★シャイな幸の独り言
乗っていかない?
2002年6月29日土曜日
 やあ、乗っていかない?

 ナンパの言葉ではありません。カナナスキスで開かれた先進8カ国首脳会議(G8)で、小泉首相がドイツのシュレーダー首相にこう仰ったかどうか分りませんが、横浜でのドイツ×ブラジル決勝戦での自国の応援のため、日本の首相専用機に同乗することが26日正式決定しました。
 読売新聞(2002年6月29日)YOMIURI ON-LINEによると、「外国首脳が政府専用機に搭乗したのは初めて」で、「専用機内では、シュレーダー首相に小泉首相の個室を提供し、小泉首相は同行した安倍晋三官房副長官の個室に移った」らしいのです。ほほえましい事です。<http://news.msn.co.jp/topyom/20020629-130610.htm>

REUTER提供G8 FAMILY写真
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 小泉首相もシュレーダー独首相も自国での支持率は下がり政権維持には何か新鮮な話題がほしいところでしょうか。外交事務の方々は大変かもしれませんが、この相乗り実現には、「25日夜のクレティエン・カナダ首相主催のG7首脳歓迎レセプションで…『応援に行く』というシュレーダー首相に各国首脳から『小泉さんに乗せてもらえばいい。』という提案が相次いだ」(朝日新聞 6月28日)らしいのです。
 「乗ってけよ」「ウンいいの?」「W杯でいい席とってあげるよ。それで試合が終わったら、後でチョコレートパフェ、おごったげるよ。」「ほんと?うれしー」なんて、いいおじさん首相にこんなわけないか。えへへ笑い。
 それにしても、上の写真では日本の小泉首相は右端に心なしかひっそりと立って小さくて貫禄がありません。ちょっと恥ずかしいかなーて感じです。スミマセン、自分の国の首相を悪く言って。愛国心が足りませんでした。たまたまこんな写真がネットで紹介されたのでしょう。もっとカッコいいのを紹介してもらいたいです。どうせ日本嫌いの外国人カメラマンが撮ったのでしょう。バックのロッキー山脈にあわせて各国首脳が山型に並んでいるのでしょうけど、谷なら中央に並べるのですが。やはり主催国のカナダのクレチエン首相が真ん中に来るのは当然ですが、なぜフランスのシラク大統領がその横?ブッシュ大統領が譲ったのかしら?あっ!それともクレチエン首相の「Chretien」の第一音節の「e」にはアクサンテギュが付いていたのでフランス語が彼の母国語かもしれません。それで話しやすいシラクさんの横かも。さすがフランスはしたたかです。こんなビッグイヴェントでちゃっかり宣伝して、存在感を示しています。日本の偉い人も見習わなくっちゃいけません。アランドロンやジャン・レノだって英仏伊の3ヶ国語話します。中田英寿選手だってスターでイタリア語ペラペラです。日本の首相も背が高くて英語・フランス語と中国語の最低3ヶ国語が話せて合気道か柔道の達人というようなスーパーマンであってほしいですね。そんなあほなッ!そんなカッコいいのは政治家になってない!それは映画の観すぎやで!<と、また突っ込まれそう...。(^o:*)

 因みに写真に写っている首脳の顔と名前をお浚いしておきます。左からシルヴィオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相、ゲアハルト・シ ュレーダー(Gerhard Schroder)独首相、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ(George Walker Bush)米大統領、ジャック・シラク(Jacques Chirac)仏大統領、ジャン・クレティエン(Jean Chretien)加首相、プーチン・ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ(Putin Vladimir Vladimirovich)露大統領、トニー・ブレア(Tony Blair)英首相、小泉純一郎(Junichiro Koizumi)首相です。小泉首相は日本人の平均身長が男子165センチメートルの時代の方ですし、日本は外交下手で国際的に非力だから仕方ありませんが。も少しイケテル写真、幸なりに探します。

 ところで、世の中がサッカーの話題でいっぱいのときに、6月12日〜13日までG8外相会合がウイスラーで、そしてカナダの先進8カ国首脳会議(G8)が、2002年6月26日から28日までカナナスキスカントリーで開催されていたのですね。そういえばTVのニュースや新聞で見ましたっけ。
 カナナスキスってどこにあるの?G8ってG7じゃなかったの?このサミット会議で何のお話をするの?なんて政治・経済オンチの幸は恥ずかしくも素朴な疑問を持ちます。

 さあ、またお勉強です。
 カナナスキス・カントリーは、カナダはアルバータ州カルガリーから西に約直線100キロメートル、バンフから東へ1時間ほどに位置し、壮大な山々に囲まれた4000平方キロメートルの地域の約60%は、州立の公園・保全地域に指定されており、素晴らしい景観や多彩なアウトドア・アクティビティを楽しむ観光地です。壮大な自然と動物に恵まれ、有数のグリズリー・ベアーの生息地としても知られ、クーガー(ピューマ・アメリカライオン)の生息密度の高さは北米一を誇っています。また、毎年4000から5000羽のゴールデン・イーグルが渡りの途中で飛来するなど、野生動物の宝庫としても有名らしいのです。1988年に開催されたカルガリー冬期オリンピックのアルペンスキー・メイン会場ともなったカナナスキス・リゾートはこの頃から世界的知名度を得ています。

 「カナナスキス」という名前は、英語で「Kananaskis」と綴ります。昔いたインディアンの名前で、1850年頃イギリス人探検家ジョン・パリザー達がロッキーの地図製作のためこの地に入って行った時の、道案内人です。仕事途中で凶暴な部族に襲われ、カナナスキスはイギリス人たちを守るために必死で戦い、頭に斧が刺さったまま勇敢にも命を落とします。カナナスキスという名の由来はこの話から来ているらしいのです。(ツアーガイドの案内を聞いた父母の話から)しかし実際カナナスキスの単語そのものの意味は、クリー族インディアン語では「流れ(川)の出会い」だそうです。
 下の英文は<http://bivouac.com/default.asp?rq=Menu>から抜粋した簡単な歴史的解説です。
 【History】Kananaskis is said to be an Indian word meaning "meeting of the waters".
The Kananaskis river and passes were named by Captain John Palliser, who led a British Scientific Expedition through this area around 1850.

 また、サミットでは、国際テロ対策、大量破壊兵器の不拡散、アフリカなどへの開発支援、パレスチナ情勢などを話し合うらしいです。カナダ大使館のHPによると、<カナナスキス・サミットでは、重要で焦点がはっきりした議題を取り上げます。世界経済の成長の強化、テロとの闘いについて議論します。特に、統治の強化、平和と安全、教育と健康、持続可能な成長などの重要な開発問題について、アフリカ諸国と協力していくための具体的な行動計画の採択に力を入れたいと思っています。アフリカ諸国が世界のグローバル化から取り残されることを防ぐために、アフリカの最も進歩的な指導者たちが打ち出し、先の2001年ジェノバ・サミットでG8が熱意を持って支援を表明した「アフリカの開発のための新パートナーシップ」に基づいて作業を進めたいと思います。>ですって。

 そして、ロシアには失礼かも知れませんが、いつからロシアがG8に入っているのでしょうか?経済も遅れて国民は貧しそうだし、治安は悪く危険そうだし、それにサッカーで負けると暴動を起こす、これって後進国でしょう。言い過ぎたかな?不思議だな?今のロシアが入るなら中国も、って幸はめちゃくちゃ言ってます。スミマセン。政治経済外交に詳しければ裏読みできればいいのですが…。でもプーチン大統領は嫌いではありません。ちょっと小さいけど柔道も黒帯で、ブレア英国首相と同様40代で政治家にしては十分若い。文武両道イケテル指導者って感じです。ロシアにおける役割は以下のサイトです。
<http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/kananaskis02/g8_rusiia.html>
 G8サミットのサイクルは2003年のフランスに再び始まり、米国(2004年)、英国(2005年)、ロシア(2006年)、ドイツ(2007年)、日本(2008年)、イタリア(2009年)、そしてカナダ(2010年)となるそうです。元々2006年開催のドイツのシュレーダー首相がロシアに2006年を譲ったイキサツは、何とサッカーW杯が2006年にあるから国民は注目しないという意向が働いたからかも?という面白い話も聞きました。外交ってそんなモンでしょうか?それならフランスがロシアに2003年開催を譲ろうとしたのは、どういう意味があったのでしょうか?プーチン大統領は「準備をする時間がない」と言ったそうですが。

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 小泉首相が上手くうつっているのを見つけました。「G8 Summit Site - Welcome」で、カナダ政府のカナナスキスG8サミットの公式サイトです。「SOMMET KANANASKI S SUMMIT」とあります。フランス語でサミットのことは「ソメ」といいます。左の写真は公式サミットのページの左下から「Copyright/Permission to Reproduce」から「Non-commercial Reproduction」に基づいて個人使用させていただいております。
 <http://g8.gc.ca/menu-e.asp>
 因みにここにはアルジェリアのアブデルアジス・ブーデフリカ大統領、セネガルのアブドゥラエ・ワッド大統領、南アフリカのターボ・ムベキ大統領、ナイジェリアのオルセグン・オバサンジョ大統領とコフィ・アナン(Kofi Annan)国連事務総長、 欧州連合(EU)代表のホセ・マリア・アスナール・ロペス(Jose Maria Aznar Lopez)スペイン首相、ロマーノ・プローディ(Romano Prodi) EU委員長が加わった15人です。幸は初めて見聞きするお名前やお顔なので、何回か自己クイズしました。このページをご覧の方で名前を言えれば、もう外交通かもしれませんね。
 最後に一つダジャレです。下前方中央に民族衣装で出席されている人は「おばさんじょ。」と思わないで下さい。ナイジェリアの大統領です。スミマセン。非礼でした。
coda21「映画の森てんこ森」幸田幸。
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