【恭子の動画映像ブログ】 2012年12月9日(日)公開予定
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ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館のネタバレ映画『 ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 』の解説
映画『 ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 』の予告編
※動画はCBSFilmsへリンクで掲載
Photo credit Nick Wall (c) 2011 Squid Distribution
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| 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館のネタバレ】 今日のタイトルは「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館のネタバレ」です。 そしてYouTube動画映像版は映画『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』の予告編です。 映画『 ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 (2012) THE WOMAN IN BLACK 』の映画解説はこちらから。 このページは、映画『 ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 (2012) THE WOMAN IN BLACK 』のWikipedia英語版のプロットの日本語訳版です。 ■映画『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』の劇場公開 2012年12月1日(土)より、新宿ピカデリー他全国ロードショー!! ※ネタバレご注意：あらすじ・ストーリー・結末まで、ネタバレ満開ですので、映画『 ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 (2012) THE WOMAN IN BLACK 』をまだご覧になっていない方はネタバレにご注意ください。 Warning！The items below here contain information that may give away important plot points. You may not want to read any further if you've not already seen this title. ★製作陣スタッフや登場人物キャスト情報は以下を参照してください。 ⇒GoogleBlogger版【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館のスタッフ＆キャスト】 ⇒GoogleBlogger版【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館の映画解説】 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第01段落】 エドワード王時代、１９世紀末の英国の片田舎での出来事。不吉な音楽で映画が始まると、三人の幼い姉妹（エマ・ショーリー、モーリー・ハーモン、エリザ・ウォーカー＝リード）がティーパーティの人形ごっこをしている。ここは託児所（子守女：ルーシー・メイ・バーカー）。突然、三姉妹は何か或いは誰か＜観客には映されない＞を見つめてカメラの方を向き、遊びを止める。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第02段落】 三人の顔は空ろになって、玩具のティーカップのセットを踏み潰しながら、三つの背の高い窓の方に歩みを進め、何かにとりつかれたかのように飛び降りる。外の景色は少女たちが飛び降りるのと共に明るく輝き、その直後、「ああ、私の娘たちが！」という恐れおののいた女性の悲鳴が轟き渡る。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第03段落】 霧が立ち込める中、タイトルが出てくる間に、姿の見えないアーサー・キップス（ダニエル・ラドクリフ）とステラ（ソフィー・スタッキー）の求愛が聞こえてくる。そして結婚式。ウエディングベールの花嫁ステラに、結婚指輪をはめる新郎アーサー。そしてアーサーは身篭っているステラのお腹にそっと手を置く。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第04段落】 しかし、そんな幸福も、新妻が男子出産時に死亡して一瞬に消え去った。それから四年後、不幸な顔つきのアーサーは鏡の前に立って首にうっすらと剃刀を当てる。すると鏡の中で妻ステラが彼の後ろに現れたので、振り向くが誰もいない。アーサーはスーツケースを掴んで１階へ降りる。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第05段落】 アーサーの四歳になる息子ジョセフ（ミーシャ・ハンドレイ）は描いた塗り絵の本を父に見せる。１ページ目には月曜日に起こることが描いてある。ロンドンの自宅と、ジョセフの乳母（ジェシカ・レイン）と、自分と、天国にいる母親と、自宅から歩き去っていく姿の父親の絵だ。アーサーは、どうしてお父さんの顔は不幸な顔になっているの？と訊くと、だってそういう顔しているんだもん、と息子は答える。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第06段落】 息子ジョセフは父に、僕を置いて行かないでほしいと思っているので、金曜日にはお前と乳母がお父さんの仕事が済んだ田舎町に来るようになっているから安心して、と父は言う。塗り絵の“金曜日”のページは、ジョセフと父が列車の正面に立っている絵だ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第07段落】 そこに乳母が入ってきたので、列車の切符二枚は持っているね、大丈夫だね、そして来る日も分かっているね、とアーサーはしっかりと確認する。アーサーは玄関から出て息子に最後の「行ってきます」を言って、仕事場に行く。アーサーは弁護士（法律家）なのだ。お金もなく、妻に死なれて一児の父という寡の弁護士。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第08段落】 ロンドンの弁護士事務所では、家庭に不幸があったとは言え、アーサーの業績が思うように捗っていないのを上司のベントレー氏（ロジャー・アラム）はよろしく思っていない。今度の仕事を上手くやり遂げなければ首にされてしまう。田舎町クライシン・ギフォードまで出張して、他界した女性の遺言書を見つけてその邸宅を売却できるようにすることが彼の課題だ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第09段落】 それは、幼い息子ナサニエル・ドラブロウ（アシュリー・フォスター）を何年も前に失くした未亡人アリス・ドラブロウ夫人（アリサ・ハザノヴァ）が住んでいたイールマーシュの館の売却整理だ。ドラブロウ夫人の書類は山ほどあって、アーサーが数日間で書類を整理し、それが済んだら弁護士事務所いわば司法書士事務所の方で売却業務に進めるのだ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第10段落】 アーサーはイールマーシュの館の最寄駅クライシン・ギフォードという田舎町まで列車に乗り、眠りに落ちる。その間に見た夢は、ジョセフ出産時に妻が亡くなった夜のことだ。目覚めると、サム・デイリー（キアラン・ハインズ）というその地の地主と愛犬テリアが見つめているので、自己紹介し合う。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第11段落】 デイリーはその旅行者がイールマーシュの館の売却のためにクライシン・ギフォードに行くようだ、と当てる。デイリーは宿まで車で送ってくれて、この郡では最初の自動車だと言う。雨も降ってきて、この親切なデイリーは、明日の晩の夕食を妻と招待するよと言ってくれるので、有難く受ける。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第12段落】 宿に入っていくと、アーサーに冷たい視線が浴びせられる。そして、電報で予約してあると言っても、そんな電報はなかったし満室だと、宿屋の主人フィッシャー（ショーン・ドゥーリー）はつれない態度だ。その上、幼い息子ジョセフも週末に合流してやって来ると知ると、フィッシャーの敵意は更に増大する。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第13段落】 宿屋の主人の妻フィッシャー夫人（メアリー・ストックリー）が入ってきて、一夜だけなら屋根裏部屋で泊めてあげれば、と夫に言い聞かせ、階上にアーサーを案内しながら二人は会話し、アーサーに息子がいると知ると、夫人は少しギョッとする。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第14段落】 「四歳って可愛い盛りですね」とか言ってから、「イールマーシュの館は地元では売却先は見つからないでしょう」と女主人は語る。屋根裏部屋は、何と、映画冒頭のシーンの三人姉妹の奇怪な投身現場の託児所だった部屋だ。未だに三人姉妹の人形があり、その女の子たちの写真をアーサーは目にすることになる。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第15段落】 この出張で、クライシン・ギフォードの地元の事務弁護士ジェローム氏が助っ人になってくれる筈なので、翌朝、アーサーがジェローム氏の事務所を探して町を歩くと、子供たちがじっと見つめている。その中には、村人ジェラルド・ハーディ（ヴィクター・マクガイア）の三人の子供たちもいる。ハーディ氏は、アーサーを見て子供たちを家の中に入れる。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第16段落】 アーサーがジェローム氏の自宅兼事務所に入ると、階下で何か音がする。ジェローム夫人（キャシー・サラ）はお盆を持って階下から上がってくると、アーサーに気付き、夫はあなたを探しに宿屋に行きましたと言う。そこにジェローム氏（ティム・マクマラン）が戻ってきて、故アリス・ドラブロウの遺言をアーサーに手渡す。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第17段落】 クライシン・ギフォードまで来る必要なかったのにとジェローム氏はアーサーに言い、駅まで戻る馬車を雇っているから、とも言う。上司ベントレー氏も言っていたように、ジェローム氏は協力的でないようだ。何かわけがありそう。アーサーをロンドンに早く帰らせたがっているのは明白だから。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第18段落】 アーサーは馬車の御者ケックウィック（ダニエル・セルケイラ）にお金を払って、駅ではなくて沼地の方、イールマーシュの館に向わせる。そこに行けば、もっと徹底的に業務を完了できそうな気がしたからだ。イールマーシュの館は小さな森に囲まれ、陸地とは狭い道で繋がっているが潮が満ちるとその道は沈没してしまう湿地にある。まるでフランスのモン・サン・ミッシェルのようだ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第19段落】 因みに、「イールマーシュ」とは「ウナギ沼地」という意味。御者はイールマーシュの館への道の始まりの所でアーサーを降ろし、五時に戻ることにする。アーサーが館へと歩いていくと、大型で凝った墓石が幾つもあり草が一面に茂った墓地が見える。そしてイールマーシュの館に足を踏み入れ、仕事に取り掛かる前にちょっと館内をうろうろする。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第20段落】 古い書類が積み重なった机に座り、整理していると、七枚の可愛いカードに出くわす。それらは全て母親アリス・ドラブロウと父親チャールズから息子のナサニエルへ宛てたものだ。また、ナサニエルの死亡証明書も見つかった。その子は七歳のときに沼で溺れ死んだのだ。でも、遺体は見つかっていない。「彼女は私の墓まで私に付きまとうだろう」という恐ろしげなメッセージも故アリス・ドラブロウは遺している。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第21段落】 階上で何か動く音が聞こえるので、アーサーが調べに行くと、寝室の暖炉にカラスの巣がある。幼鳥が巣から落ちていたので彼が巣に戻してやると、親カラスが煙突から鳴き叫んでアーサーを驚かす。それでカラスを外に出そうと窓を開けると、庭の前に黒いベールを被った黒衣の女性がいるので驚くが、カラスに気を取られてから、見直すと、黒衣の女はもういない。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第22段落】 アーサーは外に出て墓地を調べてみる。幼く死んだナサニエルの墓もあるし、アリス・ドラブロウの“愛する”姉か妹のジェネットの墓もある。そこに、沼地の方から騒ぎの音が聞こえ、誰かの馬車が衝突したようなので、彼は助けに行く。深い霧で前が見えない。衝突事故に遭った人達に大声をかけると、事故現場が見えてきた。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第23段落】 馬に引かれた馬車が沼に落ちて沈みつつあるのだ。一人の女性はどうにか脱出できたが、一人の幼い男の子はまだ沈みゆく馬車の中に取り残されている。アーサーは霧の中をよろめきながら進み始めると、馬車の御者が待っているのに出くわす。一体どうなっているのだろう。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第24段落】 クライシン・ギフォードまで戻って、直ぐに警察で年配のコリンズ巡査（デヴィッド・バーク）に事故のことを教えるが、イールマーシュの館への道を行く者はこの町では一人もいないと巡査は断言する。館で女性を見かけたとも説明すると、巡査は不安げな反応を示して署へ戻る。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第25段落】 その直後、ぐったりした妹ヴィクトリア（アレクシア・オズボーン）を引きずって、ハーディ兄弟（トム：アルフィー・フィールド、チャーリー：ウィリアム・トビン）が警察に駆け込む。母親が留守の間に妹がアルカリ液を飲んでしまったとのこと。アーサーはパニックになって、巡査を呼ぶが巡査は来ない。やがてヴィクトリアは血を吐き、アーサーの腕の中で息を引き取る。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第26段落】 アーサーがハーディ家の前に立つと、映画冒頭を思い出させる「ああ、私の娘が！」という女性の悲鳴。ハーディ夫人のすすり泣きが聞こえ、悲しみに沈んだハーディ氏は娘の遺骸を家から運び出している。そこに宿屋の主人フィッシャー夫妻と事務弁護士ジェローム氏が到着し、アーサーを嫌悪に見る。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第27段落】 アーサーはジェローム氏の事務所に戻り、下を見ると、床板と床板の間で誰かが動いているのが見える。そこで、階下に降りてみると、ジェローム氏が娘ルーシー（イーファ・ドハーティ）を地下室に閉じ込めているのを発見する。ルーシーはアーサーに「出て行って！私を見たのね！」と叫んで、不安にさせたあなたが悪いのだとも言う。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第28段落】 さて、列車で知り合って車に乗せてくれた親切なサム・デイリーだが、凝った壮大な墓の前で佇んでいる。夕食に招待されたアーサーがデイリー家に着くと、デイリーは息子のニコラス（シドニー・ジョンストン）がその墓に埋葬されているのだと語る。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第29段落】 デイリーはヴィクトリア・ハーディの死亡の件も聞いており、妻エリザベス（ジャネット・マクティア）の前ではその悲劇とか子供のことは話題にしないでくれとアーサーに頼む。息子ニコラスを溺死で失い、子供の話や悲劇には直面できないほど妻は精神的に衰弱しているからだと。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第30段落】 男たちは亡きニコラスの絵で飾り付けられている居間に入る。奥さんが入ってきてアーサーを温かく迎える。双子は一緒に食事しないとデイリーが妻に言うので、アーサーは構いませんがと言うが、デイリーは妻が双子＜子供ではなくて水兵服を着た二匹の白いチワワ＞を連れて来ると、歯がゆそうだ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第31段落】 デイリー夫妻はアーサーはロンドンに戻ると思い込んでいるが、アーサーはもっと滞在するつもりだと言う。アーサーが泊まる所が無いのを知ると、夫妻はこの家で泊まっていいと言ってくれる。やがて、奥さんはアーサーに息子がいることを知ると、死んだ息子ニコラスの話をし出して失神する。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第32段落】 奥さんは死んだ息子が自分を通して通信しているのだと信じており、テーブルに誰かが首吊りになっている絵を切り刻み始め、夫サムが止めようとすると悲鳴を上げるので、鎮静剤を召使に持ってこさせて鎮めさせる。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第33段落】 その夜遅く、サム・デイリーは妻の衰弱をアーサーと話し合い、アーサーは亡くなった妻のことを話して交霊・降霊術の確実性について語り合う。交霊・降霊術とか霊媒というのは、罪のない悲嘆している人々を苦しめるのだとデイリーは感じる。彼によれば、人は死ぬと天国に行く。アーサーは、どうにか亡き妻と触れ合うことができるのだと希望を持ち続けると言う。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第34段落】 アーサーはその夜、寝る前に、部屋の一枚の絵に目を留める。それは三人が浜辺に立ち、描いた人に背を向けている絵だ。黒衣の女が浜の砂の上に立ち、二人の男の子が海の中に歩いて入っていく。一人はグレイの服、もう一人は水兵服だ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第35段落】 アーサーが部屋を出て廊下に出ると、半ば開いているドアから見えたのは、ベビーベッドで揺らしている二匹のチワワに奥さんが歌いかけている姿だ。アーサーはダイニングルームに向って、さっき奥さんがテーブルに刻み付けた絵を見る。首吊りの絵を。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第36段落】 翌朝、デイリーはイールマーシュの館までアーサーを車で送ってあげる。この仕事を完成しなければ首にされるんですとアーサーは言う。途上、宿屋の主人やハーディ氏やジェロームが車を止めてあの沼地の道へ行かせまいとする。ロンドンに帰れ、“彼女を見た”だけで十分だ、と彼らはアーサーに詰め寄る。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第37段落】 デイリーは駅まで送ってあげているふりをして、男たちに向けて車のエンジンをふかす。男たちは散って行ったので、二人は沼地の道まで車で進む。アーサーは彼らの言った意味をデイリーに尋ねると、彼らは進歩なくて迷信深いだけなのだと教わる。イールマーシュの館で車から降ろしてもらい、今夜はここで徹夜して仕事すると告げると、デイリーは愛犬のテリアをお供に残してくれた。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第38段落】 アーサーが館の中で仕事をし始めると、恐ろしいものが見えたり聞こえたりし始める。階上に調べに行くと、振れる音は鍵のかかったドアの向こうからだ。地下に行くと、斧がある。斧でドアを叩き割ろうとして戻ると、ドアは開いている。振れる音は続き、その寝室にアーサーは入ってみると、ロッキングチェアがひとりでに動いているのだ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第39段落】 窓に近付き外を見ると、ベールに隠された幽霊のような顔がアーサーの傍らに出現する。窓腰掛けの蓋を開けると、アリスとチャールズが誕生日にナサニエルに上げたのと酷似している一組のカードを見つける。カードの一枚を開けると、「ナサニエル、お誕生日おめでとう。愛しているわ、ママより」と書いてある。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第40段落】 階下で手紙の束を読むと、それらの手紙はジェネットからアリスへ書かれ、黒衣の女の発端を説明しているものだ。ジェネット・ハンフリー（リズ・ホワイト）というのはナサニエルの本当の母親であって、彼女によれば、姉か妹のアリスとその夫チャールズが、自分のことを母親として不適切だと宣言したのだ。そしてジェネットは精神病棟に入れられてナサニエルを奪われてしまったのだ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第41段落】 更に怒らせることには、ジェネットが送ったナサニエルの誕生日カードをドラブロウ夫妻は渡してくれさえしなかった。ジェネットはドラブロウ夫妻から子供を取り戻そうと誓った。ナサニエルの死後に書かれた手紙には、アリスが自分が助かるために沼に沈む馬車にナサニエルを置き去りにして死なせたことをジェネットは非難している。ジェネットは決して許さない、と復讐を誓った。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第42段落】 チャールズとアリスのドラブロウ夫妻とナサニエルがイールマーシュの館の前に立っている写真をアーサーは見る。よく見ると、一人の女性が階上の窓に潜んでいるのが見えるのだ。また、もう一枚の死亡証明書を見つけ、これはジェネットのだ。ジェネットはイールマーシュの館の階上の寝室の梁（はり） で首吊り自殺したのだ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第43段落】 アーサーは眠りに落ちる。彼のいる部屋は広い廊下に続いており、その行き止まりにはもう一枚の開いたドアがある。黒衣の女（リズ・ホワイト）が片方の玄関口に立ち、ゆっくりとアーサーに近付く。デイリーがお供に残してくれたテリアが吠え、黒衣の女は更に近付いてくる。アーサーはやっと目を覚ましたが、味方はテリア犬だけ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第44段落】 彼が見下ろすとドラブロウ夫妻の写真が破られている。誰かがチャールズとアリスの顔を引っ掻いている。テリアは窓の方を吠える。大雨だ。アーサーは沼地をじっと見つめると、あの馬車が沼に落ちた事故の所に置かれた大きな鉄の十字架が見える。そして、何と、恐ろしいことに、小さな姿が泥沼から這い出てきて館の方に進んでいるのが見える。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第45段落】 アーサーは階下に降りると、誰かが玄関の鍵をかけるのを耳にする。テリアは玄関に向けて盛んに吠え続ける。外にいる誰かがドアノブを回し始めているが開けられない。遂にアーサーが勇気を振り絞ってドアを開けると、誰もいない。彼は雨の中をよろめきながら出て行く。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第46段落】 すると、死んだ灰色の子供たちの群れが森の中に立っているのだ。宿屋のフィッシャーの娘たち、ヴィクトリア・ハーディ、水兵服のニコラス・デイリーが。アーサーは怖くて館の屋内に舞い戻る。玄関をバタンと閉めるが、濡れた足跡が階上に続いているのを見てひるむ。あの不可解なロッキングチェアのある寝室まで足跡を辿ると、黒衣の女が突然、現れた。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第47段落】 彼女はロッキングチェアの上に立って、首をつる。椅子から飛び降りた弾みで椅子は揺れたのだ。アーサーが向きを変えると、泥だらけの男の子が悲鳴を上げて別の寝室へ駆けていく。アーサーがその寝室に鍵をかけてこもると、ベッドの上に黒い大きなシミが広がる。シーツから何かが昇ってくる。彼は階段を駆け下りて玄関をさっと開けると、デイリーがそこに立っていた。もう朝だ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第48段落】 町までデイリーの車に乗せてもらいながら、アーサーは昨夜に起きたことをデイリーに説明するが、信じてもらえない。町に着くと、事務弁護士ジェロームの家が火事だ。ジェロームと妻は、燃え盛る家の中に取り残された娘ルーシーの名を気が狂わんばかりに叫んでいる。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第49段落】 アーサーは家に飛び込み、地下を目指す。ルーシーのいる所のドアを蹴飛ばして入ると、部屋の隅に彼女が立っている。彼女はアーサーを見てから、今度は隅にいる黒衣の女を見る。そしてその女をじっと見つめて、頭の上に手さげランプをかざす。アーサーは止めろと叫ぶが、ルーシーはランプを投げつけて炎に包まれる。燃え盛る家からアーサーは彼女を救えずに出てきた。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第50段落】 その夜おそく、アーサーはエリザベスがニコラスの墓に立っているのを見つけると、彼女は「自分を責めては駄目よ」と言うので、どういう意味か尋ねると、黒衣の女を誰かが見ると直ぐに子供が悲劇的な死に方をするのだと説明する。彼女は催眠状態の状態になり、死んだ子供たちが彼女を通してこう語る。黒衣の女は、子供たちを自分たちで傷つけさせるのだと。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第51段落】 黒衣の女は、ニコラスや灰色の服を着た友達、絵にあった少年たちを注意して見ていて、自分たちで溺れさせるのだと。宿屋の娘たちには窓から飛び降ろさせた。デイリーは妻が何かを墓に切り刻み始めたのでそういうことが分かる。デイリーは妻を家まで引きずっていき、アーサーは奥さんが描いたものを見る。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第52段落】 それは、自分の息子ジョセフの“金曜日”の絵とそっくりだ。息子ジョセフと乳母はロンドンからあと数時間でやって来ることをアーサーは思い出す。アーサーとデイリーは町まで急ぐ。二人は乳母に電報を打ってジョセフをクライシン・ギフォードに連れて来るなと知らせたい。アーサーは、黒衣の女というのは実際に存在して、ニコラスを殺したのもその女なのだとデイリーに言い聞かせる。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第53段落】 町に着くと、唯一の電報はジェロームの所だったと思い出すが、火事で焼け落ちた。次に近い電報局は一時間かかる所なので、それまでにはジョセフはもう列車に乗り込んでいる。そこで、間に合わないのなら、ナサニエルの亡骸を沼から見つけ出して母親ジェネットの霊と一緒にさせてやればいいのだと、アーサーは決心する。そうすれば本当の母親ジェネットの亡霊つまり黒衣の女は満足するだろうから、と。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第54段落】 デイリーはそんなことできないと思うが、デイリーは自動車を持っていることが強みだ。沼でアーサーは腰にロープを巻いて、別の端をデイリーの車の前部に括りつける。そして沼に足を踏み入れて沈み始め、十字架に届く頃にはもう殆ど完全に沈んだ。すると足の下に沈んだ馬車の感覚があって、馬車にロープを括れるように泥の中をもっと潜る。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第55段落】 でもアーサーは上がってこない。心配したデイリーは車をバックさせる。遂にアーサーも馬車も沼から引き上げることができた。アーサーはナサニエルの遺体を掴んで、馬車から降ろす。そしてイールマーシュの館に戻って自分は入浴して泥をぬぐい、ナサニエルの遺体は白布に包んで、遺体の周りに母ジェネットのカードをたくさんを置く。ジェネットに気がついてもらえるようにナサニエルのオルゴールのネジも巻いておく。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第56段落】 階下でデイリーは亡き息子の声が聞こえる。彼は息子ニコラスを追ってある部屋に入ると、ドアがバタンと閉まる。亡霊のような女性が窓の外に現れ、金切り声を出す。アーサーは廊下を見てみると、その黒衣の女が廊下の向こうの端に立っている。そして彼の方に移動してきて、通りながら廊下の明かりを次から次へと消す。そして遂に寝室に金切り声を出して入ってくる。女はアーサーを襲って息子の遺体の周りを動き、再び金切り声を出して消えた。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第57段落】 階下では、玄関が開いてデイリーが入ってきて階上にアーサーを見つける。アーサーは、ジェネットとナサニエルの母子を結び付けられたからもう安心、と思い込んでいる。今は金曜日の午前だ。二人はジェネットの墓を開けてナサニエルの遺体を彼女の棺に一緒に入れてやる。そしてクライシン・ギフォード駅まで、ジョセフと乳母を迎えに車を飛ばす。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第58段落】 イールマーシュの館の寝室の一つでは、ジェネットの怒り狂った声が「決して許さない、決して許さない」と言い張っているのが聞こえる。変わり果てた息子では満足しなかったようだ。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第59段落】 息子ジョセフは父アーサーと再会できて大喜びで抱きつく。でも、すぐにロンドンに引き返すから、と乳母にアーサーは言って、切符を買いに行かせる。アーサーはジョセフの手を握りながら、デイリーに、世話になったお礼と別れの挨拶をしている。ジョセフが駅の向こうに黒衣の女の姿に気付いたとき、音がかすかになる。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第60段落】 やって来る列車に向ってジョセフが歩き始めるのにアーサーは気付かない。乳母は駅長から切符を買って、振り向くと悲鳴を上げる。ジョセフが線路にいて、迫り来る列車の方に向って歩いているのだ。父アーサーは線路に飛び込んで、間一髪でジョセフを掴む・・・と観客は思うが。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第61段落】 列車は駅を通り過ぎた。デイリーは、黒衣の女の犠牲者の子供たちが向かい側のプラットフォームに見える。列車は消えて、彼はゆっくりと線路に近付く。アーサーとジョセフの父子は無傷だ。二人は列車の通過の際、線路の横に隠れていたのだ。アーサーは姿勢を正してデイリーと乳母の姿を探す。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第62段落】 しかし、駅は無人で二人の周りの全ては暗い。ジョセフが、燃えるようなブロンドの髪で白い服の女性が線路上に立っているのを指差して「パパ、あの女の人は誰？」と尋ねる。アーサーは振り向いて微笑み、「お前のママだよ」と答える。 【ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館／あらすじ結末までネタバレ満開 第63段落】 ステラは夫と幼い息子を手招きして、手に手を取り合って、一家揃って霧と闇の中を消えていく。・・・こういうゴーストストーリーです。黒衣の女は暗闇の中に座って、その一家を嫉妬で見つめてすすり泣いている。そして振り返り、観客をじっと見つめるのだ。 以上。 ※＜ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館のネタバレ＞のテキストは、＜『THE WOMAN IN BLACK』-Wikipedia＞英語版の翻訳、『THE WOMAN IN BLACK』-IMDb、『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』ＥＰＫ、公式サイト・関連サイト等を引用。 ※本ファイル＜ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館のネタバレ＞には間違いがある場合がありますので、お読みになる方は、どうかご了承くださいませ。 テキスト：幸田幸 |
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