。横田めぐみさんのお父様は、明るい元気そうなお顔でカメラで撮影して廻られていました。記念いや記録写真を、団長として撮影しておられたのでしょうか。 TVで見ましたが、五人にはピョンヤン(平壌)から朝鮮赤十字会の関係者二人が同行しているらしく、日本滞在中、東京にとどまるようです。朝日ニュースステーションで、朝鮮赤十字会は怖い工作部署の一つだと元北朝鮮の工作員が話している映像を見ました。マジっすか?もし、今回の五人があちらの国にとって都合の悪い言動をしたらバツを加える仕事人でしょうか?そういえば一人は大きくて首が太くてK-1に出れそうな人でした。もしそうならとんでもない「けしからん(小泉首相のセリフ)」ですよね。「あんたら、そんな汚い手を使うな!現実と映画と一緒にせんといて!」と言ってやりたくなります。 評論家の皆様が仰るに、北朝鮮にとっては、拉致被害者は外交テクニックのカードなのかも知れませんが、こんなことを平気で取り引きに使ってくる危険な国家が日本の直ぐそばにあるのは、ホントに恐ろしいです。それも今頃になって核保有を認める大嘘つき国家です。それに今でもモールス信号を利用した怪電波や乱数表暗号の電波を日本に向けて発信して、日本にいる北朝鮮の工作員に指示を出しているというではないですか。一体日本に何をしようというのでしょうか?21世紀の現代に時代錯誤も甚だしいですよね。なぜ金正日さんは、民主・自由主義の先進国家から見ると、誘拐・殺人・麻薬・密輸・密入出国・偽札・企業スパイ・ハイジャック・テロ・核爆弾と生物兵器開発等、悪いことなら何でもしてやるという曲がった心を持っているのでしょうか? 朝鮮は日本と同じように、モンゴル・アルタイ語圏にあり、話す言葉の語順も文法もほぼ同じです。そして世界が認めるように朝鮮人も日本人も誠実で勤勉な民族です。日本は朝鮮半島から多くの影響を受けてきました。卑弥呼も聖徳太子も豊臣秀吉も伊藤博文も良くも悪しくも朝鮮と関わり、国家主権を侵した歴史的過ちも否めません。しかし21世紀の今の時代にはっきりと言えることは、もし北朝鮮が日本や韓国と同じような国民主権の民主国家であれば、今回のような悲劇は起こりえません。軍部による粛清政治や国家のメディア掌握中央管理と言論統制下の国民は益々臆病で無知になります。日本国民も一部の指導者の下に、国家利益という大義名文を掲げて基本的人権が無視された悲しい時代を歩んできました。人類の歴史が証明しているように、ヒトラーのような独裁者に代表される専制政治的軍事国家では何も問題解決できません。 今回のような誘拐犯国家のずるく汚い手口が罷り通るようでは、理想憲法をもつ日本の「法治国家」はまさに「放置国家」でしょうか? 以下は、京都新聞ニュースのインターネットページから参照テキストです。 http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2002oct/15/ K20021015MKA1Z100000059.html ▽一時帰国した5人は次の通り。 【地村保志さん(47)、浜本富貴恵さん(47)】福井県小浜市で、建設会社に勤めていた地村さんと、ジーンズショップ勤務の浜本さんは友人の紹介で知り合い、結納を交わした直後の一九七八年七月七日、福井県小浜市の展望台で男四人に襲われ拉致された。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)では二人とも招待所を転々とし、一年四カ月後に再会して結婚、アパートに移り住んだ。地村さんは社会科学院民俗研究所資料室翻訳員。大学生の長女と長男、中学生の二男がいる。地村さんの母と志子さんは拉致事件の二年後に心労で倒れ、今年四月、七十四歳で亡くなった。 【蓮池薫さん(45)、奥土祐木子さん(46)】中央大三年生で弁護士を目指していた蓮池さんと、化粧品会社に勤めていた奥土さんは七八年七月三十一日、新潟県柏崎市の海岸から拉致された。北朝鮮では別々に暮らしていたが一年十カ月後に再会、結婚。蓮池さんは社会科学院民俗研究所資料室翻訳員。大学生の長女(21)と長男(18)がいる。蓮池さんは、面会した外務省幹部に「子どもを育てるのが楽しく、幸せに暮らしている」と話したという。蓮池さんの兄透さん(47)は、拉致被害者の家族でつくる「家族連絡会」の事務局長。 【曽我ひとみさん(43)】新潟県・佐渡島の佐渡総合病院で准看護師をしていた七八年八月十二日、母親のミヨシさん=当時(46)=と買い物をし帰宅途中に自宅近くの雑貨店に立ち寄った後、男三人に襲われ拉致された。平壌近郊の招待所を転々としながら、朝鮮語の勉強。横田めぐみさんと三回にわたり計一年以上一緒に生活した。八○年八月に元米軍兵士と結婚、十九歳と十七歳の大学生の娘二人がいる。ミヨシさんは消息不明のまま。新潟県警が十月五日に二十四年前の現場を実況見分、警察庁は八日に曽我さん親子を拉致被害者に追加認定した。(五人の北朝鮮での生活ぶりや家族構成は、政府調査団の現地調査結果) |
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coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。 | |||||||
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