フランス映画(1) | |||||
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フランス映画(1)@映画の森てんこ森 | |||||
フランス映画(1):LES SOEURS FACHEES | |||||
2005年2月2日水曜日 | |||||
映画『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004)
LES SOEURS FACHEES 』という映画を紹介します。 映画『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) LES SOEURS FACHEES 』では、イザベル・ユペール(『 ピアニスト (2001) LA PIANISTE (原題) / THE PIANO TEACHER (英題) 』『 8人の女たち (2002) 8 FEMMES (原題) / 8 WOMEN (英題) 』『 いつか、きっと (2002) LA VIE PROMISE (原題) / GHOST RIVER (英題) 』等)とカトリーヌ・フロ(『 女はみんな生きている (2001) CHAOS 』等)の絶妙なコンビで二人の女優が姉妹を演じ分ける。姉妹の映画では、双子姉妹でも境遇(戦争)で全く別の人生を生きて最後には互いに相容れないというテーマの『 アンナとロッテ (2002) DE TWEELING (原題) / TWIN SISTERS (英題) 』が思い浮かぶ。 また、映画『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) LES SOEURS FACHEES 』とは全くテーマが異なるが、年老いた姉妹が難破した若者に仄かな愛情を抱く、『 レディース・イン・ラベンダー (原題) (2004) LADIES IN LAVENDER 』での“萌え”老姉妹を思い出す。 時を経て互いの人生哲学を認めたがらない女二人の話では、姉妹ではないが、昔イケイケのロッカーの追っかけだったが、歳を重ねるとともに全く生き方が変わってしまった『 バンガー・シスターズ (2002) THE BANGER SISTERS 』がある。人生何が大切かをテーマにしていたっけ。 『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) LES SOEURS FACHEES 』は、いかにもフランス映画らしく、さて、どのようなストーリー展開で何をテーマにして、どんな結末になるのか。パリ在住のY女史の鑑賞後のコメントをいただいた。 『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) LES SOEURS FACHEES 』の映画データは下に簡単に挙げておくが、ひょっとして日本では上映されないかもしれないので、幣サイト「映画の森てんこ森」で「テキストによる映画の再現」としてお読みいただければ幸いです。 |
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『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) LES SOEURS FACHEES 』 | |||||
以下は、映画『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004)
LES SOEURS FACHEES 』を鑑賞したY女史のレヴューです。ご本人の許諾により掲載しています。 |
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ポスターは、allocine 引用 予告編はこちらから |
レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) Les Sœurs Fâchées 上映時間:93分 製作国:フランス フランス初公開日:2004/12/22 日本公開情報:未定 ジャンル コメディ/ドラマ 監督:アレクサンドラ・ルクレール Alexandra Leclère 脚本:アレクサンドラ・ルクレール Alexandra Leclère 主な出演: イザベル・ユペール Isabelle Huppert カトリーヌ・フロ Catherine Frot フランソワ・ベルレアン François Berléand |
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公式サイト(フランス語):http://www.lessoeursfachees.com/ | |||||
大衆向け映画のアレクサンドラ・ルクレール監督の『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) LES SOEURS FACHEES 』:直訳すれば、“怒れる姉妹”。私が邦題を付けるなら、“喧嘩別れ”。 この映画『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) LES SOEURS FACHEES 』は、上映前から見たかった。 理由は簡単。主役を演じるのが、私の好きな2女優だから。もう一つ、個人的に、私には、喧嘩はしてないけれど、姉が一人いる..。 映画『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) LES SOEURS FACHEES 』のシノプシスは、ある日、ル・マン市でエステシアンとして仕事をしているルイーズ(Catherine FROT)が、パリに住む姉マルチーヌ(Isabelle HUPPERT)を訪ねてやって来る。二人は長い間会っていなかった。結婚により物質的に恵まれた生活を送っているマルチーヌは、社会的ステイタスに重点を置いた暮らしを営んでいる。専業主婦だが、夫が浮気しているのさえ気付かないし、母親との諍いを今も引きずっている。それに引き換え、ルイーズは、自分の仕事をもっているだけでなく、人の目や流行などおかまい無しだし、色々な事に興味を持っているのを隠そうとしない。又、私生活が決して平穏な物ではないのも隠さない。パリに来たのも、仕事を続けながら書いた処女作を送った出版社の一つから返事が来たからだ。妹は、わざとした訳ではないが、それなりに均衡を保っていた姉の生活を揺るがし、いかにその生活が表面的な物かという事に気付かせる。でも、マルチーヌは沽券にかけても、それを認めたくはない...。 内容はともかく、この二人の姉妹を演ずるのが、イザベル・ユッペールとキャトリーヌ・フロです。タイプとして正反対の女性を演ずる事が多いけれど、とにかく、うまい。うまいと言うより他の表現法が浮かびません。どちらも、いわゆる美女でもグラマーでもない(ごめんなさい)けれど、フランス映画界に於いて、その存在を無視出来ない女優達です。鋭角三角形と真ん丸みたいな二人が、姉妹を演じているのだから、それを見ているだけでも嬉しい。 かなり前、私は、I・ユッペールとキャサリーヌ・ヘップバーンと比ベていた事がありましたが、それは昔の話。ユッペールもフロも、二人ともそれぞれ独特の味を持った女優だと思っています。おまけに、すごく“女”。その辺がすごい。 この映画の中では、ジャック・ドミー監督の『ロシュフォールの恋人達』で、若い頃のドヌーブと、若くして逝ったドヌーブの姉、フランソワーズ・ドルレアックが歌って(プレイバック)踊る“双子の歌”を、ユッペールとフロがヴィデオを見ながら歌う場面があります。この歌は、フランスでは沢山の人に親しまれています。 以前、職場でたまたま同じ服をバーゲンで買った女の子が二人、会ったとたんに、イヤな顔をするどころか、いきなり♪ヌ・ソム・ドゥ・スール・ジュメル、ネ・スー・ル・シンニュ・デ・ジェモー!ミ・ファ・ソル・ラ〜〜・ミ・レ!レ・ミ・ファ・ソル・ソル・ソル・レ・ド!(私達は双子姉妹、双子座生まれなの!ミ・ファ・ソ...)♪と、歌いだした事がありました(ようやる!)。そんな風に日常の中にも、他の映画にも小説にも出て来る歌ですが、この二人のも自然で、なんとも可笑しいものでした。 この『 レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) LES SOEURS FACHEES 』は、2度見に行く様な映画では無いけれど、見て良かったと思える映画でした...エ?...姉と私? ...どちらかと言うと、二人とも、ルイーズ的要素の方が勝っている気がします... ※固有名詞は、フランス語の発音に出来るだけ近い日本語表記をしていますので、日本での呼称と異なる場合がありますのでご了承ください。 |
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映画レヴューテキスト:Y 編集:Sati■ | |||||
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i 観た映画館の写真 | |||||
下の映画館は、Les Halles レ・アールにあるUGCシネシテです。映画『
レ・スール・ファッシェ(原題) (2004) LES
SOEURS FACHEES 』の映画案内=ヴィジュアルは下の大きな画像の中央に写っています。 左は、日本で最高興行収入を記録した宮崎駿監督の『 ハウルの動く城 (2004) HOWL'S MOVING CASTLE 』です。フランス語では“Le Château Ambulant”とタイトルになっています。 右の『 ロワ・エ・レーヌ (原題) (2004) ROIS ET REINE 』というインディ系の映画。邦訳は「王と女王」ですが、いかにも“フランス映画”だそうです。Y女史はご覧になられているようなので、また別の機会にページを改めて紹介します。
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参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com 写真提供は、パリ在住Y女史 映画情報 http://www.allocine.fr/film/fichefilm.html?cfilm=57401 予告編 http://www.lessoeursfachees.com/index3.htm 公式サイト http://www.lessoeursfachees.com/ |
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Text by Sati |
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。 coda_sati@hotmail.com |
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