刑事ジョン・ブック/目撃者
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刑事ジョン・ブック/目撃者 (1985)
WITNESS
 映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 (1985) WITNESS 』をレヴュー紹介します。

 映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 WITNESS 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 WITNESS 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 WITNESS 』の映画データ
■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 WITNESS 』の主なキャスト
■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 WITNESS 』のスタッフとキャスト
■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 WITNESS 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 (1985) WITNESS 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 WITNESS 』の結末
■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 WITNESS 』の更新記録

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■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 (1985) WITNESS 』の解説及びポスター、予告編
刑事ジョン・ブック/目撃者
刑事ジョン・ブック/目撃者
■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 WITNESS 』の解説

  映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 (1985) WITNESS 』は、1985 年第 58 回アカデミー脚本賞と編集賞を受賞した、オーストラリア出身のピーター・ウィアー監督が一躍注目を浴びるようになった作品。映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 』主演のハリソン・フォードは主演男優賞にノミネートされた。ウィアー監督作品では「今を生きる」( 1989 )「グリーン・カード」( 1990 )を観たが、異なった価値観や文化との接触を描いている点で、映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 』とも共通するものがある。
 偶然フィラデルフィアの駅で殺人事件を目撃したアーミッシュの少年サミュエル(ルーカス・ハース)。担当刑事のジョン・ブック(ハリソン・フォード)は、意外な人物が犯人であると知る。命を狙われたジョンは、少年と自分の身を守る為にアーミッシュの地域社会に逃げ込む。そしていつしか少年の母親レイチェル(ケリー・マクギリス)に好意を持つようになるが…。
 映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 』の原題が「 Witness (目撃者)」だけなのに、邦題には「刑事ジョン・ブック」と付いているのは、映画会社がシリーズ化すると思っていたかららしい。そうなればよかったのにな。映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 』は佳作だ。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 (1985) WITNESS 』の映画データ
 上映時間:113分
 公開情報:Par=UIP
 アメリカ初公開年月:1985年2月8日
 日本初公開年月:1985年6月
 ジャンル:サスペンス
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■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 (1985) WITNESS 』の主なキャスト
●ハリソン・フォード as 刑事ジョン・ブック
逃亡者 (1993) THE FUGITIVE
エアフォース・ワン (1997) AIR FORCE ONE
ホワット・ライズ・ビニース (2000) WHAT LIES BENEATH
K−19 (2002) K-19: THE WIDOWMAKER
ハリウッド的殺人事件 (2003) HOLLYWOOD HOMICIDE

●ルーカス・ハース as サミュエル・ラップ
マーズ・アタック! (1996) MARS ATTACKS! 』
シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE

●ダニー・グローヴァー as マクフィー
戦争のはじめかた (2001) BUFFALO SOLDIERS
リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001) THE ROYAL TENENBAUMS
ソウ (2004) SAW

●ジョセフ・ソマー as ポール・シェイファー
パッチ・アダムス (1998) PATCH ADAMS
トータル・フィアーズ (2002) THE SUM OF ALL FEARS

●ヴィゴー・モーテンセン as モーゼス
G.I.ジェーン (1997) G.I. JANE
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <前編>
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <後編>
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING
オーシャン・オブ・ファイヤー (2004) HIDALGO
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【『 刑事ジョン・ブック/目撃者 』のスタッフとキャスト】
監督: ピーター・ウィアー Peter Weir
製作: エドワード・S・フェルドマン Edward S. Feldman
原案: ウィリアム・ケリー William Kelley
    アール・W・ウォレス Earl W. Wallace
    パメラ・ウォレス Pamela Wallace
脚本: ウィリアム・ケリー William Kelley
    アール・W・ウォレス Earl W. Wallace
撮影: ジョン・シール John Seale
音楽: モーリス・ジャール Maurice Jarre

出演: ハリソン・フォード Harrison Ford ジョン・ブック
    ケリー・マクギリス Kelly McGillis レイチェル・ラップ
    ルーカス・ハース Lukas Haas サミュエル・ラップ
    ダニー・グローヴァー Danny Glover マクフィー
    ジョセフ・ソマー Josef Sommer ポール・シェイファー
    アレクサンダー・ゴドノフ Alexander Godunov ダニエル・Hochleitner
    ジャン・ルーブス Jan Rubes イーライ・ラップ
    ヴィゴー・モーテンセン Viggo Mortensen モーゼス・Hochleitner

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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第01段落】  アメリカ合衆国ペンシルヴァニア州のランカスター郡を中心とした一帯に暮らす敬虔な宗教団体であるアーミッシュ。馬車に乗った人々がお葬式のために次々と集まってくる。近代機械文明を拒否して簡素な生活を送るアーミッシュは、車の代わりに馬に乗り、電灯の代わりにガス灯を使う。その地域は“ダッチ・カントリー”と呼ばれているそうだが、“ダッチ”とはオランダを意味する言葉ではなく、彼らは独立戦争以前にアメリカへと渡ってきたドイツ系移民の子孫だそうだ。ドイツ人を示す“ドイッチェ”が変化して、“ダッチ”となったらしい。映画の中でアーミッシュの人たちが話す言葉はドイツ語のようだし、苗字もドイツっぽい。お葬式はレイチェル(ケリー・マクギリス)の夫のものだ。未亡人になったとはいえ、レイチェルはまだ若くて美しい。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第02段落】  幼い息子のサミュエル(ルーカス・ハース)と一緒にボルティモアにいる姉を訪れることにした彼女を駅で見送ってくれるのは、同居の義父イーライ・ラップ(ジャン・ルーブス)と、彼女を慕うアーミッシュの男性ダニエル(アレクサンダー・ゴドノフ)。「英国人に気をつけて。」電車に乗り込むレイチェルとサミュエルに、イーライは忠告する。英国人というのは、文明社会で生きるアメリカ人を指すのだろう。初めて都会に出るサミュエルにとっては、見るものすべてが目新しい。しかし、フィラデルフィアで電車の乗換えを待っている間に、サミュエルはトイレで残忍な殺人を密かに目撃し、楽しいはずの旅は一転してしまった。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第03段落】  殺された男は警察官だった。正義感の強い担当刑事のジョン・ブック(ハリソン・フォード)は、何としても犯人を捕まえるため、殺人の重要な目撃者であるサミュエルとその母親のレイチェルを半ば強引にフィラデルフィアに留まらせる。未だに 18 世紀の生活様式で暮らしている全く異なった世界からやって来たレイチェルとサミュエルは、自分達が巨大な現代アメリカの都市の真ん中に立ち往生しているように感じる。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第04段落】  殺人事件の捜査が進む中、サミュエルが警察署内に飾られた新聞写真から殺人者を特定したとき、ジョンは事件に潜む巨大な陰謀に気付く。サミュエルが指差した写真の人物は、フィラデルフィア警察の麻薬課刑事マクフィー(ダニー・グローヴァー)だったのだ。ダニー・グローヴァーは「リーサル・ウェポン」シリーズでマータフ刑事の役で、メル・ギブソンのリッグス刑事と共に“善玉”として出演しているが、ここでは悪役だ。今回の殺人事件の原因は、警官たちが賄賂を受けて麻薬取引の犯罪者とかかわっていたからに違いない。さっそくジョンは、その事実を本部長のポール・シェイファー(ジョセフ・ソマー)に伝える。しかし、信頼していたかっての同僚は、すでに悪に染まっていた。ジョンはマクフィーに命を狙われる。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第05段落】  次に狙われるのは目撃者のサミュエルにちがいない。マクフィーの銃弾に傷ついたジョンだが、必死で車を運転し、レイチェルとサミュエルを彼らの故郷であるアーミッシュの土地に帰す。ジョンは再びフィラデルフィアに戻ろうとするが、ケガのために身動きがとれなくなってしまう。ジョンはケガが回復するまでレイチェルの義父の家で彼女達と一緒に暮らすことになる。よそ者である“英国人”をコミュニティに入れたくないアーミッシュであるが、サミュエルのためにはこうせざるを得ない。もしジョンを病院へ入れたり、このままここで死なせたりすれば、警察にサミュエルの居所が知れてしまう。レイチェルは村の長老に教わったやり方で2日間必死にジョンの看病をする。出会ったときはお互いを相容れないもの同士と感じていたレイチェルとジョンだったが、このときから二人の距離はぐっと近くなる。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第06段落】  違う世界から来たジョンの持ち物に興味があるサミュエルは、引き出しの中に置いてあったジョンの銃弾の入った銃を取り出そうとした。ベッドから起き上がれるようになったジョンは、それは危険なものだと教え、弾を抜いた銃なら触ってもいいとサミュエルに銃を渡した。丁度そこへ現われたレイチェルは、ジョンに激怒する。ジョンは「サミュエルの見つからないところに」とレイチェルに銃と銃弾を渡す。その晩イーライはサミュエルに人を殺す道具である銃の所持はいけないことだと教える。他人との争いを避け、どんな戦争にも出征しないという平和主義者であるアーミッシュの主張は正しいと思った。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第07段落】  体が回復したジョンに、イーライは仕事を手伝うように言う。今度はジョンが電話や車や電気のない異なった世界を経験する番だ。早朝からの乳搾り、食事の前のお祈り、質素な服装などに最初は戸惑うジョン。また、レイチェルに対する特別な感情にも気付く。納屋でジョンが乗ってきた車を修理している時、突然なおったラジオからの音楽に、ジョンはレイチェルの手をとりダンスをする。そんなレイチェルをイーライは叱る。アーミッシュの世界は村社会で、掟にそぐわないものは“汚れ者”と呼ばれて村八分に遭うのだ。世間体を気にして自分を子ども扱いするイーライに毅然とした態度で対抗するレイチェルも、ジョンのことを愛し始めていた。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第08段落】  大工仕事が得意なジョンは村人総出の納屋作りにも借り出される。大工仕事の経験を尋ねられ、「昔、少し」と答えるジョンのセリフはおもしろかった。「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」「逃亡者」「エアフォース・ワン」等で今ではハリウッドの大スターであるハリソン・フォードだが、下積み時代には本当に大工さんの経験があるのだから。もしかしてアカデミー主演男優賞にノミネート(大スターなのにこの作品でしかノミネートがない)されたのは、大工の演技が真に迫っていたからだったりして。昔取った杵柄とはこのことか。(冗談!)

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第09段落】  一緒に納屋作りの労働に携わるうちにジョンはアーミッシュの人々に打ち解けて行く。また、ジョンは彼らの尊厳と思いやりも知っていくようになると同時に、レイチェルへの思いも高まっていく。その夜、ジョンはレイチェルが沐浴しているのを見る。レイチェルもそんなジョンに気付き、ジョンに肌をあらわにする。しかし、ジョンは彼女に触れることができない。翌朝レイチェルに「君を抱いてしまうとここから出て行けない。または、君がここを出て行くことになる」と辛い胸のうちを明かす。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第10段落】  ジョンとサミュエルの居所を必死になって捜そうとしているポール・シェイファアーとマクフィー達だったが、現代社会と隔絶したアーミッシュ社会から二人を見つけ出すことは困難だった。ジョンは相棒のカーターに公衆電話から連絡をとっていたが、ある日カーターではなく警察の広報部に電話が繋がった。カーターは殉職したとジョンに伝えられたが、奴らに殺されたにちがいない。怒ったジョンはシェイファーの自宅に電話をかけ、必ず逮捕してやると脅す。公衆電話からの帰り、非暴力を信条とするアーミッシュ達を挑発してからかう輩に対し、ジョンは怒りを抑えることができず、イーライが止めるのも聞かずに、連中を殴り飛ばしてしまう。

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【刑事ジョン・ブック/目撃者 第11段落】  サミュエルに特別なプレゼントだと自作のおもちゃを渡し、以前車でぶつけた鳥小屋を元通りにしているジョンを見て、レイチェルはジョンが明朝出て行ってしまうことを知る。レイチェルはアーミッシュ女性の帽子(?)をとって、外にいるジョンのところへ向かう。二人は引き合うように抱き締め合い、別れを惜しんだ。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第12段落】  翌朝、シェイファーとマクフィーがもう一人仲間を引き連れてやって来た。前日ジョンが暴力事件を起こしたお陰で、居所が知れたのだ。乳絞りで納屋にいたジョンは、サミュエルにダニエルの家まで走っていくように言う。銃を持たないジョンは頭を働かせ、敵の一人をコーンで生き埋めにし、その銃を奪ってマクフィーを撃ち殺した。しかし、シェイファーにレイチェルを人質にとられたため、銃を手放し絶体絶命となる。ジョンのことが心配で家に戻ってきたサミュエルは、イーライの指示で鐘を鳴らす。アーミッシュのコミュニティに危険を知らせるその鐘の音を聞いて、たくさんのアーミッシュがやって来た。目撃者が多くてはもうどうにもならない。シェイファーはジョンとサミュエルの殺害を諦める。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第13段落】  警官やパトカーが納屋の周りに集まっている。アーミッシュの質素な服を脱ぎ、スーツ姿になったジョンは、レイチェルからはもう遠い存在のように感じる。今回の事件で、二人はいかに自分達の世界が違うかを実感していた。ジョンはサミュエルそしてレイチェルに別れを告げる。車に乗り込むジョンに、「英国人に気をつけて」とイーライは声をかける。イーライはジョンのことをアーミッシュの一員だと感じたのだろうか。ジョンが乗った車と行き違いに、ダニエルが歩いてレイチェルの家にやって来る。

【刑事ジョン・ブック/目撃者 第14段落】  ケリー・マクギリスは美しかった。「トップ・ガン」( 1986 )、「告発の行方」( 1988 )など、芯のあるセクシーな女性という役どころが多いかな。アーミッシュの女性の服装はセクシーとは正反対のものだけれども、反比例して艶やかに見えた。子役のルーカス・ハースはかわいかった。「マーズ・アタック!」( 1996 )で、成長したルーカス・ハースを観たが、ちょっと私の趣味からは遠のいたように感じた。

 子供の頃、この映画で初めてアーミッシュの存在を知り、さすが自由の国アメリカにはいろんな人がいるんだなぁと感心したものだ。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず4250文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      野村達朗(著)「『民族』で読むアメリカ」
■映画『 刑事ジョン・ブック/目撃者 (1985) WITNESS 』の更新記録
2002/11/05新規: ファイル作成
2005/03/15更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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