愛人／ラマン(幸田幸の映画レヴュー)＠映画の森てんこ森

愛人／ラマン　(1992)
L'AMANT(仏題) THE LOVER（英題）

上映時間 116分
製作国フランス／イギリス
公開情報ヘラルド
初公開年月 1992/05
ジャンルロマンス

監督：ジャン＝ジャック・アノー　Jean-Jacques Annaud
製作：クロード・ベリ　Claude Berri
ポール・ラッサム　Paul Rassam
原作：マルグリット・デュラス　Margurite Duras
脚本：ジェラール・ブラッシュ　Gerard Brach
ジャン＝ジャック・アノー　Jean-Jacques Annaud
撮影：ロベール・フレース　Robert Fraisse
音楽：ガブリエル・ヤーレ　Gabriel Yared
ナレーション：ジャンヌ・モロー　Jeanne Moreau
　
出　演
ジェーン・マーチ　Jane March
レオン・カーフェイ　Leung Kar-fai
メルヴィル・プポー　Melvil Poupaud

解　説
マルグリット・デュラスの自伝的ベストセラー小説『愛人（L'Amant）1984』を基に映画化。
監督は今ではフランスの三大監督の一人と称されるジャン＝ジャック・アノー監督。
ナレーションは、Ｍ・デュラスの友人でもあるジャンヌ・モローが務める。
フランス領下のインドシナに暮らす貧しいフランス人の少女と、富豪の中国系青年との初々しい性の交歓を描く。
1929年頃、富豪の中国系青年に目を付けられたときから、貧しかった彼女の家庭に次第に潤っていく。
自由を異性に求めようとする青年と、彼の愛人となった少女が、逢引きを重ねる。
人出でにぎわう通りに面した一室に設けられた個室に夕日が差し込む。
恋とは？愛とは？何かも知らないうちに、少女は性の営みを通して何を見ているのだろうか...？
まだ幼さの残る肢体を大胆に奮わせ男と交わる彼女の姿は、官能的で観る者を震わせる。
１５歳の青き性の不思議と純粋な美しさが、ありきたりなラブロマンスになりがちなこの類の本作に色合いを添える。
衝撃的なデビューを飾ったセンセーショナルな作品である。

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幸田幸