W杯イタリア優勝
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 W杯イタリア優勝@映画の森てんこ森
W杯イタリア優勝
W杯イタリア優勝
2006年7月10日月曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
 2006年サッカーワールドカップ(W杯)はイタリアが優勝した。世界一おめでとう!
 幸の大好きなイタリア。イタリアの優勝は24年ぶり、4度目だそうだ。イタリア対フランスはどちらも好きなチームだしどちらも応援していた。フランス「ル・ブルー」チームにはジダンがいるし、イタリアにはトッティやデル・ピエロなどカッコいいジョカトーレが沢山いるし。

 今回のイタリアは強かった。イタリアは逆境の中でワールドカップ(W杯)を戦ったから強かったのかしら?イタリアのサッカー界は八百長疑惑で大揺れ。イタリア一部リーグセリエAのユヴェントス、ACミラン、ラッツィオ、フィオレンティーナの各チームがイタリアサッカー協会の不正疑惑調査対象となり、裁判判決待ちだとか。これらの4チームから代表選手13人が選出されているから、彼らはここで汚名挽回とばかり、リッピ監督の下一致団結一丸となって頑張ったのかも知れない。

 ゲームは本大会中は堅い守りで先取点を許していないイタリアのディフェンス陣がファウル。フランス・ジダンがふわっとボールを浮かし見事PKを入れて先制する。イタリアの反撃は前半19分、マテラッツィがヘッドで同点に持ち込む。その後イタリアは司令塔ジタン(ジズー)をマークしまくる。徹底的なマークのためジタン(ジズー)の動きは封じ込められる。1対1のまま結局はイタリア「アッズーリ」がPK戦を制し、歓喜の4度目の優勝を果たした。

W杯イタリア優勝 ジダン画像
ジタン(ジズー)
 2006年サッカーワールドカップ(W杯)は結構面白かった。話題も沢山あった。幸は以前「2002年 06/13 ジズーとバティ」というタイトルでジタン(ジズー)について書いたことがあるが、何だかジタン(ジズー)が引退するのは寂しい。日本では先日中田秀のネットでの引退表明があったが、ドイツのカーン選手も引退するし。

 ワールドカップ(W杯)終了後、MVPにジタン(ジズー)が選ばれた。MVPの選出は各国のメディア関係者の投票らしい。しかし、フランスのメディアではジタン(ジズー)に批判的な声もあるようだ。そうあの衝撃的な頭突きのシーン。イタリアとの試合で、後半5分に信じられない光景がニュースで流れた。何とジタン(ジズー)がマテラッツィの鳩尾(みぞおち)あたりに頭突きを一発見舞ったのだ。全く無防備のマテラッツィは後ろに飛び上がって仰(の)け反(ぞ)るようにドスンと倒れた。当然ジタン(ジズー)は暴力行為レッドカードで一発退場。試合の流れはこの出来事の後、イタリアに。

 それにしても何故?静かなジタン(ジズー)は、無口なゆえに激情家なのだろうか?マテラッツィに人種差別的なことを言われたのだろうか?イタリア人はおしゃべりが多いからサッカーも口でするのかも知れない。それならイタリアはズッコイ。頭突きをするほんの少し前は、ジタン(ジズー)をマークするマテラッツィと何か言葉を交わして離れてから突然頭突きだもんね。余程のことがない限りあんなことをするはずがない。こんな大事な試合にだよ。ジタン(ジズー)は、思わずやってしまったのかしら?

 ジタン(ジズー)はフランスの英雄。アメリカに劣らないほど他民族国家であるフランス。ジタン(ジズー)は、アルジェリア出身者は勿論、多くの移民の人たちの精神的支柱でもあるようだ。前回2002年サッカーワールドカップ(W杯)ではジタン(ジズー)は足の怪我の回復が芳しくなく試合で思いっきり滑ってこけていたのをニュースで見て心が痛んだ事を思い出すが、今年のジダンは違った。引退を表明してから、フィジカル的にも精神的にもモチヴェーションとテンションは高く頼もしい雄姿を何度も観せてくれた。ジタン(ジズー)とアンリを中心に年寄り(失礼!)チーム・フランス(フランスの選手平均年齢はイタリアと1・2を争うほど高齢)は快進撃を続け、試合前の下馬評を覆して何と決勝まで勝ち残った。優勝候補ブラジルに勝ったときは、フランスはスゴイなぁ!とマジ思ったよ。因みに、ジタン(ジズー)の決勝トーナメント4試合での活躍は、3ゴール1アシスト。これは凄い!ジタン(ジズー)は34歳だよ。1972年6月23日生まれ(かに座)だよ。

 試合後フランスのTV局が「イタリアの選手がジダンの出身について侮辱したことが原因」と報じたそうだ。一般紙ル・フィガロ LE FIGARO やスポーツ新聞 レキップ L'EQIPE はジタン(ジズー)を手厳しく批判。なんかチョッと哀しい...。

 「ジダンの出身について侮辱」という人種差別的なことなら、昨年2005年11月、アルジェリア、モロッコ、マリなどフランスの旧植民地からの移民たちが多く住んでいる「バンリュー(banlieu)」と呼ばれるパリの郊外から起こった若者の暴動がフランス各地に広がった事件を思い出す。彼らは人種差別のため就職できない立場にもあると聞いたことがある。ジタン(ジズー)は、そんな若者達のヒーローであり理想なのだ。無口で情熱家ジタン(ジズー)は、彼らを代弁して人種差別に頭突き一発という表現方法なら、何かもっと哀しい...。

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【ジダン選手の“頭突き事件”の結末】
 7月20日国際サッカー連盟(FIFA)は元フランス代表ジネディーヌ・ジダン選手に出場停止に代わり3日間の社会奉仕活動と罰金7500スイスフラン(約71万円)を科した。またイタリア代表マテラッツィ選手には出場停止2試合と罰金5000スイスフラン(約47万円)の処分を科した。結果的には、侮辱的な発言をしたと云われているマテラッツィ選手とその言葉で頭突きをしたジダン選手の二人とも罰せられた。所謂(いわゆる)喧嘩両成敗の裁定だ。しかしマスコミや世間を賑わした発言への憶測(人種差別・母親・姉への暴言など)があったが、実際どんな発言があったのか明らかにされていない。
 詳しくは以下のページ参照:
http://jword.excite.co.jp/News/sports/20060721080505/
Sanspo_SP_120060721023.html

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      amazon.com
      トップ画像の一部は映画『 ベッカムに恋して (2002) BEND IT LIKE BECKHAM 』より引用
      

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Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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