USJ探訪記 (USJへお彼岸に)
2002年3月21日(木)春分の日
 ユニヴァーサル・スタジオ・ジャパンに行って来ました。近畿圏に住んでいて、今までずっと行っていなかったのです。それも母が幸のために入った保険で日本生命から貰った優待券を持っていたのにです。優待券の期限が3月 31 日なので、それまでに何とか行かないと券が無駄になると思い、必死で行きました。それも春分の日という祝日に。出不精な私にとって、久々に出かけるのだから良い天気ならいいけど、と願っていましたが、晴れたり曇ったりの後、雨まで降ってきました。

 朝9時の開園時刻頃に駐車場に着いたのですが、すでにたくさん駐車されていました。駐車料金は、乗用車は一律終日 2000 円です。駐車場から入り口まで人の波。入り口ももちろん人の波。初っぱなから疲れてしまいましたが、CMで見る大きなゲートや地球儀に「テレビと一緒だ!」と感激。因みに、優待券を持っていても、正規の入場チケットに替えるため、行列しなければなりません。


上記の地図はユニバーサル・スタジオ・ジャパンTMのWEB使用条件に基づいて引用しています

 チケットの料金は、大人 5500 円、子供 3700 円、シニア 4800 円で、当日でも前売りでも同じ値段です。それから、こんな細かい事を言いたくないのですけど、料金の表示が変でした。大人 ADULTS \5500、子供 CHILD \3700 と掲示されていました。子供の方は英語は単数形でよかったのですが、大人のほうは複数形になっているのです。複数の大人が入場できて ¥5500 というのは間違えですよね。だって、インターネットでは、USJ公式サイトの英語ページで ADULT と正しく表示してありますから。

 メインゲートに入ると、USJの1周年記念のオリジナルのピン・バッジが2個ずつセットされているのをもらえます。期間は3月 18 日から4月 26 日まで。幸はピン・バッジ集めが趣味なので、有頂天でした。 サイズは大きめで、丸型と長方形があり、種類は 19 あるのだそうです。もし、何人かで行ってたくさんもらって、同じのがあれば、交換してもらえます。
「1st アニバーサリー・ピン・トレーディング開催」と銘打って、PINのマークのところで取り替えてくれます。


 ゲートから中に入ると、先ずシュレックとロバ、ベッティちゃん、チャーリーブラウンとルーシー?等のぬいぐるみを来た数人が出迎えてくれます。一緒に写真を撮ったりできます。そして 19 世紀末期から 20 世紀初頭のアメリカの建築物が立ち並ぶ美しいアーケードがあり、「ここでお土産買ったらいいかなぁ。」と思いつつ、最初に乗ろうと決めていた"ジュラシック・パーク・ザ・ライド"へ一目散に行きました。

 たどり着いてみると、すでに人が一杯で、待ち時間は 75 分。このアトラクションは、ジュラシック・パークの中を進む「急流滑り」で、水に濡れやすいらしく、入り口で雨合羽のようなもの( 200 円)を売っていました。幸い私は、濡れても大丈夫な服を着ていたので、買わずに済みました。人混みの中、待ち続けるのは楽しい作業ではありません。なんでこんな祝日に来てしまったのだろうと後悔しました。しかし、滑り落ちるときに、大きく叫び声を挙げて、そのストレスを発散させていただきました。本当に久しぶりのお腹がヒクヒクする感覚!幸はもうこれだけで十分満足してしまいました。

 興奮でお腹がすいたので、レストランへ行きました。私が行ったのは、ニューヨーク・エリアにある"ルイズNYピザパーラー"です。ソーセージサンドを頼みました。¥750 と消費税です。美味しかったです。なお、飲み物は、先にジュラシック・パークからの通りの売店でコーラの「中」を買っていたので(¥300 と消費税)、飲みかけだったのでレストラン内に持って入りましたが、何も言われませんでしたよ。売店もレストランもUSJ柄の同じ紙コップで、ナプキンもUSJ柄で同じだったから、結局、経営はUSJ全体だから、文句言わないのでしょうか。また、お皿はUSJ柄の紙皿でした。ここはカフェテリア形式で、内装は、ニューヨーク(行ったこと無いけど)にあるイタリア系アメリカ人が経営するレストランといった雰囲気でした。お昼より大分早めに入ったので、すぐに買うことが出来ました。

 ご飯を食べると急に人混みの中を長時間待つのが嫌になってきました。東京ディズニーランドでもそうでしたが、アトラクションの待ち時間は 60 分とか 90 分なので、もう待つのはしんどい、かんべんしてぇという感じ。小学生連れのご家族などは、それでも頑張って待っておられましたが、幸にはそんなに長時間待つ気力が失せてしまったのです、あの長蛇の列を見ただけで…。それに、事前にUSJ内のことをあまり調べずに来てしまったので、どこを見たらいいのか考えるだけでも気が滅入ってしまいました。

 それで、気持ちを切り替えて、アトラクションやショーを見るの今回は休日で混んでいるからこれ以上はやめて、USJの中を散策することにしました。その途中ウエスタン・エリアのマナジェリーという店で、キュリアス・ジョージのお菓子をお土産に買いました。かわいい。歩いていると、趣向を凝らしたトイレも気になってきました。散策しながらお店に立ち寄ったり、建築物や綺麗な光景の写真を撮ったり、トイレの写真も同様に撮ってみました。写真は雨が降らないうちに頑張って撮りました。

 そうしている間に、通勤にしか使わない足は、いつもとは違う使われ方に驚いたのか、疲労してしまいました。走り回る小さな子供達を見て、「歳」を感じる幸でした、エヘヘ。午後は天気も良くないし、疲れ始めたので、晩になる前に早めに切り上げて帰途につきました。
  USJ トイレ探訪記 
 せっかく写真も撮ったので、USJ内のトイレ事情を皆様にご紹介しましょう。お手洗いは近代的で清潔です。パーク内に 22 ヶ所あります。ごく近い所にすぐあったり、少し離れた所にあったり、その所在地は距離的に均等に散らばっているわけではありません。メインゲート入場時に渡してくれるスタジオ・ガイドにトイレの印が全部ついているので、困ることなく、場所はすぐわかります。身障者用も、赤ちゃんのオシメ替え台も備わっています。

 洋式と和式の両方があります。(あっ、女子トイレしか入っていないので、男子トイレについてはわかりません。悪しからず。また、レストランの中にあるトイレは行っていません。)外部の殆ど全部のトイレを廻ってみたのですが、箇所によって面積の広い狭いがあり、従って洗面台の数とトイレの「個室」の数は、それぞれ違いました。個室は1ヶ所に 10 〜 20 室あって、通路を挟んで洋式と和式が大体左右に配置されていました。でも、きっちり左右に分かれていなくてイレギュラーに並んでいるところもありました。なぜ、そんなこと解るかといいますと、便器のメーカーを見るために、ドアを一つずつ開けて覗いてみたので…。混んでいるところでは変な顔されたので、ちょっと恥ずかしかったから、あまり覗けなかったデス。

 便器のメーカーは「TOTO」でした。洋式お便所の方は、オフホワイトの陶器の本体に、紺色で大きく表示されていたのですぐ解りますが、和式の方は、メーカー名が書いてありませんでした。私が1回目に使用したのが偶然和式だったので、あら、不特定多数の人が来るところだから、洋式ではないのか…と残念に思ってしまったのです。でも、調べ始めたら前述のように洋式もあったのでした!

 トイレを待つ人の列は、現代風・都会風に一列に並ぶ方法にできています。(それぞれの個室の前に並ぶやり方は、合理的ではありませんから。アツ、あっちの方が早かった、ここ、いくら待っても出てきはらへん…と、何とかの法則の通りで、自分のところは遅いものです。)入り口のところで一列に並ぶのは、係員の方に指示されたのでなくて、みんな自然にそうしていました。この方法は、銀行のATM等、随分普及してきましたね。そこで並んで待っていると、出て来た中年女性が「ほうちいそう」と、連れの方に話していました。エヘヘ、幸のちょっと解る広東語で、「綺麗なトイレね」という意味です。その方々は恐らく香港からの観光客でしょう。



 洗面台は1ヶ所に3〜9台くらいあります。手を拭くペーパーは1枚ずつ引っ張るタイプで設置されていますから、ハンカチの必要はありません。ここで、通常のヨソの化粧室と決定的に違うところがありました。通常は、 9 9%くらいそうだと思いますが、洗面台の正面には鏡があり、使用者は、手を洗ったら、そこで髪の毛を梳いたり、お化粧をし直したりします。すると、次に手を洗いたい人は我慢して、すぐ後ろで待たねばなりません。更に悪いことには、梳かした髪の毛が洗面台にこびりついたりしています。でも、このUSJでは、洗面台の正面はただの壁。化粧用の壁面の鏡とバッグを置く細い棚が別に造られているのです。ですから、洗面台では全然並ばずに、そして、髪の毛一本落ちていません。お化粧直ししたい人だけ、鏡のところに行って、キレイキレイすればいいのです。鏡は3面あり、両側に明かりも備えられています。この化粧台方式は絶対イイと幸は感激しました。

 トイレはトイレらしくなく、 RESTROOMS という目立たない表示と男女の人のマークがあるだけです。トイレだけの小さな建造物ではなくて、お店とか、スタジオとか、きれいな立派な建物のほんの一角にさり気なくあるのです。レストラン内のトイレは屋内に入り口がありますが、他は、入り口は歩道からで、本当にしゃれているところが多かったです。これがトイレ?と思うような楽しさですよ。アーチ型の堂々としたグレーの煉瓦造りの入り口、ジュラシック・パークの手前のは石器時代のような大きな石の入り口、ウェスタン調の入り口、カントリー風の入り口、また、スタジオの建物のは明るく洗練された感じの粋な入り口、というように。

 トイレを入るとすぐに公衆電話が2機設置されており、これもトイレに入りつつあるという雰囲気は感じさせないモダンな乾いた清潔感。入り口の様々な趣向と、この公衆電話のあるスペースまでが、各トイレで異なるもので、あとは、女子の方に入ってしまうと、前述のような造りで内装は同じです。清潔でいいですよ。

 一番混んでいたのは、サンフランシスコ・エリアの「バックドラフト」館の続き「サンフランシスコキャンディーズ」を東に通りを横切った、ニューヨーク・エリアの南端のトイレ。「ルイズNYピザパーラー」と赤い目立つ看板の「彩道」の並びにあるトイレです。 20 人くらい行列して待ちました。
 ここは、
 @レストランのすぐ近くにあるので食事帰りに寄る人が多い
 A人通りが多い大通りにある
 Bトイレ入り口がその大通りに面していて目立つ
 C更に、トイレの個室の数が少ないところだったから
 と幸は分析しています。

 すいていたところは、ハリウッド・エリアの諸トイレやニューヨーク・エリアの2ヶ所のトイレでした。@人通りからちょっとそれた所にある、Aレストラン街やショッピング街のように人口密度の大きくない、巨大ステージのエリアである、B個室の数が多い、ためか、非常にステキで綺麗で、しかもすいているのです。全然並ぶ必要ありません。何度も訪れたいと思う、優れものトイレです。この辺りがトイレの穴場のようですから、皆さんも是非チャレンジしてください!

 幸の選んだ「すいているトイレベスト3」は、第1位:ニューヨーク・エリアのターミネーター2の館。大通りから東にそれて、入り口も遠くからだと全く気付かれません。広々した空間にあります。クセのない、都会的なサッパリした入り口です。中はガラガラ。超オススメ。
   
 第2位:同じくニューヨーク・エリアの「ワンダー・ピックス」の横の通りをちょっと南に入ったところ。ワンダー・ピックスは映画の名場面で記念撮影をしてくれる店。赤やラメのロングドレスの衣装が陳列されているので、すぐわかります。そのトイレの入り口は、トイレではもったいないくらいのグレーのアーチ型の贅沢な造りをしています。ここは、一番混んでいる「彩道」横のトイレと、ほんの1ブロックしか離れていないのがウソのようにすいています。

 第3位:スヌーピー・スタジオからアミティ・ビレッジへ抜ける辺り、「アミティアイスクリーム」の向かい、ちょっと曲がり角のへこんだところにある、石器時代風の入り口のトイレです。表示を見逃せば、見た感じ、完全にトイレに見えません。石器時代から中に入れば近代です。この位置は、ジュラシック・パークに向かう皆さんが駆け足で急がれる所なので、気がつくことが少ないのでしょう。でも、ここは個室の数は少ないです。

 化粧室をチェックしたついでに、USJのコインロッカー事情も簡単に調べました。

 メインゲート近くに3ヶ所あります。幸は改札入って直ぐ右のコインロッカーをチェックしました。コインロッカー室は結構広くて開放的、でも安くはありません。サイズによって料金は3種類です。USJの公式サイトの「施設・サービス案内」によると、「LLサイズ」600円があるそうですが、幸には見つけられなかったです。そのほかの3種類はありました。横幅はどれも約 33 cm、奥行きはどれも数十 cm です。。先ず、「L」はタテ約 80 cm で 500 円、「M」はタテ約 55 cm で 400 円、「S」はタテ約 40 cm で 300 円。当日終日有効だったと思います。でも、お金が戻ってくるタイプではありません。ロッカー室を暫く張っていましたが、利用者は一人しか目撃しませんでした。

 最後に、幸がトイレ事情を探訪した写真を、あと12枚ばかり用意していますので、USJから提供されている便利な施設案内マップのスタジオ・ガイドを参考にしながら、ご覧下さい。
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