8月の家族たちのネタバレ@映画の森てんこ森

【恭子の動画映像ブログ】 2014年4月19日(土)公開予定
最新映画のネタバレ/あらすじ・ストーリー・結末のネタバレ・完全ネタバレ
※この欄のイラストは「NOM's FOODS iLLUSTRATED」さまより使用許諾を得ています。(c)映画の森てんこ森/F・恭子
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映画『 8月の家族たち 』の解説
※クリックでYouTube『8月の家族たち (2013) AUGUST: OSAGE COUNTY』予告編へ
映画『 8月の家族たち 』の予告編
※動画はThe Weinstein Companyへリンクで掲載
(c)2013 AUGUST OC FILMS, INC. All Rights Reserved.

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8月の家族たち/映画『 8月の家族たち AUGUST: OSAGE COUNTY 』あらすじ・ストーリーのネタバレ/結末まで完全ネタバレ

by ネタバレンタイン犬@映画の森てんこ森 8月の家族たちのネタバレ
8月の家族たちのネタバレ
 今日のタイトルは「8月の家族たちのネタバレ」です。
 そしてYouTube動画映像版は映画『8月の家族たち』の予告編です。
 映画『 8月の家族たち (2013) AUGUST: OSAGE COUNTY 』の映画解説はこちらから。
 このページは、幸田幸@映画の森てんこ森が、日本公開前の映画を海外の劇場やDVDで鑑賞して作文したり、『 8月の家族たち (2013) AUGUST: OSAGE COUNTY 』のWikipedia英語版プロットや、海外映画情報(あらすじ・ストーリー・ネタバレ等)を大雑把に日本語訳して編集、纏めたものです。

映画『8月の家族たち』の劇場公開
 2014年4月18日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!!
 ※日本配給情報: 劇場公開(アスミック・エース)


ネタバレご注意:あらすじ・ストーリー・結末まで、ネタバレ満開ですので、映画『 8月の家族たち (2013) AUGUST: OSAGE COUNTY 』をまだご覧になっていない方はネタバレにご注意ください。
 Warning!The items below here contain information that may give away important plot points. You may not want to read any further if you've not already seen this title.

★製作陣スタッフや登場人物キャスト、映画解説やポスター、その他の関連ファイルの情報は以下を参照してください。
●8月の家族たち@映画の森てんこ森
●【8月の家族たちのスタッフ&キャスト】
●【映画解説/8月の家族たち@幸田幸】
●BK版【映画「8月の家族たち」ポスター】
■4/16公開<映画『8月の家族たち』あらすじ>
■4/17公開<ネタバレ映画/8月の家族たち>
■4/18公開<ネタバレ結末/8月の家族たち>
●BK版<8月の家族たちのネタバレ@映画の森てんこ森>

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第01段落】
 映画『 8月の家族たち (2013) AUGUST: OSAGE COUNTY 』の舞台は、英語原題が示す通り、米国南中部オクラホマ州オーセージ郡、いつになく熱い8月の出来事である。オクラホマは近年では『 トゥ・ザ・ワンダー (2012) TO THE WONDER 』のロケ地だ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第02段落】
 先ずナレーションから始まる。声は、ベバリー・ウェストン(サム・シェパード)という嘗ては著名だったアルコール中毒の詩人で、この『8月の家族たち』で失踪することになる熟年男性だ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第03段落】
 英国詩人T・S・エリオット詩篇「ホローマン(空ろな男・うつろなる人間)」からの引用「人生はとても長い」とナレーションで言うが、そう考えたのはエリオットが最初でなくて、文字にしたのがエリオットが初めてだから称賛されるのだと言う。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第04段落】
 シーンは、オーセージ郡ポーハスカ郊外のベバリーの自宅のデスク。彼のナレーションは「妻のバイオレットは薬を服用している。俺の悪いところは酒、云々・・・」と続き、そこに妻バイオレット・ウェストン(メリル・ストリープ)が階上から顔を出す。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第05段落】
 妻バイオレットは口腔癌の化学療法によって髪の毛が薄くなっており薬漬けになっている身だが、気が強く率直で毒舌家である。バイオレットは階段から、今の夫の言葉は新しく夫が雇った住み込みの家政婦に向けていたのだと判明。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第06段落】
 家政婦はジョナ・モネヴァータ(ミスティ・アッパム)というアメリカインディアンで、料理掃除洗濯、それに病人バイオレットの身の回りの世話の為に夫が雇ったのだった。でも家政婦なんて、妻バイオレットにしてみれば初耳だ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第07段落】
 バイオレットはとってつけたようにジョナに「こんにちは」と言い、綺麗だと褒めて、どの種族のインディアンなのかと尋ねたり。そう言えば、ここオクラホマのオーセージ郡はオーセージ・インディアン居留地の中にあるのだ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第08段落】
 バイオレットはよれよれと歩き、薬を飲んだので、と家政婦に謝る。薬は、精神安定剤バリウム、鎮痛剤バイコジン、鎮痛剤ペルコダン、鎮痛剤パーコセット、抗不安薬ザナックス等、八種類を服用しているのだ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第09段落】
 バイオレットは額を夫の額につけるけれど、夫は無視するので、部屋に戻る。オクラホマ北東部の大都市タルサで癌の化学療法の最終予約がしてあるので妻を車で乗せていかねばならない、と家政婦に言うベバリー。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第10段落】
 ベバリーは、読書の楽しみを道の側のタマネギを見つけられることや片思いに喩えて、家政婦ジョナに伝える。そして一冊の本をジョナに上げて、再度エリオット「ホローマン」からの抜粋「ウチワサボテンのところへ行こう」を引用して、それっきり蒸発してしまった。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第11段落】
 オープニングクレジットが流れる中、この映画『8月の家族たち』の舞台となるオクラホマ州オーセージ郡の小さな町ポーハスカの様々な風景のショットが観られる。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第12段落】
 夫が失踪して、バイオレットは妹と三人の娘に連絡を取る。病身でも気は強いバイオレットであるが、やはり夫の突然の失踪はこたえる。家族たちに救いを求めるのだ。8月に集まったから邦題の“8月の家族たち”。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第13段落】
 先ずホンダ車で駆けつけたのが、三女のアイビー・ウェストン(ジュリアンヌ・ニコルソン)。独身で、地元暮らしだ。なお、日本公式サイトには“次女アイビー、三女カレン”となっているが、本国アメリカの諸サイトでは逆なので、それに従って“次女カレン、三女アイビー”にします。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第14段落】
 バイオレットは、三女アイビーの化粧っ気なしのことにお節介を焼いて相変わらず口やかましいが、娘の一人でも近くにいてくれてよかった、と素直に認める。バイオレット自身は治療で薄くなった髪の毛を、鬘をかぶってカバーしている。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第15段落】
 オクラホマのアイビーから電話を貰ったのは、コロラド州に住む長女のバーバラ・ウェストン=フォーダム(ジュリア・ロバーツ)。14歳のお年頃で反抗期の娘ジーン・フォーダム(アビゲイル・ブレスリン)と暮らしている。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第16段落】
 バーバラは夫ビル・フォーダム(ユアン・マクレガー)とは別居中だが、遠くに住む両親の一大事なので、今回は夫ビルも一致団結して一緒に来てもらうことになる。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第17段落】
 三女のアイビーは、バイオレットの次女つまり二番目の姉カレンにもお父さんがいなくなったこと、電話しておいたわ、と母に言っている。そんな時、バイオレットの妹夫婦も到着した。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第18段落】
 姉と違って太目で陽気な妹はマティ・フェイ・エイケン(マーゴ・マーティンデイル)、その夫はチャールズ・エイケン(クリス・クーパー)である。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第19段落】
 あなたが蒸発したら、二日間だけ待って、帰ってこなければ身の回りの品は焚き火で燃やしてしまうわ、とマティ・フェイは夫チャールズに言っている。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第20段落】
 迎えた姪アイビーに、お父さんは前にも同じ事が起こったのよ、と叔母マティ・フェイは話し、姉のバイオレットに、きっとまた戻ってくるわよ、と楽観的。また、その夫チャールズも、失踪したベバリーは複雑な人間だからなぁとフォローしている。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第21段落】
 チャールズがここウェストン家の家政婦さんジョナにビールのお代わりを頼むと、彼女はウェイトレスじゃないのだから自分でしなさい、とマティ・フェイは怒る。ここの主ベバリーが行方不明だというのに飲酒してテレビゲームを見ている夫を責めるのだが、自分だって飲んでいるのだ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第22段落】
 長女バーバラと別居中だが同行した夫ビル夫婦は車内でも不和丸出し。娘は後部座席でそんな母を無視している。一家三人はやがてオクラホマの実家に到着した。叔母マティ・フェイが出迎えてくれたが、バーバラはまっしぐらに母バイオレットのもとへ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第23段落】
 長女バーバラはバイオレットの一番のお気に入りなのである。母はバーバラに夫ベバリーを最後に見た様子をキッチンで話す。新しい家政婦がビスケットとグレイヴィーを作り、夫は玄関から歩いて出て行って、それが最後だと。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第24段落】
 翌朝、目を覚ましたら夫は帰っていなかった。原因となる喧嘩とかも思いつかない。妻と遠ざかる時間が欲しかったのかも、結婚って難しいから、とは自身も別居中のバーバラとビル。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第25段落】
 事前にいつもと変わったことは、と訊かれて、「インディアンを家に入れたの」と発言する母に、「ネイティブアメリカンと言いなさいよ」「じゃ原住民は恐竜ね」とか、屁理屈の口喧嘩にまでなってくる。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第26段落】
 父さんも長女バーバラが一番のお気に入りで、バーバラが結婚して、作家としての才能を捨ててまでビルに言われるままに別の地に移ってしまったことを父さんはがっかりしていた、と母は打ち明ける。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第27段落】
 過去に母が薬の影響でおかしくなる毎に警察の世話になったことを持ち出して、まだ薬を飲んでいるのかと訊くバーバラ。癌で痛いから薬を飲んでいるのだし夫が行方不明だというのに、お前は私のことをわめきちらすのだから!と母は口にする。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第28段落】
 私が癌だと分かったときは来てくれなくて、父さんがいなくなったと知ったらサッと戻ってくるのだから、と母は泣き叫ぶのだ。バーバラは謝り、父さんは本を持って行って、お酒も釣りも読書も物書きもしていないと思う、と母に語る。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第29段落】
 フラッシュバックでベバリーの姿が。桟橋からボートを外している。でも、湖にボートが浮かんでいるが、誰も乗っていない・・・。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第30段落】
 五日後、デオン・ジルボー保安官(ウィル・コッフィー)がウェストン家に悪い知らせを持ってきた。ベバリー・ウェストンさんは湖でボートに乗って溺死した、と。長女バーバラは倒れ込む。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第31段落】
 妹達アイビーとカレンにも知らせねば。母バイオレットはカントリーミュージックに合わせて歌って踊り、気を紛らわせている。明らかにハイになっており、保安官が話しかけようとしても独り言を発して真実から逃げたいのかも。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第32段落】
 翌朝、長女バーバラ一家三人が現場の湖に遺体確認のために車で出向いた。車内で、昨日の保安官は私のプロムのデート相手だった、とバーバラは娘ジーンに話す。その日、彼の父親が酔って息子の車でメキシコに乗っていってしまったので、プロムに車で乗せていけないからと、若い二人は教会で一夜を過ごしたのだ、と。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第33段落】
 バーバラが、父です、と遺体確認をした。そして葬儀の手配。霊安室で父ベバリーの腕時計とソックスが外されるシーン。そして葬儀用にスーツとネクタイが父の遺体の上に置かれる。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第34段落】
 ビル一家の車に母バイオレットも乗せて、葬儀へ向う途中、赤いスポーツカー、フェラーリが追い越していった。自由奔放な次女カレン・ウェストン(ジュリエット・ルイス)が婚約者スティーブ・フーバーブレクト(ダーモット・マローニー)とやっと最後にフロリダから来たのだ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第35段落】
 “家族たち”は一堂に会して、教会で葬式が執り行われる(葬儀参列者:マリア・スウィンデル・ガスら)。次女カレンはスティーブを婚約者だと皆に紹介する。フロリダの低俗なビジネスマンなのだが。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第36段落】
 葬儀後、バイオレットの家への帰途はカレンは姉バーバラの車に。父が湖に投身自殺したというのに、カレンは男の選び方や現在の彼氏、フィアンセのスティーブと出会った馴れ初めを語るのに夢中だ。ハネムーンは中央アメリカのベリーズだと、ウキウキ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第37段落】
 スティーブの赤いフェラーリには、バーバラの夫ビルと娘ジーンが同乗。酒店(店主:ジェリー・スタール)に寄って、ビルがワインを選んでいる間に、スティーブは14歳のジーンに言い寄る。マリファナで釣っている悪い男だ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第38段落】
 家ではバイオレットとマティ・フェイ姉妹が若かれし頃のことを懐かしんで思い出話。昔の写真を見ては、綺麗だったねぇと。アイビーが今でも綺麗だとお世辞を言っても、女性というのは歳をとり太って皺だらけになるだけ、と情けない話だ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第39段落】
 アイビーに、もっと綺麗な格好をすれば男性を惹きつけられるのに、とバイオレットが言うと、もう大事な人がいますから、とだけアイビーは言って、詳細は語ろうとしない。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第40段落】
 赤のスポーツカーでジーンたちが帰って来た。ビルは妻バーバラに買ってきたワインを渡すが、娘ジーンはテレビに直行だ。 1925年版の『オペラの怪人』(『 オペラ座の怪人 (2004) THE PHANTOM OF THE OPERA 』参照)を見たくて仕方が無かったのだ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第41段落】
 お祖父ちゃんの葬式が遅く終わるのをジーンが心配していた理由が、このテレビを観たかったからだと分かって、真面目すぎる母親バーバラはイラつく。スティーブはスティーブで、その映画に関心があるふりをして年若いジーンの気を引こうとする。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第42段落】
 ところで、マティ・フェイとチャールズの夫妻には、息子‘リトル・チャールズ’・エイケン(ベネディクト・カンバーバッチ)がおり、チャールズが今、バス停で迎えたが、寝坊して葬式に間に合わなかったのだ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第43段落】
 内気で不器用なリトル・チャールズである。そんなリトル・チャールズを、父チャールズは大変可愛がっているのに、母であるマティ・フェイは頭の悪さを馬鹿にして負け犬呼ばわりする。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第44段落】
 葬儀の後の食事会では、長女バーバラが食事前のお祈りをするよう頼まれるが、今や家長となったチャールズ・エイケン叔父さんにしてもらう。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第45段落】
 この食事会では皆のそれぞれ抱えた問題が呈出され、バイオレットも薬で異常にハイになって家族間で汚い言い争いに。家政婦の美味しいご馳走にも、給料を払っているのだから、という母。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第46段落】
 母が色々ひどい言葉を発するので、真面目すぎる長女バーバラは母のそんな様子が頭に来て、母の薬漬け、薬中毒はもうたくさん、と母の服用薬を取り上げてしまう。それにしても、医師はどうしてそんなたくさんの処方をしているのだろうか。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第47段落】
 バーク医師(ニューウェル・アレクサンダー)は、お母さんは脳を損傷しているから、長期療養施設に入所させるか娘さん方が介護なさるかが必要だ、と進言する。でも、長女バーバラは医師の逃げ口上だと思って信じない。娘たちはこれからのことを心配するが、母は助けてくれなくていいと言う。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第48段落】
 長女バーバラは三女アイビーに、リトル・チャールズとのことを訊いてみた。そのことは語りたくはないが、と前置きして、アイビーはリトル・チャールズと愛し合っているのを認める。バーバラは、いとこよ、と言い、次女カレンは、いとこだと子供づくりは考え物よ、と。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第49段落】
 アイビーは、前年に子宮摘出をしているので子供はつくれないと明かすのだ。子宮頚部癌になったのを、近い家族の誰にも話しはせずにリトル・チャールズにだけ話したのだ、と。家族神話とか姉妹神話とかはもう信じていない、という三女アイビー。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第50段落】
 いつそんなに冷笑的になったのか、と訊かれると、私を両親の面倒を見るように地元に残して姉さんたち二人が出て行ってしまった時だ、と三女アイビーは答える。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第51段落】
 これからはリトル・チャールズとニューヨークに引っ越して、遂にここから出て行けるのだ、と三女アイビーは罪の意識なしで語る。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第52段落】
 母は後でしらふになると、娘たちに優しい面も見せる。そして、自身の思春期の辛い思い出話を。13歳の時に憧れた男の子がいたが、母親にタチの悪い残酷なことをされたことを明かす。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第53段落】
 長女バーバラはビルとベッドで横になっているが、外に出て鳥が頭上を飛んでいるのを眺める。そして三女アイビーは居間に行き、そこではリトル・チャールズがテレビ鑑賞中。二人はお互いをいたわり合い、愛しそうに寄り添う。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第54段落】
 リトル・チャールズがアイビーの為に書いた歌を歌っていると、母親マティ・フェイが馬鹿にする。テレビばかり観ているからそんな馬鹿なのだとか、そんなに観ていたら雇ってもらえるところはないとか、だから靴屋を首になったのだとか。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第55段落】
 それを見て父親チャールズは、妻の息子への愛情と思いやりの欠如に遂に我慢ならず、お前を置いてでも俺は息子と去る、と言い切る。そしてアイビーとリトル・チャールズにそこから離れてもらい、妻に38年間の結婚生活に三行半を突きつける。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第56段落】
 台所で立ち聞きしてしまったバーバラに、マティ・フェイは打ち明けた。リトル・チャールズとアイビーが“従兄妹”どころでなくて、“腹違いの兄妹”なのだと!マティ・フェイは若い頃に、姉バイオレットの夫つまり自殺して葬式を済ませたばかりのベバリー・ウェストンと過ちを犯していたのだ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第57段落】
 生まれた子がリトル・チャールズ。それを知っているのは、ベバリーとマティ・フェイだけ、そして今、バーバラが知った。兄妹なのだとアイビーが知ったら破滅してしまうだろうとバーバラは言う。どうにかして止めなければ、とマティ・フェイ。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第58段落】
 その夜、裏庭では次女カレンの婚約者スティーブがバーバラの14歳の娘ジーンと何やら密やかに。スティーブは複数の離婚歴がある怪しい男なのだ。年若いジーンをマリファナで誘惑して服を脱がせようとする。そこを、家政婦のジョナが見つけてくれた。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第59段落】
 バーバラは激怒して娘ジーンを平手でピシャリと打つ。そんな妻バーバラを夫ビルはこれで根底から厭になり、コロラドに娘ジーンだけ連れて帰ってしまう。別居だったが、これで離婚は確実。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第60段落】
 次女カレンは婚約者スティーブのたちの悪さを認めたくないが、これで夢にまで見た一月の新婚旅行も消え果てた。男を見る目が無いのだ。泣いて去って行く次女カレン。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第61段落】
 翌日、三女アイビーが、お母さん大丈夫?とやって来た。リトル・チャールズとのことを母に話すに違いない。長姉バーバラはどうにかして阻止しなければ、と、アイビーはレズなのだと言って誤魔化そうとする。しかし、事態は最悪になる。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第62段落】
 母バイオレットは夫ベバリーと妹マティ・フェイの背徳と子供が出来たことをとっくに知っていた。捨てられた薬以外にも隠し持っていた薬を飲んだバイオレットはハイになっている。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第63段落】
 そして無残にも、アイビーに真実を明かしてしまう。リトル・チャールズはベバリー父さんの息子、つまりお前とは兄妹、だと。アイビーは泣き叫んで出て行った。もう二度と戻ることはない、と恨んで。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第64段落】
 夫ベバリーは30年間、マリファナを吸って忘れようとしていたのか。こんな重大な問題を抱えて夫婦していたベバリーとバイオレット。自殺するのも、バイオレットには感づいていたようだ。モーテルに行って、過去のことはもういいから、と言って上げればよかった、と。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第65段落】
 エッ、という長女バーバラ。日曜日の午前中に夫は蒸発し、実は、「カウンティ・スクワイア・モーテルにいる」とメモに残されていたのだ。月曜日に電話したのだが、貸し金庫からお金を出す方を先にしていた母。遅すぎた。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第66段落】
 とうとう長女バーバラと母バイオレットはひどく罵り合う。ピックアップトラックにバーバラは乗り込み、プレーリー<大草原>を見つめて、新たな人生に向けて走り去っていく。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第67段落】
 「バーバラ、バーバラ」と呼んでも「アイビー」と呼んでももういない。バイオレットはまたレコードに合わせて踊り出す。夫ベバリーが亡くなったのも忘れてしまったのか、呼んでいる。“8月の家族たち”全員が破綻。“そして誰もいなくなった”状態に。捨てられた。鬘は外した。

【8月の家族たち/あらすじ結末までネタバレ満開 第68段落】
 家政婦を夫が急に雇ったのも、妻が独りぼっちにならないように、との想いだった。家政婦ジョナは二階で昼食中だが、降りてきてバイオレットを優しく抱く。バイオレットに最後に一人だけ残ったのは、家族ではなくて、あんなに“インディアン”だと馬鹿にしていた家政婦さんである。

以上。
※<8月の家族たち>のテキストは、<『AUGUST: OSAGE COUNTY』-Wikipedia英語版、『AUGUST: OSAGE COUNTY』-IMDb、『AUGUST: OSAGE COUNTY』関連サイト英語版の翻訳、映画『8月の家族たち』-Wikipedia、『8月の家族たち』EPK、公式サイト・関連サイト等を引用。
※本ファイル<8月の家族たち>には間違いがある場合がありますので、お読みになる方は、どうかご了承くださいませ。

テキスト:幸田幸


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