札幌観光
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 札幌観光@映画の森てんこ森(シャイな幸の独り言)
札幌観光
2003年11月22日土曜日 「シャイな幸の独り言」トップへ
 札幌観光は今日で二日目、中島公園そばにある札幌パークホテルに泊まっているのだが、朝 6 時に起きて、朝食前に中島公園を散歩した。人影もまばらだが、通勤者らしい人もこの公園を通り抜けて地下鉄の階段を下りていく。札幌は、緯度はミュンヘンやパリと同じぐらいだと思うのだが、朝はもう既に明るい。パリは11月ではこの時間はまだ暗い。日が落ちるのは午後 5 時ごろは同じなのに。なぜだろう。それともパリの日の出と日没時については幸の勘違いかしら。

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幸の宿泊した札幌パークホテル

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早朝の中島公園を散歩する

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中島公園内にある豊平館

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パークホテル11階なだ万雅殿から望む

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なだ万雅殿の美味しい朝食

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パークホテル11階なだ万雅殿

 そんなことを思いながら、昨日夜降った雨がまだ残っている散歩道をゆっくり歩いた。池に鴨がいる。デコイそのままだ。そして黒光りするカラスが餌を漁っている。猫もいる。散歩のお年よりもいる。何だか幸せだなあ、私って。
 歩いていくと、大きな木造の、クリーム色というかアイボリー色のサイジング張りの洋館が現われた。豊平館だ。躯体の柱や窓枠がブルーっぽいグレイに塗られてシックな色調の立派でオシャレな建築物だ。結婚式場らしい。先ほどまで、「何だか幸せだなあ、私って」と感じていたのが、急に現実に戻って、結婚するならこんな所で…。でも相手はいないワ!ちょっと先ほどの幸せだなあ...は興ざめた。

■もう少し、奥に行くとコンサートホールがあったのだが、約束している朝食の時間なので早足で戻った。11階の「なだ万雅殿」で朝食だ。この朝食は、ヨーロッパのホテルでは絶対食べれない絶品だ。膳は、お魚がメインか。一日目は鰊(ニシン)の煮付け。二日目は法華の煮付け。松前漬けはいつも添えられていたので嬉しかった。二日目のなめこの味噌汁は思わず御代わりを頼んだ。初日はデジカメを持って行かなかったので、二日目は勿論デジカメで撮影した。美味しいのは言うまでもない。それに美しい。器といいその中で盛られている様は芸術的だ。カメラが安物で腕は半人前以下なので写真ではその美しさは表せていないのが残念だ。
 お茶はほうじ茶だが料理に合っている。幸の家では、ほうじ茶ではなく緑茶を飲んでいるのだが、ほうじ茶の美味しさを改めて知った。そして、食後にいつもサプリメントを水と共に飲むのだが、ここの水がまた匂いも癖もなく美味しい。店の人に聞くと、水道の水だという。きっとアルカリイオン水とか、何らかの浄水器に通しているのかもしれないが、自室で水道の水を飲んでみたが、幸の日本の自宅の水道の水とは全く味が違って美味しく感じられる。札幌の水は美味しいのかしら?

■朝食後すぐ支度をしてホテルの前のタクシー乗り場で、個人タクシーを見つけて市内を案内してもらうことにした。オバが外反母趾で余り距離を歩くと痛くなるので予防のためだ。既に昨日すすきのや狸小路など歩いて周って足が疲れているに違いない。
 札幌観光の目的地は、(1)美味しいラーメン屋さん、それも地元のタクシーの運転手さんなどの働く人がよく利用する店、(2)旅行者価格でない新鮮なタラバガニが買える店、(3)皮のパンツを安く買えて修理もできる店、(4)札幌郊外のスーパーマーケット、(5)大倉山ジャンプ場、(6)羊が丘展望台または藻岩山展望台、(7)時計台、(8)大通り公園とテレビ塔、(9)北海道大学、(10)その他の御のぼりさんの観光スポット、以上10項目だ。

 このスケジュールは買物・グルメ・観光のミニチュア版だ。名付けて「一味違う札幌半日観光」だ。コースは札幌市内中心部→円山公園→大倉山シャンツェ→北海道神宮→中央卸売市場場外→時計台→北海道道庁旧本庁舎・赤レンガ→大通公園→さっぽろテレビ塔→すすきの→羊ヶ丘展望台→美園町のラーメン屋・鈴蘭→札幌駅となっている。

 この札幌観光半日コースは、午前 8 時半から午後 1 時半までで済ませるという計画だ。時間通り行かなければ午後小樽に移動できない。これは勿論幸が立てた観光プランだが、個人タクシーの坂本武美運転手さんの情報と助言が役立っている。タクシーのハイヤー費用はオバ持ち。坂本運転手さんは運転手兼ガイド。幸は添乗員、カッコよく言えばアテンダントです。

 さあ、出発!札幌観光のはじまり。
 それぞれの札幌観光のスポットを画像で紹介します。
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大倉山ジャンプ競技場

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大倉山ジャンプ競技場のリフトから

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大倉山ジャンプ競技場の表彰台

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明治神宮と同じ格式の北海道神宮

■さて、次の目的はタラバガニだ。タクシーの坂本運転手さんから、今の時間なら、生きのいいカニが入っているからという情報を頂いて、運転手さんに中央卸売場場外の卸の店に連れて行ってもらうことになった。住所は中央区北11条西21丁目だ。「さっぽろ観光ガイド」の小冊子に載っている写真そのままの上田食品にやって来た。上田食品の主任さんで坂本晋さん(偶然にも坂本さんで運転手さんと同じ苗字)が出迎えてくれた。幸の父が仕事で札幌に出張で来た時、確かこの店からタラバガニを送ったことがあるらしいと帰ってから聞いた。

 父はカニが大好きで、当然私も大好きだ。カニなら、毛ガニ、松葉ガニ、紅ズワイガニ、わたりガニ、タラバガニなど何でもいただきま〜す。カニのことを調べると、何と日本近海では約千種類もカニが生息しているとか。そのうち幸が知っているものはほんの少しだ。殆ど食べているカニの名しか知らない。松葉ガニは、山陰と関西地方でのズワイガニの呼び名で、関東や福井県では越前ガニと呼ばれている。毛ガニは英語では horse-hair crab、ズワイガニは snow-crab、タラバガニは king crab という。また、タラバガニは、学術上はカニではなくヤドカリの分類になっていることも以前どこかで知った。確かカニは脚が 5 対で 10 本。タラバガニは 4 対で 8 本しかない。何だか食べるのに損をしたという感じだ。タラバガニの名の所以は、鱈(タラ)の漁場に多くいるカニだから、「鱈場ガニ」という名がついたと聞く。
 おもしろい。

 真下の写真は、(c) Sati とクレジットを入れてあるが、幸が(有)上田食品の坂本晋主任さんとタラバガニの値引き交渉をしているところをオバが隠し撮りしたものだ。
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中央卸売市場場外での買物

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中央卸売市場場外(有)上田食品の店先

 坂本晋主任さんは、目元ぱっちりの鼻筋の通った結構ハンサムな方で、威勢がいい。思わず彼のペースに乗せられて、一ランク上のタラバガニを買いそうになった。それを買ってしまうと、タラコと明太子と松前漬けのどれかが買えなくなってしまう。
 オバが助け舟を出してくれた。「貸切タクシーでやってきたのよ。個人タクシーの坂本運転手さんに連れてきてもらったのよ。」と訴えると、10%値引きでイカの塩辛をオマケ(彼らは「お土産」という表現をしていた)として付けてくれることになった。流石オバである。

 タラコと明太子は店の奥に置いてある。いかにも美味しそうなタラコだ。タラコは大阪の祖父へのお土産だ。女性店員さんが、ほうじ茶をサービスしてくれた。そして、イカスミ付きのスルメをお茶の当てに出してくれた。上田食品では買おうとする物は全て味見をさせてくれる。これはありがたい。タラコも値段が高いものはより美味しい。どうしても味見をすると結局のところ美味しいものを買ってしまう。これが生ものを商いする戦術なのかも知れない。

 なんとか無事にお目当てのものは買えた。明日の午後クール宅配便で受け取れるよう手続きをして代金を支払った。
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上田食品の坂本主任と値引き交渉

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上田食品で買ったタラバガニ

■買物を済ませた後は、ちょっと観光。時計台は予想したよりは案外大きくて驚いた。時計台の通りの向かいの、確か外食レストランのロイホ(ロイヤル・ホスト)のあるビルの二階からが撮影ポイントになっていた。時計台には多くの観光客が訪れていた。広東語も聞こえてきた。香港人(ヒョンコンヤン)にとっては北海道は人気スポットなのかも知れない。千歳空港でも香港人ツアー客が 30 名ばかりいた。
 時計台の中に入って観たかったが、時間がないので中には入らなかったのが残念だ。

 北海道庁旧本庁舎、赤レンガは綺麗だった。この建物は観光だけでなく実際に機能しているのだ。毎日ここに通勤してお仕事してみたいものだ。
 
 私たちは、大通公園、さっぽろテレビ塔、北大イチョウ並木と急いで巡った。途中、旭川に真っ直ぐに伸びる「囚人道路」の話も聞いた。北海道は歴史は浅いが、その分細かな知識を持っている人が多いのかも知れないと思った。

 北海道大学のコースはゆっくりと半日はかけて見たいと思っているので、今回は時間がない。もし明日午前中に時間があればやって来て、ポプラ並木、クラーク像、古川記念講堂、精華亭など見てみたいものだ。できればお弁当でも持ってピクニック気分で来たいものだ。
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時計台
思っていたより大きかった
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北海道庁旧本庁舎
東京駅を真似て作った建物らしい
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大通公園からテレビ塔を望む

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北大イチョウ並木をタクシーで通過

■車は、ススキノの狸小路1丁目にある、皮革専門店M@RUFUJIにやって来た。皮のパンツを買うためだ。店頭にも所狭しと皮のジャンパーやコート、バイクウエアなどが陳列してあった。

 私は、ジーンズの形ではなく、スラックス型のツータックの入ったパンツを探していた。実際イタリアのフィレンツェにいた時も探したのだが、不慣れで余りよい店が見つからなかった。良いと思えば値段が張るし、安ければ、時間が経つと固くなりそうな皮のように思えたし...。スペインが一番いい製品が買えると人に聞いたが、今のところスペインに行く予定はないし、一応ススキノでは皮専門ショップがあると聞いていたから、是非覗いてみて、良ければ買うつもりでやって来た。
 ドンピシャだった。なんと、私のためにあるようなツータックのパンツが見つかった。それもかなりいい皮だ。手触りもいい。少し考えてみる。

 幸はなぜ皮のパンツを欲しがっているかと言うと、寒がりの友人が、皮のパンツをはきだしてから足腰が冷えたことがないと言うのだ。幸の実家は兵庫三田は裏六甲なので結構寒さと冷えは厳しい。大阪と比べて4〜6度は低い。寒い時は遠赤外線のババ下着を着用しているが、彼女曰く皮をはいたら遠赤外線ババ下着など無用。それに格好悪いワとの言。ふむふむ一理ある。
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皮革専門店M@RUFUJIでお買物

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M@RUFUJI には多くの革製品が陳列

 先日イタリアから帰国の時、乗り換えでウイーンの飛行場で3時間少し待った。結構寒かった。欧米人の旅行者で立派な皮のコートやパンツをはいている女性は多い。気候的にもウイーンはかなり寒いのだが、今なら札幌と同じぐらいか。防寒と格好良さへの憧れで皮のパンツが欲しいのだ。実際のところ、幸は典型的な日本人体型で、頭が少し大きめで脚も長くないのだから似合わないかも知れないのだけれども、一度は皮のパンツをはいてみたい。

 こんな理由で、皮のパンツが欲しいのだ。応対してくれた、高橋次長さんは色々アドバイスをしてくれて、結局ジャケットとパンツをコーディネートして買った。勿論関西人だから、値切ることは忘れない。高橋次長さんは、よーくそこら辺は分っていらして、まけなかったら買わないと思われたのか、随分割り引いてくれた。勿論紹介もあったからだろうけど。そして旅行者なので、すぐ裾直しをしてくれると言う。二階に工房があって皮製品の直しや修理も行なっているらしい。

 待つこと 15 分。優先して裾直ししてくれた。やはりどこでも紹介は大切だ。百貨店なら結構するパンツも手ごろな価格まで値引きしてくれて、裾直しも無料で、いい感じのお店でした。ありがとうございました。。
■いい買物をした後、次の札幌観光の目的地は「羊が丘展望台」だ。オバも幸もどういうわけか羊が可愛いと思っている。特にオバは動物が好きで、コアラを抱きにオーストラリアまで出かけるくらいだ。私はオバほどではないが、羊は間近で見ると犬の顔ほど整っていないが、それが又それなりに可愛いのだ。

 車は、ススキノから月寒通りを通って豊平川を渡る。橋の名前は豊平橋。そのまんまだ。豊平川には鮭(サケ)が産卵に上って来るのだと坂本運転手さんが教えてくれた。国道 36 号線を、北広島・千歳方面に向かって走り、途中でリンゴ通りを左手に過ごし少し走ると、グレイの宇宙の卵みたいな札幌ドームが見えてくる。札幌ドームを真前に見て交差点を右折して、少し走るとすぐに羊が丘展望台だ。

 入場料は大人一人五百円。運転手さんはフリーパスだ。これは少し高いのではと言うと運転手さんも頷いておられた。地元の人は高いと思っているらしい。しかし、入場して良かった。

 空気はきれいだし、地平線が見えるくらい広々として気持ちがいい。広い牧草地に羊が、20頭ぐらいいただろうか、ゆったりとして、草を食むもの、こちらをじっと見ているもの、いろいろだ。羊のお家もあったが、さほど大きくない二階建てで一頭もいなかった。皆はあそこの牧草地にいるので全員なのだろうか?一体ここには何頭いるのか気になった。

 「Boys, be ambitious.少年よ、大志を抱け」で有名なクラーク像がある。後で知るのだが、北大のクラーク像は胸像で、こちらの方が立像で立派だ。
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羊が丘展望台

石原裕次郎の記念胸像もある。幸は石原裕次郎のことは東京都の石原慎太郎知事の弟だということ、「太陽にほえろ」の再放送で観たぐらいしか知らない。作詞・作曲:浜口庫之助、唄:石原裕次郎「恋の町札幌」の歌碑があっが、どんな歌なのだろう。ひょっとして、その前に立ったらセンサーで曲が奏でられたのかしら。もしそうなら聞き逃したことになって、シマッタってことだ。
 デジカメで写して見ると、青い空と浮かぶ白い雲、そして緑の牧草、冬支度をした木々。そのカラーバランスが訪問者の気持ちを大らかにしてくれる。
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羊が丘展望台
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羊のお家

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羊が丘展望台のクラーク像

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石原裕次郎の胸像

■羊が丘展望台を見学しているといつの間にかもう正午ははるかに回ってしまった。幸はお腹が空いてきた。これから楽しみのラーメン屋さんに行くことになっている。「一味違う札幌半日観光」も大詰めになった。個人タクシーの坂本運転手さんは、観光スポットごとに詳しくガイド、説明してくれる。これから行くラーメン屋さんは坂本さんや他のタクシーの運転手さんや地元の人が行くラーメン店らしい。ワクワク!

 羊が丘展望台に来る時に通った国道36号線を戻って走り、月寒中央を経て美園の交差点。途中、坂本さんは「月寒(ツキサム)」というのはアイヌ語で「火をつける、火を発する」というような意味だと教えてくれた。

 目標のラーメン店は、美園交差点のすぐ近くにあった。分りやすい。今度札幌に来たら、市バスで一人でも来れる。店はカウンターに 6 から 8 人、四人掛けテーブルが 4 席ほどある大きさだ。良いラーメンの匂いがした。客は数人いた。オバが元気良く「こんにちわー」と挨拶したのにつられて、私も大きな声で「こんにちわー。」と関西訛り。
 「イラッシャイ〜。」

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美園町味のラーメン店「鈴蘭」

 お店に入った途端、タクシーでやって来た髪の金色の中年女性(オバ)とちょっと人見知りしそうな関西アクセントの娘(幸)が、ちょっと目立ったか、店のお客も全員こちらを見た。

 「個人タクシーの坂本さんに連れてきてもらいました。美味しいラーメンがここで食べれると聞きました。」とオバが言うと「どちらからいらっしゃったのですか?」とお店の奥さん。オバは茅ヶ崎生まれなので全く関西弁のアクセントはない。「はい、関西です。」と言って、醤油ラーメン、味噌ラーメン、野菜ラーメンを注文した。
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味の店「鈴蘭」のお品書き

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味の店「鈴蘭」のご主人と奥様

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味の店「鈴蘭」のご主人

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味の店「鈴蘭」の醤油ラーメン

 この注文したメニューは、坂本運転手さんが体調に合わせて食べ分けるらしい。坂本運転手さんは、若い頃は室蘭で市バスの運転手をされ、四十過ぎに個人タクシーに転進。それから 23 年間坂本個人タクシーを営んでこられた超ベテラン運転手さん。札幌の町を知り尽くしておられる。昨日11月21日アップした「千秋庵の山親爺」の千秋庵の工場のある厚別区にお住まいで、既に年金をもらっているとも仰っていた。礼儀正しいお元気な方だ。そんな方が、商売っ気なしに「美味しい!」と評価するラーメンは絶対に美味しいはずだ。

 待っている間に、そう考えていた。
 「はい、お待ちどう様!」
 できた!来た来た!オバは私に一番ボリュームのある野菜ラーメンを薦めた。勿論デス。お腹空いているもの。私は先ずスープの味見をして急いで食べた。オバは醤油、味噌、野菜のスープを少しずつ味見をして、日頃食べない味噌ラーメンから食べだした。オバはラーメンは、醤油ラーメンが一番好きなのに、醤油をはずしたと言うことは、東の醤油は関西のそれと比べると濃いので避けたのかもしれない。麺の固さも口に違和感がない。焼き豚は2枚だがタレの滲み具合と甘みはイケてる。鳴門(大阪弁ではハンペン)はもう少し色彩的に白いところがあってもいいかも。
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味の店「鈴蘭」の味噌ラーメン

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味の店「鈴蘭」の野菜ラーメン

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味の店「鈴蘭」の前で個人タクシーの
坂本武美氏と一緒に撮影
今回は坂本さんのお陰で良い観光ができた。

 私の食べた野菜ラーメンは、炒めた野菜とその炒め油と味噌のスープが微妙にマッチして、味噌ラーメンよりもコクがあって美味しく思った。
 醤油ラーメンは、北海道や関東の方なら絶対に美味しいと評価するだろう。しかし、オバと私は味噌と醤油のスープからそれぞれ8杯ずつ入れ替えて混ぜて醤油味噌ラーメンにした。スミマセン。

 「鈴蘭」のご主人や奥様はヘンな事している、嫌な事をする客だなと思われたかも知れないが、味噌は絶対に旨い。醤油はそれなりに美味しいのだが、味噌には負けると思った。まあ、人の好みもあるのだが...。
 札幌に着いたその日のお昼に、ススキノのラーメン横丁で食べた味噌ラーメンは、この美園の「鈴蘭」の野菜や味噌ラーメンと比べると、何と見劣りすることか。幸はラーメンとかうどんは基本的にはファーストフードだと考えている。だから、早い、ウマい、安いがモットーになると思う。その点から行くとこの「鈴蘭」は、ススキノのラーメン横丁と比べると味は負けない。そして安い。注文してから出てくるまで5分とかからなかったから早い。結局、美園の「鈴蘭」は、札幌では、「早い、ウマい、安い」の三拍子揃った店という評価になる。後で帰りに運転手さんから聞いたのだが、「鈴蘭」のご主人はホテルオークラで中華料理を担当していた方、プロ中のプロ、本格派だったのだ。それでこの味、納得デス。

 詰まるところ、「鈴蘭」は、坂本運転手さんのような口の肥えた働く人々が日常で、お昼に夕食にまたは夜食に、飽くことなく食べ続けられる味なのだ。疲れた身体を回復させ、温かく幸せにしてくれる味。気取ることなくスーと喉越しに馴染む味。これから本格的に寒くなる札幌。雪の降る夜に冷えた身体に野菜ラーメンを啜(すす)る人が羨ましい。できれば今度は、札幌の雪降る夜に訪れてみたいものだ。

 店を出ると、坂本運転手さんがスーと車を寄せてくれた。ドアを開けて頂いて「どうでした?お口に合いましたか?」と心配そうに静かに質問された。オバは「ハイ、美味しかったです。ありがとうございます。」この答えに一点の曇りもない。彼はホッとしたように微笑んだ。「これからどうなさいます。」と聞かれて私は「札幌駅へ行ってください。これから小樽へ行きます。小樽はどこかお勧めのところがありますか?」

 坂本運転手さんは、やはり丁寧に教えてくれた。
 坂本運転手さん、札幌観光は、お陰で楽しく効率的に色々と周れました。本当にありがとうございます。もし、雪降る札幌に来た時は、お電話してもう一度ハイヤーさせて下さい。

Text by Sati
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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