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風にそよぐ草のネタバレ映画『 風にそよぐ草 』の解説
映画『 風にそよぐ草 』の予告編
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| 【スウィッチのネタバレ】 今日のタイトルは「風にそよぐ草のネタバレ」です。 そしてYouTube動画映像版は映画『風にそよぐ草』の予告編です。 映画『 風にそよぐ草 (2009) LES HERBES FOLLES (原題) / WILD GRASS (英題) 』の映画解説はこちらから。 このページは、『 風にそよぐ草 (2009) LES HERBES FOLLES (原題) / WILD GRASS (英題) 』の＜もっと詳しく＞の日本語訳版です。 ■映画『スウィッチ』の劇場公開情報 2011年12月17日(土)より、岩波ホールほか全国順次ロードショー!! ※ネタバレご注意：あらすじ・ストーリー・結末まで、ネタバレ満開ですので、映画『 風にそよぐ草 (2009) LES HERBES FOLLES (原題) / WILD GRASS (英題) 』をまだご覧になっていない方はネタバレにご注意ください。 Warning！The items below here contain information that may give away important plot points. You may not want to read any further if you've not already seen this title. 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第01段落】 マルグリット・ミュイール（サビーヌ・アゼマ）は独身の中年女性の歯科医。独立心が強くて予測不可能な気分屋である。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第02段落】 ジョルジュ・パレ（アンドレ・デュソリエ）は五十代後半の既婚者、無職。彼も気まぐれで、過去の何らかが心の重荷になっている（説明されていないが、恐らくは犯罪関係）。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第03段落】 ジョルジュがマルグリットの盗まれたハンドバッグから捨てられた財布を見つけて、警察に届けると、ロマンスに発展する出会いに通じるようなことを想像する。マルグリットは初めは他の考えを抱くが、後でジョルジュの方に惹き寄せられる。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第04段落】 ジョルジュの妻スザンヌ・パレ（アンヌ・コンシニ）、マルグリットの歯科医の同僚で親友のジョゼファ（エマニュエル・ドゥヴォス）、それに二人の地元警察官ベルナール・ドゥボルドー刑事（マチュー・アマルリック）とリュシアン・ドランジュ刑事（ミシェル・ヴュイエルモーズ）が、巻き添えになっていく。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第05段落】 ジョルジュとマルグリットは飛行機の操縦への情熱を共有している。そういうわけで、ジョルジュは妻スザンヌと共にマルグリットの操縦する小型飛行機に同乗させてもらうことになり、畑の農夫ジャン＝バティスト・ラルマール（パトリック・ミモウン）が地上からそれを心配げに見上げている。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第06段落】 彼らのアバンチュールには不確かな解決があって、畑の農夫の娘エロディ・ラルマール（キャンディス・チャールズ或はシャルル）が謎めいた質問を投げかけて映画は終わる。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第07段落】 アラン・レネ監督は、以前に何度もコラボしたことのある俳優を主人公二人に起用している。マルグリット・ミュイール役のサビーヌ・アゼマはアラン・レネ監督作品で９作目の出演、ジョルジュ・パレ役のアンドレ・デュソリエはアラン・レネ監督作品で７作目の出演である。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第08段落】 主だった脇役には、アラン・レネ監督作品に初登場のアンヌ・コンシニ（スザンヌ・パレ役）、エマニュエル・ドゥヴォス（歯科医マルグリットの同僚・親友ジョゼファ役）、マチュー・アマルリック（ベルナール刑事役）が選ばれている。でも、アルノー・デプレシャン監督やエリック・ゴーティエ撮影の諸映画では共演している面々だ。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第09段落】 『 アメリカの伯父さん (1980) MON ONCLE D'AMERIQUE 』で初めてアラン・レネ監督作品に出演したロジェ・ピエールは、ここでは歯科医マルグリットの年配の患者マルセル・シュヴェールというマイナーな役に徹して、今回の診療が最後で、もう予約は必要なくなるだろうという台詞を言う。実際、ロジェ・ピエールは２０１０年１月に死去した。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第10段落】 ストーリーはナレーターの声（エドゥアール・ベア）に助けられて進んでいく。エドゥアール・ベアは躊躇と省略と音の高低の変化が完璧で、シーンごとで観客が見えるものをまるで発明しているかのように思えるので、ナレーターと言っても、もう一人の登場人物と言っていいくらいだ。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第11段落】 観客が見つめている登場人物たちに関するエドゥアール・ベアの観察が信じていいのものか悪いものかを決めるのは、観客に任せられている。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第12段落】 アラン・レネ監督は、クリスチャン・ガイイ Christian Gailly 著の原作“L'Incident（発音“ラクシダン”直訳：事件）”のままだと、映画では、小説のようにはタイトルとして首尾よく行かないだろうという認識から、映画タイトルを “Les Herbes Folles（発音“レ・ゼルブ・フォル”直訳：生い茂った雑草・狂った草）”に変えたと説明している。＜注：日本では、集英社文庫「風にそよぐ草」河野万里子[訳] だが、フランス語の原書名“L'INCIDENT”は「事件」という意味。映画の英語タイトルは“WILD GRASS（直訳：野草）”＞ 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第13段落】 アラン・レネ監督の「野草・雑草」とは、繁茂する希望が全然ない所に育つ植物だと言及される。壁や天井の隙間とかである。この映画の主人公たちは、「出会う理由が全然ない、愛し合う理由が全然ない、二人の人物」なのである。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第14段落】 そういうイメージは、「理性のない行動を実践する欲望を我慢することができない、通常人が無鉄砲な混乱と見なしていることに信じられない活力を見せ付ける」ジョルジュとマルグリットの頑固さを反映している。 【風にそよぐ草のネタバレ／あらすじ結末までネタバレ満開 第15段落】 映画の終わりにかけて、こういう引用が補間されている。ギュスターヴ・フローベール Gustave Flaubert の長編小説『感情教育（中央公論社「新集世界の文学.14」所収、1972年／河出文庫全2巻、2009年 山田爵[訳] ）原書名 L'Education sentimentale 、英題 Sentimental Education 』からの引用で、直訳「何があっても、私達はとっても愛し合ったことになるのだから。」 ★映画『 風にそよぐ草 (2009) LES HERBES FOLLES (原題) / WILD GRASS (英題) 』の原文に戻る⇒ ※あらすじやストーリーのネタバレは、翻訳が直訳的であったり、固有名詞や日本語訳の表現が不正確又は間違っている場合がありますので、お読みになる方はどうかご了承ください。 以上。 テキスト：幸田幸 |
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