★シャイな幸の独り言
宗男サッカー
2002年6月24日月曜日
 潔しがスポーツでは?と思うのは幸だけでしょうか?

 サッカーW杯では、日本が負けた後も韓国が頑張っています。韓国に行くところまで行ってほしいと思っています。

 今日スポーツニュースで、審判のミスジャッジの話が出ていました。審判への不審が徐々に高まっているような気がします。朝日新聞6月24日版には「今大会の議論を呼んだ主な判定」というタイトルで8つの試合を挙げていました。そのうち幸がニュースで見た「韓国×スペイン」戦のシーンで、後半スペインのホアキン選手の蹴ったボールはゴールしたと見えるのですが、判定は右ゴールラインを割ったとして無効でした。この判定にはPK戦で負けたスペインのメディアは審判を「恥知らず」と非難して、おまけにカバニリャス政府報道官もテレビ出演して幻のゴールに不満を述べたらしい。負けるとこんなものでしょうか?そうそうイタリアのペルージャのオーナー(名前は忘れました)も自分のチーム在籍の韓国の安貞桓選手に口一杯に悪口を言っていたシーンを思い出します。潔くなーい。強い国でも負けるとこんなもんでしょうか?

映画「少林サッカー」より
日本語公式サイト
http://www.shorin-soccer.com/top.html
 サッカーの審判について少し勉強しました。サッカーの審判は全てFIFAの協会所属員です。主審が一人、副審が2人、そして4人目の控え審判員がいます。主審は選手と一緒にピッチを駆け回って判定します。全ての判定に権限をもっています。副審は両側のタッチラインに沿って動いてボールがピッチの外に出た場合やオフサイドの判定を主審に合図で伝えます。控え審判員は選手交代の手伝いをします。W杯の各試合に担当する審判は、公平を期すため、その試合に出場する国のある大陸からは選出されないことになっています。だから「韓国×スペイン」戦には主審はエジプト、副審はウガンダとトリニダードトバゴでした。
 しかし、産経サッカーWEBによると<W杯で判定ミスが続出している問題で、経験の浅い審判がミスをしているとの指摘が噴出、ミスを認めた国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は23日、審判委員会に対して最高の審判を充てるよう異例の要請を行い、FIFAは韓国−ドイツ戦の主審にスイスのウルス・マイヤー氏、ブラジル−トルコ戦にはデンマークのキム・ミルトン・ニールセン氏を指名した。>という記事があります。

 審判も人の子、間違いは必ずあります。怖そうなドイツのゴールキーパー、オリバー・カーン選手(5試合で失点はたったの1点。33歳)は立派なことを言っています。「ドイツに不利な判定があるかも知れない。...私たちには不利な判定が一つや二つあるだろう。それはよくあることで、ホームアドバンテージというものだ。それにペースを乱されないようにすることが大事。審判に抗議しようなんて考えないことだ。...ゴールが認められないことがあっても、さらに1点決める努力をすべきだ。2点目が認められなければ、3点目を決めるんだ。」(朝日新聞同日版引用)
 これこそ潔し。幸の理想のスポーツマンシップでしょうか。

 あっそうです。スポーツマンシップでこのW杯で気になっていることがあります。幸はサッカーを野球ほどはよく知りませんが、何だかフェアーでないスポーツのような気がします。サッカーをしている方には申し訳ありませんが、審判の見えないところでは反則は何をしてもOKのようなスポーツって他にあるのでしょうか?世界統一大会のあるプロスポーツにおいて、テニスは?ゴルフは?日本の格闘技では相撲は?柔道は?

 サッカーは格闘技だとよく聞きます。全くの素人の幸は、サッカーというスポーツは、選手が凄いスピードでボールを裁いてゴールするスポーツだと思ってました。今大会は2試合ばかりTV中継を見ました。ニュースは毎日見ました。幸は確かに俄かサッカー応援団の一人です。映像を見て驚いたことに、相手選手のシャツを引っ張ったり、後ろから体をつかんだり、足をかけて転ばしたり、ボールを蹴らずに選手の足を蹴ったり、ありとあらゆる反則をします。またされそうになった選手もまた大袈裟に転んで見せたり痛がったりします。これでは審判も大変です。

 今大会では、ユニフォームをつかむ反則や、反則を受けた振りをしてペナルティーキックやフリーキックを得るシミュレーション行為を特に厳しく取り締まる方針が出されたらしいですが、審判によっては判断基準がまちまちらしいです。審判の癖を見抜いて、姑息な反則をして、マークした選手に格闘技まがいのチャージをする。これも勝つための戦略として、またプロの優れた技として賞賛されることがあれば、サッカーというスポーツはなんだか社会そのものを反映しているように思えます。勝ちさえすれば何でもあり、見つからなければ隠れて何をしても良い。これって捕まらなければ法律を犯しても良いというのと同じでしょう。これではムネオ式サッカーではないでしょうか。何だか幸は受け入れられません。

 「お前は甘い。サッカーはボール一つあればでできるスポーツ。世界には色々な国がある。未だに戦争して殺しあっている国もある。W杯サッカーには、幸の考える劇画のような、教科書のような、純白のスポーツマンシップなど必要ない。興行して金を賭けて、勝ち進めば大金が儲かるスポーツは、幸から見ると汚れたスポーツに見えるもんや。汚いプレーを如何に綺麗に見せるかがプロというもん。一つのアトラクションとして見ればええんや。FIFAもそんなことは百も承知や。そやから世間の意見や批判で方針がころころ変わる。FIFAもIOCも不透明なところや。しかし、人の頑張る力や精神力が集まって国力になるんや。韓国はその点一つになってる。審判のミスジャッジがあってもそれは勢いというもや。国によってはサッカーは国民のフラストレーションのはけ口として立派な役割をしてるんやで。ルールを破って楽しむスポーツもスポーツの領域だと思えるような寛い心がこれまたスポーツの極意や。どや、これで納得するやろ。」と父の弁。

 うう〜ん?・・・何と言っていいかわかりません。また父の詭弁ですかー?
 それにしても、潔しがスポーツでは?と思うのは幸だけでしょうか?

 幸の尊敬する御方で、日本体育協会が資格を認定した、公認少年・少女サッカー指導員の方が週末に少年・少女達にサッカーを教えています。彼はこのサッカーを少年・少女達にどう教えているのか、今度お会いしたときお聞きしたいものです。

 因みに明日夜25日韓国とドイツのセミファイナル試合です。
 できればアジア代表の韓国に勝って奇跡を起こしてもらいたいけど、少なくとも審判のミスジャッジのない、反則のないクリーンな試合をして、そしてその結果をお互い称えあってほしいものです。
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
coda_sati@hotmail.com
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