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 シャイな幸の独り言
フランス人俳優3人
映画「クリムゾン・リバー」がTVで放送されると聞いて
2003年09月20日土曜日

 今日、2003 年 9 月 20 日土曜日のTV番組ゴールデンシアターは『 クリムゾン・リバー (2000) THE CRIMSON RIVERS / LES RIVIERES POURPRES 』だそうだ。
 有名な映画が地上波で流れたその夜のアクセス数は、急に伸びる。目の前で自分のサイトへのアクセスがどんどん増えていくのを観るのは爽快だ。以前、と言ってももう一年経つが、やはりTV洋画で『 G.I.ジェーン (1997) G.I. JANE 』が放送された。その時のアクセス数は凄かった(2002年09/14付『 TVは偉大G.I.ジェーン』参考)。しかし今まで放送後アクセスが一番凄かったのが、レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio の『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』だ。
 去年(2002年)の 2 月に個人でHPを立ち上げてから、幸の勤める会社の仕事が忙しくて、途中で止めようと思ったことが何度かある。しかし、このように毎日何千という人がアクセスして頂いて、その中で幸が書いた、何千字もある長ったらしいレヴューを20〜30分以上かけて読んで頂く方がいらっしゃると思うと、自己満足でもかなりウレシイ。その感激をしたくて、映画を観てはコツコツとレヴューを書き、アメリカの新作映画を調査して時間があれば観て、日本人の誰よりも早くと思って新作映画情報を発信する喜びを見つけてからは、サイト運営が面白く、毎日が楽しくなった。
 日々のアクセス数を見ては、一喜一憂で、学校時代のテストの点が気になるのと同じだ。

 今日のTV放送映画『 クリムゾン・リバー (2000) THE CRIMSON RIVERS / LES RIVIERES POURPRES 』のレヴューをもう一度読み直してみて、幸のお気に入りの俳優ヴァンサン・カッセルについて書いた。この映画の主演はジャン・レノなので、本来はジャン・レノが、このページで取り上げる俳優なのだが、どういうわけかヴァンサン・カッセルを書いてしまった。やはりあの尖(とが)ったような鉤鼻(かぎばな)に引き寄せられたか。

nostalgia-factory@imdb.com
ポスターは掲載許諾を得ています
 映画のストーリーは、幸のレヴューでも書いてあるが、有名な allcinemaONLINE のあらすじを紹介しておくと、<フランス・アルプスの大学街ゲルノンでバラバラに切断された裸の死体が胎児のような格好で発見された。この奇妙な事件の捜査に派遣されたのは、元特殊捜査部隊のニーマンス刑事。同じ頃、フランスの田舎町ザルザックでは、子供の墓が荒らされという事件が多発していた。捜査にはマックス駐在員があたっていた。やがて、このふたつの事件を繋ぐ驚愕の事実が浮かび上がる。そして二人の刑事は雪深いアルプス山脈へと向かうことに……。母国フランスでベストセラーとなった同名小説を映画化したアクション・サスペンス・スリラー。>とある。
 公開時コピーは<凍りついた死体。少女の謎の死。二つの事件。二人の刑事。>だが、凄腕のニーマンス刑事と田舎のマックス刑事の二人主演だが、この『 クリムゾン・リバー (2000) THE CRIMSON RIVERS / LES RIVIERES POURPRES 』では、彼の良さがまだ充分発揮されていないような気がして少し残念だ。
 フランス本国では、「クリムゾン・リバー2」が「Rivieres pourpres 2 - Les anges de l'apocalypse, Les (2004)/Crimson Rivers 2: Angels of the Apocalypse (英題)」というタイトルで、 2004 年 2 月 18 日に公開される。監督はオリヴィエ・ダーン Olivier Dahan。『 リトル・トム (仮題) (2001) LE PETIT POUCET (原題) / TOM THUMB (英題) 』の監督・脚本をした人だ。一作目のマチュー・カソヴィッツ Mathieu Kassovitz 監督からバトンタッチされた。そしてなによりも新鮮な感じがして、ヤッパリね!出てきたね!と思わせるブノワ・マジメル Benoit Magimel がヴァンサン・カッセルの後釜に入ってマックス・ケルケリアン刑事を演じる。又もや特殊な猟奇事件を扱って横溝正史のようなオドロオドロシイ展開になって行くのだろうか。ブノワ・マジメルはヴァンサン・カッセルのマックスを乗り越えていけるのだろうか。

 ブノワ・マジメルについては、幸は『 ピアニスト (2001) LA PIANISTE (原題) / THE PIANO TEACHER (英題) 』でワルター役の彼をカッコいいと思った。「ぼくはあなたがどんなに哀しい秘密を持っていても、愛しています」というこの映画のコピーで、一途に年増の女性を想う青年が描かれているのかと思ったが、実際観てみてそうではないと知った。

 ワルターの中では、主人公エリカへの気持ちは最大限だったかもしれないけど、自分に関心のある女の子たちの視線に微笑んだり、スケートリンクでフィギュアの女の子たちに声をかけたり、ラストシーンでカノジョらしき女の子を伴っていたりと、全てに恵まれて生まれついた青年は愛に貪欲だ。エリカに「遊ぶならお互い同じルールで」と言っていることから、彼にとってエリカとの情事は、数ある恋愛の中の変り種に過ぎないのだと思う。
 エリカの手紙を実行したのは、ちょっとした好奇心だったのだろう。そしてエリカが彼に醜いシューベルトの気持ちがわからないと言ったように、彼には弱者の本当の悲しさが理解できない。それは最後の夜に彼がエリカに言った言葉に象徴されている。エリカは本当に死んでしまうかもしれないのに。そんなワルター(悪太)君を演じる彼は魅力的に見える。ギリシャ神話の若者のような青年を演じたブノワ・マジメルに、幸は当時心浮き立った。

 『 年下のひと (1999) LES ENAFANTS DU SIECLE 』で共演したジュリエット・ビノシュ Juliette Binoche (『 イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT 』『 ショコラ (2000) CHOCOLAT 』等に出演)との間に一女( 2000 年生まれで、Hannahちゃんと言うらしい)をもうけ、2003 年現在も交際中。映画のように年上が好きみたい。「ピアニスト」への出演も、ハネケ監督の『 コード・アンノウン (2001) Code Unknown Incomplete Tales of Several Journeys 』(カンヌ国際映画祭でエキュメニック賞を受賞)でヒロインだったジュリエット・ビノシュのお陰でもあるようだ。世界的な大女優がパートナーだと、色々イイことがあるもんだ。

 因みに、ブノワ・マジメルの出演映画は主に、『 シングル・ガール (1995) LA FILLE SEULE 』『 夜の子供たち (1996) LES VOLEURS 』 『 王は踊る (2000) LE ROI DANSE/THE KING IS DANCING 』 『 銀幕のメモワール (2001) LISA 』 『 ピアニスト (2001) LA PIANISTE (原題) / THE PIANO TEACHER (英題) 』『 スズメバチ (2002) NID DE GUEPES 』等である。

 ここで幸は少し悩んでしまうことがある。『 アメリ (2001) AMELIE POULAIN / LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN 』のマチュー・カソヴィッツか、『 ジェヴォーダンの獣 (2001) LE PACTE DES LOUPS (原題) / BROTHERHOOD OF THE WOLF (英題) 』のヴァンサン・カッセルか、 『 ピアニスト (2001) LA PIANISTE (原題) / THE PIANO TEACHER (英題) 』のブノワ・マジメルかの三人のうち誰を取るかと訊かれると、ムムム・・・???。
 エッ?誰もそんな選択考えないって?
 それはないでしょう。だって三人ともフランスでは売れっ子だよ。若い女性なら誰でも憧れる対象だよ。待って、真剣に考える・・・。

 ケッテイ〜、決定!マチュー・カソヴィッツです。はい。理由は、幸はヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチ夫妻が大好きで二人の家庭を壊したくない。ブノワ・マジメルについても、パートナーのジュリエット・ビノシュは大好きだから、二人の仲を壊したくない。子供もいるしね。したがって、マチューかな〜て思ったんだけど・・・。「バカかおまえは!真剣にそんな事悩んで!」と言われないうちにこの辺で御仕舞いにします。

 しかし、ヴァンサン・カッセル×モニカ・ベルッチ夫妻や、ブノワ・マジメル×ジュリエット・ビノシュはどちらも美男美女で、お家ではどんなものを食べてどんな会話をしているのか、野次馬根性かも知れないけど、実際とても気になる。ヴァンサン・カッセルやブノワ・マジメルの二人には、これからどんどんハリウッドへも進出して千万ドル俳優になっていってもらいたいものデス。そして、幸は、アメリのまだ見ぬ恋人ニノ・カンカンプワ役に影響されて突如好きになった、(ランコム LANCOME 化粧品モデルで載っているカード欲しさに思わず買物したッちゅーの!)博学多彩なマチュー・カソヴィッツも大いに応援してマス。

Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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