糞害に憤慨
2002年4月7日(日曜日)

 朝早くフランス窓から外を見ると、晴れ渡って青い空が見えます。寝坊の幸には珍しく、朝食前に一人で散歩をしました。
 パリのノートルダム寺院(NOTRE-DAME DE PARIS)近辺を地図を持たずにあちこちと歩き回りました。既に街は活気があり、さすがノートルダム。多くの観光客がいました。あっ幸もその観光客の一人ですね。
 朝早かったせいもあるのでしょうか、幸のフランス滞在の中では気温が10度弱と低く、風もあり、一番寒く感じました。パリは、緯度の高いノルマンディーより暖かいだろうと今までで一番薄着をしたのに、おバカです。
 寒くて手を前に腕組みして歩いていると、足元に何か柔らかいものを踏みつけました。しまったと思った途端、パリ名物(今ではフランス全土?)の犬の糞です。「くそ!」...ノルマンディーでもロワール地方でも同じです。スニーカーの裏に、それもゴムのラインの中に入ってしまいました。散歩の後でホテルに戻って朝食をとるのに、きっと臭いので幸に衆目がきます。他の人も食事に糞の匂いが嫌でしょう。日本人の恥になってしまいます。
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 それにしても、フランス人の飼い主は犬の糞の処理をしないで垂れ流します。整然とした綺麗な街にもかかわらずです。それには立派な理由がありました。
 左と下の写真のように、道路が犬の水洗トイレになっていると考えればよいのです。パリ全市がそうかどうか調べてないので分かりませんが納得しました。
 因みにベルサイユでは、パリが条例で中止したらしい(?)掃除機を積んだ特製バイクで清掃していました。

ノートルダムj寺院横の土産物店の前の歩道で
 勾配のある歩道の端から、水が流れ出て「糞や道路上のゴミ」を流しています。
 歩道は車道より15cmほど高くなっています。そこから水が出てます。
 幸ははじめ水道が壊れて水が噴出しているのかと思ったくらいでした。そこに緑の作業衣(若草色の蛍光色の交通安全チョッキ)を着た太目の赤ら顔のおじさんがホウキをもって掃除しています。
 因みにフランス語で「糞」は「メエルドゥ(merde)」というそうです。この水のお陰でおじさんの仕事は「Ca marche bien.(サ・マルシュ・ビアン)=It goes well.上手くいく」そうです。
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