デッドロック
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デッドロック (2002)
UNDISPUTED
 映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』を紹介します。

 映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の主なスタッフ
■映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』のスタッフとキャスト
■映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 デッドロック 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の結末
■映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』のポスター、予告編および映画データ
デッドロック
デッドロック
Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time18.1Mb
Download:  QuickTime
上映時間 Runtime: 1:36
製作国 Country: アメリカ US/ドイツ DE
製作会社
Production Company:
Amen Ra Films [us]
Hollywood Partners Munich [de]
Millennium Films Inc.
Miramax Films [us]
Motion Picture Corporation of America (MPCA) [us]
Undisputed Productions [us]
全米配給会社 Distributer: Miramax Films [us]
全米初公開 Release Date: 2002/08/23
日本初公開 R. D. in Japan: 2003/12/20
日本公開情報 : アートポート
ジャンル Genre: ドラマ/アクション
Drama / Action
MPAA Rating 指定: Rated R for strong language.
日本語公式サイト
http://www.deadlock.jp
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の解説

 映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の英語タイトル“UNDISPUTED”は、「疑う余地のない、紛れもない本当の」という意味だ。デジタル用語では、「デッドロック. deadlock. システムがハングアップしてしまった状態」だが、幸は邦題の「デッドロック」はたぶん「勝負が膠着した状態のまま、死ぬまで戦う→死闘」ぐらいの意味合いだと勝手に思っている。観終わった後「結局誰が最強?」という疑問が残ったまま、この映画の観客側が「デッドロック」したって事かな?みたいな。「アンディスピューティド」じゃ何か分からないし、配給会社さんもこの「デッドロック」という邦題を付けた際に、かなり悩んだのかも?「デッドロック」の意味を正確に知りたいものだ。
 さて、映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』は、刑務所の中で繰り広げられるボクシングの真のチャンピオンを決定するストーリー。『 デッドロック 』では、ウェズリー・スナイプスとヴィング・レームズが、本物のボクサーのようにガッチリしたボディを作って役に体当たりする演技は見もの。

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■映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の主なスタッフ

○『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の製作は
真実のマレーネ・ディートリッヒ (2001) MARLENE DIETRICH: HER OWN SONG
バナナ★トリップ (2002) BOAT TRIP 』のブラッド・クレヴォイや
スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする (2002) SPIDER
私は「うつ依存症」の女 (2001) PROZAC NATION
バリスティック (2002) BALLISTIC: ECKS VS. SEVER 』のアンドリュー・シュガーマン。

○『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』の製作総指揮は
沈黙の標的 (2003) OUT FOR A KILL
沈黙の聖戦 (2003) BELLY OF THE BEAST 』のダニー・ディムボートとアヴィ・ラーナーとトレヴァー・ショート。
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【『 デッドロック 』のスタッフとキャスト】
監督: ウォルター・ヒル Walter Hill 
脚本: デヴィッド・ガイラー David Giler (written by)
    ウォルター・ヒル Walter Hill (written by)
製作総指揮:ボアズ・デヴィッドソン Boaz Davidson (executive producer)
    ダニー・ディムボート Danny Dimbort (executive producer)
    ジョン・トンプソン John Thompson (executive producer)
    ルドルフ・G・ワイズメイアー Rudolf G.Wiesmeier (executive producer)
    アヴィ・ラーナー Avi Lerner (executive producer)
    サンドラ・シュルバーグ Sandra Schulberg (executive producer)
    トレヴァー・ショート Trevor Short (executive producer)
    ウェズリー・スナイプス Wesley Snipes (executive producer)
製作: マイケル・P・フラニガン Michael P. Flannigan (line producer: additional photography)
    ジャイソン・E・フランケル Jason E. Frankel ( co-executive producer
    デヴィッド・ガイラー David Giler (producer)
    アンソニー・ハートマン Anthony Hartman (associate producer)
    ウォルター・ヒル Walter Hill (producer)
    ブラッド・クレヴォイ Brad Krevoy (producer)
    アンドリュー・シュガーマン Andrew Sugerman (producer)
撮影: ロイド・エイハーン二世 Lloyd Ahern II (Cinematography by)
編集: フリーマン・A・デービーズ Freeman A. Davies (Film Editing by)
    フィル・ノーデン Phil Norden  (Film Editing by)
音楽: スタンリー・クラーク Stanley Clarke (Original Music by)
    TQ (song "Think About You")

出演: ウェズリー・スナイプス Wesley Snipes as モンロー・ハッチェンス Monroe Hutchens
    ヴィング・レームズ Ving Rhames as アイスマン・チェンバース Iceman Chambers
    ピーター・フォーク Peter Falk as メンディ・リップシュタイン Mendy Ripstein
    マイケル・ルーカー Michael Rooker as A・J・マッカー看守長 A.J. Mercker
    ジョン・セダ Jon Seda as チューイ・カンポス Jesus 'Chuy' Campos
    ウェス・ステューディ Wes Studi as ミンゴ・ペイス Mingo Pace
    フィッシャー・スティーヴンス Fisher Stevens as ラットバッグ Ratbag Dolan
    デイトン・キャリー Dayton Callie as ヤンク・ルイス Yank Lewis
    エイミー・アキノ Amy Aquino as ダーリン・アーリー Darlene Early
    マスターP Master P as ガット・ボーイズ Gat Boyz Rapper 1
    ジョニー・ウイリアムズ Johnny Williams as アル Al
    ジョー・ダンジェリオJoe D'Angerio as ヴィニー Vinnie
    ニルス・アレン・スチュワート Nils Allen Stewart as ヴァーン・ヴァン・ザンツ Vern Van Zandt
    デニス・アーント Denis Arndt as リプスコム刑務所長 Lipscom, Sweetwater Warden
    ローズ・ロリンズ Rose Rollins as タウニ−・ローリンズ Tawnee Rawlins
    ジェームズ・アラン・ヘンズ James Alan Hensz as レポーター Reporter
    マイケル・A・テシエロ Michael A. Tessiero as レポーター Reporter

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ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 デッドロック 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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 (前半は2003年08月19日観る前の「観たい度」解説で、後半★印からが観た後のレヴューです。) 映画『 デッドロック (2002) UNDISPUTED 』は、日本での公開予定は 2003 年 12 月。この映画は何だか男の人の世界の映画って気がする。どうもプロットは、元世界ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソンがモデルらしい。マイク・タイソンって、試合中、相手の耳を噛んだボクサーだよね。そして、レイプしたり、暴行事件を起こしたりして、お騒がせな人だよね。ボクサーの映画は、幸はあまり観たことがないが、書いてあるレヴューとしては『 アリ (2002) ALI 』がアリます。へへ!これ、くっさいシャレ!

【デッドロック 第01段落】  さて、刑務所にボクシングと聞くと、いかにも男臭い映画なので、今回は男性言葉で書くぞ!無敗の世界チャンピオン、ジョージ・アイスマン・チェンバーズ(ヴィング・レームズ)は強姦の罪で有罪判決を下され、刑務所に入って刑に服すことになる。彼には借金があり、刑務所を出てから試合をしなければ返せないことも分る。彼は現刑務所ボクシング・チャンピオンのモンロー(ウェズリー・スナイプス)に出会い、自分がモンローに勝てると公言する。そして結局戦うことになる。映画では約 20 分間ファイトのシーンがあるらしい。予告編を観ると、娑婆(シャバ)のチャンプのアイスマンが、刑務所のチャンプのモンローにパンチを浴びせて優勢のような場面があるが、こういう見せ方は、実はアイスマンは負けるのではと思ってしまうのは幸だけじゃないだろう。何しろ配役は、主役はウェズリー・スナイプスのモンローだろって。主役が負けたら話になんねーぜ。俺幸はK-1が大好きなので、どんなファイトシーンがあるのか観てみたいぜ。ボクシングは蹴り技がない打撃系格闘技だから、K-1のような迫力はないのは分るが、映画でのアイスマンとモンローの試合はどちらかが判定負けって言う結末だったら、何もドラマチックじゃネーよな。(男言葉はここでおしまい。疲れるわ。)

【デッドロック 第02段落】  配役で注目は、勿論主役のウェズリー・スナイプスだ。多くの映画に出演してきているが最近では「ブレイド BLADE」1、2のシリーズが当り役だ。彼は
追跡者 (1998) U.S. MARSHALS 』のころから見て、ボクサー役だからと思うが、立派な体になっている気がする。近年では
ブレイド3 (2004) BLADE: TRINITY 』にも出演。また、ヴィング・レームズは、更に立派な体格だ。彼は、
M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2/M:I-2 』等に出演しているが、今2003/08/20の時点で日本でDVD発売が始まった
リロ&スティッチ (2002) LILO & STITCH 』のコブラの声も演じている。音楽担当は、
トランスポーター (2002) THE TRANSPORTER 』
アンダーカバー・ブラザー (2002) UNDERCOVER BROTHER
ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE 』のスタンリー・クラークだ。

【デッドロック 第03段落】  そして、幸が結構楽しんで観たTV映画「刑事コロンボ」のピーター・フォークが、74 か 75 の御歳で出演しているということだ。彼は、ギャングのメンディ・リップシュタイン役で、刑務所でアイスマンとモンローの試合をセッティングする。勿論ギャングだから、この試合も資金源の一つでもあり、アイスマンの借金返済の一部だろう。しかしよく考えてみると、アメリカは刑務所も進んでいると言うか、開かれていると言うか、何でもありなのだなとつくづく思う。刑務所内でリングを設営して、現役チャンピオンのボクシングの試合をする国ってどこにあるのと思ってしまう。流石アメリカは自由だ。以前どこかで読んだのだが、裁判所がオールナイトで開廷されている所もあるらしい。これってコンビニのように「営業」されていると言ったほうがよいかも。また軽罪の囚人なら、刑務所の空き部屋の問題で、ホテルで刑に服しているとか。初犯だったら自分で罪を認めたら許してもらえるとか。自分から有罪と認めれば罪を軽くしてもらえる(司法取引)とか。アメリカは州法によって刑法は色々異なるかも知れないが、日本と比べてかなり考え方が柔軟だ。

【デッドロック 第04段落】  まあ、何はともあれ、どちらが勝って、話はどんな風に展開していくのかなあ?・・・あれやこれやと想像してみて、実際鑑賞した時に、ああやっぱり!とかへーそうだったんだ!とか何で?とか感じるだけでも、映画は観る価値がある!うんうん。

【デッドロック 第05段落】  最後に、タイトルの「 Undisputed 」だが、辞書を引くと、<un・disputed ━━ a. 疑う余地のない, 確実な; 押しも押されもしない(EXCEED英和辞典より)>とある。映画の中で、2人のうち「 who is the real UNDISPUTED champ どちらが本当の疑う余地のないチャンピオンか」という意味から、題名になっているのだろう。

【資料】
※「司法取引」━━「司法取引=有罪答弁取引」を英語では「Plea bargaining プリー・バーゲニング」と言う。司法取引は、アメリカでは刑事手続き上一般的に行われている制度で、有罪答弁や証拠協力の代わりに罪名や制裁を減免するよう当局と交渉するのが弁護士の役目だったりする。
 司法取引の現場の記事サイトを見つけたので紹介します。アドレスは以下です。
 http://www.suzukilaw.com/Author_Suzuki_ehoki1.htm

※また、ネット版の現代用語の基礎知識の法律項目には以下のようにあります。
 司法取引(plea bargaining)〔法律〕--アメリカに特有な制度で、検察官(prosecutor)と被告人の弁護士(defendant's lawyer)の間で刑事事件を決着させようとするもの。一九八二(昭和五七)年に生じたIBM産業スパイ事件で、八三年二月、それまで無罪を主張してきた日立製作所側が有罪を認め、検察側との間にバーゲン(取引)が成立したためにわが国で有名になった。また、カリフォルニア州三菱銀行(ロサンゼルス)横領事件で計七つの罪に問われた元幹部職員(東京在住)がアメリカに任意出頭するかわりに訴追罪状を軽減してほしい旨の司法取引を申し出たが八七年六月拒絶された。刑事事件で最後まで争うには多くの時間と費用がかかるので、それを節約する目的で取引が行われる。刑事事件の約八割は司法取引で解決しているといわれている。(現代用語の基礎知識2001年版 (c)2001 株式会社自由国民社)

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 以上は、幸の鑑賞する前に幸の「2003年観たい度」映画リストにアップしたテキストです。
以下に「テキストによる映画の再現」として「読む映画試写会」ファイルとしてラインナップします。

---2003年10月15日更新/2003年12月28日再更新

【デッドロック 第06段落】  ここは米国カリフォルニア州南部のスイートウォーター刑務所 Sweetwater Prison, California 。「甘い水」とは名ばかりの灼熱のモハビ砂漠 Mohave Desert / Mojave Desert に、人里離れてポツンと建っている最新の刑務所だ。ここには 750 名の囚人と職員達がいる。刑務所内のリングではボクシングという娯楽が許されており、ラップのBGM(
女神が家(ウチ)にやってきた (2003) BRINGING DOWN THE HOUSE 』 のTQによる)に合わせて囚人達は歓声を上げて楽しんでいる。

【デッドロック 第07段落】  ボクシングが行なわれているのは、受刑者の中に、元世界ヘビー級チャンピオンで殺人のかどで入獄しているモンロー・ハッチェンス(ウェズリー・スナイプス)がいるからだ。モンローは誘拐罪で入獄のヴァーン・ヴァン・ザンツ(ニルス・アレン・スチュワート)と今日もここのリングで試合をしてノックアウト勝ちを収めた。勝利を歓声で祝われるモンローは、無敗で秀でたボクサーなので、 Undisputed Defending Champion 「疑う余地のない防衛者(押しも押されもしないディフェンディングチャンピオン)」と言われている。これが原題『 Undisputed アンディスピューテッド 』の由来だ。

【デッドロック 第08段落】  因みに邦題の『 デッドロック 』とは<deadlock 交渉などの行きづまり。停頓。暗礁。(大辞林国語辞典より)>とか、コンピュータ用語で<インターネットで「 File Not Found 」という具合に、 www に於いてリンクはあるがその先に目的のブツがなく、端から見るにリンクが繋がっていない状態の事。(真・コンピュータ用語辞典より)>という意味である。(日本語では、幸の勤める会社では、リンクが「浮く」と表現している。)

【デッドロック 第09段落】  モンローは獄中の身であるから、現在は刑務所内のボクシング・チャンピオンということである。他の受刑者たちからの信望も厚い。そこに、無敗の世界ヘビー級チャンピオン、ジョージ・アイスマン・チェンバーズ(ヴィング・レームズ:最近では『 ドーン・オブ・ザ・デッド (2004) DAWN OF THE DEAD 』出演)がレイプの罪で明日移送されてくることを知らされる。こういう情報の入手は、この刑務所の古株で権力のあるメンディ・リップシュタイン(ピーター・フォークが白髪の老人になっている!)が一番早い。メンディはマフィアか何かのギャングだ。メンディにはチューイ・カンポス(ジョン・セダ:
バッドボーイズ2バッド (2003) BAD BOYS 2 BAD 』等に出演)という右腕が常に仕えている。まるで息子か孫のように忠実で献身的に世話をしている好青年だ。

【デッドロック 第10段落】  アイスマンは 47 試合中、 46 勝 1 引き分けという圧倒的な強さを誇っている。その内 42 はKO勝ちだ。こんな栄華を誇るアイスマンであるが、タウニ−・ローリンズ(ローズ・ロリンズ)という女性をレイプしたかどで有罪になり、懲役6〜8ヶ月を言い渡されて、スイートウォーター刑務所に入ることになった。しかし彼は「同意の上だった」と主張し続けている。「前大統領が謝ったように謝罪しては?」と報道関係者に言わせたり、「黒人だから信じてもらえない」と述べたりする社会風刺も台詞に含まれている。

【デッドロック 第11段落】  報道関係者(ジェームズ・アラン・ヘンズ:
ファーゴ (1996) FARGO
ウェイキン・アップ・イン・リノ (原題) (2002) WAKING UP IN RENO 』やマイケル・A・テシエロ:
アメリカン・スウィートハート (2001) AMERICA'S SWEETHEARTS
オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN
ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション (2003) LOONEY TUNES: BACK IN ACTION 』)とのインタヴューも何度も映像が出てくるし、相手の女性の涙ぐむ被害の主張の画像も何度も登場する。一体どちらの言い分が正しいのかは誰にも分からない。でも有罪になったからにはアイスマンは高額な慰謝料を払わねばならない。

【デッドロック 第12段落】  11 月 7 日午後 2 時。ヘリコプターでジョージ・アイスマン・チェンバーズは到着した。このスイートウォーター刑務所のあるモハビ砂漠は、サンタモニカ Santa Monica 上空を通って山岳地帯を越えると広がっている一面の黄色い大地。デスバレー Death Valley の南端に位置するそうだ。この刑務所は、実際はネバダ州インディアン・スプリングズにあるハイ・デザート州立刑務所 High Desert State Prison, Indian Springs, Nevada でロケされたそうだが。上空から見ると、
穴/HOLES (2003) HOLES 』の砂漠の舞台とよく似ている。

【デッドロック 第13段落】  これから“殺人者と泥棒たち”と同居しなければならない苦痛の日が始まるのかと思うと、途中で上空から見えたラスベガス Las Vegas のシーザーズパレス Caesar's Palace での栄光の勝利を思い出しているアイスマン。一方、刑務所内のボクシング・チャンピオン、モンローも、穏やかでない心で新入りの到来を小窓から覗いている。ヘリから降りたアイスマンは刑務所長リプスコム(デニス・アーント:
S.W.A.T. (2003) S.W.A.T. 』等に出演)や助役ダーリン・アーリー(エイミー・アキノ:
ナショナル・セキュリティ (2003) NATIONAL SECURITY 』等に出演)に引き合わされ、半年間はCDプレーヤー等の差し入れ禁止だという現実を知らされる。これからの日頃の言動次第だというのだ。

【デッドロック 第14段落】  収容されるのは二人部屋で、アイスマンは殺人罪で入獄しているミンゴ・ペイス(ウェス・ステューディ:
アラモ (2003) THE ALAMO 』等に出演)と同室になった。俺が話し掛けるまで決して話し掛けるな、とか怖い顔でアイスマンはミンゴに言う。そんなアイスマンに、囚人の権力者、ピーター・フォーク扮するメンディ・リップシュタインがけしかける。ここのビッグ・チャンピオンはお前のケツを蹴るだろうよ、と。更に、モンロー側の囚人達はアイスマンを怒らせるような言動をとる。食堂でアイスマンとモンローはパンチの応酬をしでかして、所長室に呼ばれた。ここで問題を起こせば6時のニュースで世界中に広がり、リプスコム所長も責任問題になるとかアイスマンは言い、困った所長はモンローを独房に入れることにした。

【デッドロック 第15段落】  11 月 12 日。モンローのマネージャーというラットバッグ・ドーラン(フィッシャー・スティーヴンス:
プール (2002) SWIMFAN / SWIMF@N
アップタウン・ガールズ (2003) UPTOWN GIRLS 』等に出演)が刑務所の運動場でアイスマンにけしかけた。怒ったアイスマンはラットバッグにパンチを返し、ここにはチャンピオンは一人でいいとモンローに伝えろ、と息巻く。大分、二人をその気にさせる要素が濃くなった。ところで、同室のミンゴとはアイスマンは打ち解け、台所係を二人仲良くやっている。

【デッドロック 第16段落】  11 月 22 日。面会室に、アイスマンのマネージャー、 ヤンク・ルイス(デイトン・キャリー)がやって来て、多額の支払いの必要さや、試合をすればお金が入る等、そういう話を持ってくる。砂漠の向こうに見える山々にはうっすら雪が積もってきている。冬も近い。相変わらず、モンロー側の男はちょっかいを入れにきて、アイスマンは殴り倒す。この頃、独房のモンローは、 1990 年 6 月 13 日の試合を思い出していた。モンローは相手をノックアウトして、カリフォルニアのヘビー級チャンピオンに輝いたのだ。

【デッドロック 第17段落】  12 月 12 日。アイスマンは係員への回答で、相手の女性ローズ・ロリンズにはレイプしたのではない、相手は“ No ”と言わなかったのだ、と依然として主張している。けれども彼女は 75,000,000 ドル($1=¥ 120 換算で約 90 億円)を要求してきているのだ。こういうからみもあり、 この映画『 デッドロック 』は、刑務所が舞台でも、
ショーシャンクの空に (1994) THE SHAWSHANK REDEMPTION 』や
ラスト・キャッスル (2001) THE LAST CASTLE 』とは趣が全然異なる。

【デッドロック 第18段落】  1 月 15 日。アイスマンは乱闘騒ぎを起こして、手足を鎖で結ばれてしまった。翌日、リプスコム所長とアーリー助役はアイスマンに忠告する。 10 週間しかいないのに、3件も問題を起こし、受け入れられない行動をしているではないかと。所長としては、つつがなく刑務所を維持していくのが肝心なので、周囲で進められているモンローとアイスマンの試合の計画は実現してほしくない。しかし、受刑者で権力のあるメンディ・リップシュタインは、もう試合の準備に取り掛かっている。タイプライターで、試合の規則書を作っているのだ。「 The London Prize Ring Rules (ロンドンのプロボクシング試合のルール)」と銘打って作成に夢中である。一方、当事者の一人モンローは、“爪楊枝”で金閣寺のようなものを工作していて、いたって“静”の状態だ。

【デッドロック 第18段落】  2 月 5 日。メンディ・リップシュタインと右腕チューイは、外部に電話をかけている。ギャングの関係者に、ヘビー級の真のチャンピオンを選ぶ試合を企てていることを連絡しているのだ。資金にしたり、賭けをしたり、そういう組織では大変なイヴェントなのだ。同じ日、アイスマンのマネージャーのヤンク・ルイスも連絡を受けて刑務所に面会に来た。どんどん計画は具体化していく。モンローは独房を出されて、メンディ・リップシュタインと右腕チューイが試合の報奨金についてモンローと駆け引きを始めた。モンローには、シングルマザーで子供を育てている妹がいるので、安い金額では折り合わないと主張する。初めはメンディは 10 %という低い値を提示したが、シャバでは 50 %を受け取っているモンローとしては納得いかない。結局 40 %で話は決まった。

【デッドロック 第20段落】  2 月 25 日。試合まで 47 日。モンローも“動”の姿勢にギアチェンジし、トレーニングを開始した。アイスマンも並行してトレーニングに汗を流す。思うに、ウェズリー・スナイプスもヴィング・レームズも、俳優であってボクシング選手でないのに、どうしてこうも逞しい身体なのだろう。ウェズリー・スナイプスは細目だけれど、筋肉隆々でマッチョマンになって、まるで本物のボクサーだ。ヴィング・レームズなんて、スキンヘッドの迫力から身体のデカサからして、ボクサー或いは完全にK-1の選手並みである。

【デッドロック 第21段落】  3 月 20 日。試合まで 24 日。シャワー室で顔を合わせた二人は睨みをきかし合う。「俺をチャンプと呼べ」とはアイスマン。「ここでは俺がチャンプだ」とはモンロー。世間では、アイスマンの相手の女性がテレビでインタヴューを受け、同意でなかったことを涙目で訴える。これって、ホントにマイク・タイソン Mike Tyson のことみたいだ。

【デッドロック 第22段落】  3 月 28 日。試合まで 16 日。囚人達は興奮してきた。彼らは以前からいる彼らのチャンプ、モンロー側であるから、新入のアイスマンに良くない感情を抱いている。モンロー・コールを激しくし始め、遂に食堂で乱闘になった。警備が強化され、機動隊が導入されて銃を発砲して鎮圧した。こんな具合だから、リプスコム所長は試合を強行するのに大反対だ。すると、怖〜いメンディ・リップシュタインは、言うことを聞かない男を爆死させた過去の例を挙げて所長を脅す。賄賂を渡して所長を言いくるめるのに成功。A・J・マッカー看守長(マイケル・ルーカー:
ボーン・コレクター (1999) THE BONE COLLECTOR 』等に出演)は、そんなやり取りを見て見ぬふりをしている。

【デッドロック 第23段落】  4 月 5 日。試合まで 7 日。ギャング達は面会室で、メンディ・リップシュタインの右腕チューイに八百長をするように話すが、そんなことをメンディはする気はないことをチューイは断固として語る。メンディは海千山千の男だが、こういう試合の面では、真っ当な勝負を真剣に望んでいるのだと。

【デッドロック 第24段落】  4 月 12 日。試合当夜。7:30PM。あと 90 分でゴングだ。モンローもアイスマンも、勝利のイメージを抱いて集中している。ムショ内のリングにもぞくぞくと受刑者達が集まってきている。そして8:30PMには、外部からの観客が警官に護衛されて到着した。

【デッドロック 第25段落】  9:00PM、アメリカ国家斉唱。リングの上にラッパーが四人並んで「♪Star-Spangled Banner 」を歌い始めると、リングを取り巻く受刑者たちも神妙に歌う。このガット・ボーイズ Gat Boyz というラッパー達の中には
ハリウッド的殺人事件 (2003) HOLLYWOOD HOMICIDE 』のマスターPもいる。モンローのセコンドにはラットバッグ、アイスマンのセコンドには同室で仲良くなったミンゴ・ペイスがついている。レフリーが前代未聞のルールを発表する。「ラウンドの制限なし。どちらかが倒れるまで。」・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【デッドロック 第26段落】  試合が始まり、二人の強烈なファイトが行なわれる。初めはアイスマンが優勢で、モンローは二回のダウンを喫する。この後、攻防が逆転し、モンローが勢いづいた。アイスマンは一回目のダウン。それから、アイスマンは二回目のダウンに。とうとう起き上がれなかった。モンローは右拳を上げて、我こそチャンプだと自分自身と仲間達に再宣言しているようだ。このファイトシーンは、映画では随分長い時間がつぎ込まれていて、二人の死力を尽くすパンチの応酬には手に汗を握る思いだった。撮影は
アメリカン・パイ3: ウェディング大作戦 (2003) AMERICAN WEDDING 』のロイド・エイハーン二世による。

【デッドロック 第27段落】  試合の数週間後、試合をセッティングしたメンディ・リップシュタインは息を引き取った。「どちらか強い方が勝つものなのだ」という言葉と、試合の実現で手にした 2,000,000 ドル(約2億4千万円)を、常に仕えていた忠実なるチューイに残して逝ったのだ。

【デッドロック 第28段落】  試合から 11 ヵ月後、ラスベガスのシーザーズパレスでボクシングの試合が行なわれている。アイスマンは懲役を済ませてシャバに戻っているのだ。モンテル・ブリスコー Montel Briscoe にアイスマンは勝った。スイートウォーター刑務所での試合の敗北は単なる噂、「昔、ある刑務所で… Once upon a time in a prison 」というたぐいの、彼にとっては微細な過去の忘れられた出来事でしかないのだ、とチューイのナレーション。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲 (1997) 黄飛鴻之西域雄獅 / ONCE UPON A TIME IN CHINA & AMERICA
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・メキシコ (原題) (2003) ONCE UPON A TIME IN MEXICO 』と同様の決まり文句だ。そこでレフリーは声高々に「The undisputed heavy weight champion of the world is George Iceman Chambers! (疑う余地のない世界ヘビー級チャンピオンはジョージ・アイスマン・チェンバーズ!)」と宣言している。

【デッドロック 第29段落】  それを刑務所内のテレビで観ている受刑者たちは、「 Undisputed (疑う余地のない・押しも押されもしない)だってよ!」と言って、一斉にモンローコールをして、ムショ内のチャンピオン、モンロー・ハッチェンスに改めて敬意を表すのだった。今、TVで中継したアイスマンの勝利であるが、そのアイスマンに勝ったのは、刑務所内とは言え、ここにいるモンローなのだ。モンローは 69 試合中 69 勝、無敗であった。“ Undisputed ”“ Undisputed ”・・・と、英語タイトルになっているこの語は最後まで強調されて登場する。「疑う余地のないチャンピオン、押しも押されもしないチャンピオン」。そのモンロー・ハッチェンスは、皆の歓声を受けて、一人静かに自室で「爪楊枝」細工をしている。

【デッドロック 第30段落】  正直、この映画を観たら疲れてしまった。やはりボクシング、刑務所という内容は相当男性的で、ソフトな要素が全然なかったもの。主役の二人は、どちらが勝っても負けても困るなぁ、と内心思っていたら、ちゃんと上手い具合に収まったのには感心した。アイスマンは“外“の世界でチャンピオンとなり、面目を保った。そしてモンローは“囲いの中”で無敗のチャンピオンに君臨し続けている。ラストの「爪楊枝」細工のシーンの表情など、犯罪人なのに、“いい人“みたいに感じさせる映画の魔法にかけられた私だった!

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず10061文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/5634/t82C4_0008.html#763
      真・コンピュータ用語辞典
      http://203.179.145.4/t/takasada/flight_diary/flight02.htm
      フライト日記2
      UNDISPUTED 公式サイト(英語版)
       http://www.miramax.com/undisputed/

いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年10月14日の時点で[ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE.
■映画『 デッドロック 』の更新記録
2003/08/20新規: ファイル作成
2003/10/14更新: ◆レヴュー追記
2004/12/24更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/8/11更新: ◆一部テキスト修正と追記
2005/10/06更新: ◆追記
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