亀も空を飛ぶ
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亀も空を飛ぶ (2004)
TURTLES CAN FLY
 映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』を紹介します。

 映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』の主なスタッフ・キャスト
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』の製作会社
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』の配給会社
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』のあらすじ
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』の受賞
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』のトリビア
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』のスタッフとキャスト
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 亀も空を飛ぶ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 亀も空を飛ぶ TURTLES CAN FLY 』の更新記録

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幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』のポスター、予告編および映画データ
亀も空を飛ぶ
亀も空を飛ぶ
Links:  Official Web Site
Trailers:
上映時間 Runtime: 1:37
製作国 Country: イラン/フランス
Iran / France
製作会社
Production Company:
Mij Film Co. [ir]
Bac Films [fr]
全米配給会社 Distributer: IFC Films [us]
全米初公開 Release Date: 2005/02/18 (limited)
日本初公開 R. D. in Japan: 2005/09/17 予定
日本公開情報 : オフィスサンマルサン
ジャンル Genre: ドラマ/戦争
Drama / War
MPAA Rating 指定: Rated PG-13 for violence, disturbing images and mature thematic material, all involving children.
日本語公式サイト
http://www.sanmarusan.com/kame/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』の解説

 『 亀も空を飛ぶ 』はイラン映画で社会派のマイナー作品なのだけど、海外での評判は高いので調べてみた。『 亀も空を飛ぶ 』は何と、イラクで子供達が危険な地雷を自分達で掘り起こしては、それを国連平和部隊に売って、米国の攻撃から身を守るガスマスクを購入する。『 亀も空を飛ぶ 』はドキュメンタリーではないけれど、平和にどっぷり浸かった日本では考えられない切実なストーリーだ。

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■映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』の主なスタッフ・キャスト

 『 亀も空を飛ぶ 』はイランとフランスの合作ではあるけど、スタッフもキャストもイラン人ばかりで知っている人はいない模様。

○『 亀も空を飛ぶ 』の監督・製作・脚本の三役を務めるバフマン・ゴバディ監督は、デビュー作の
『 酔っぱらった馬の時間 (2000) A TIME FOR DRUNKEN HORSES 』が審査員特別賞、
『 わが故郷の歌 (2002) MAROONED IN IRAQ / SONGS OF MY MOTHERLAND 』が金の額縁賞、そして今回の
『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』が審査員特別賞と、三作品連続でシカゴ国際映画祭の受賞を果たしている。

 バフマン・ゴバディ監督自身が、この『 亀も空を飛ぶ 』の舞台、イラク・クルディスタン地方出身のクルド人である。

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■映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』の製作会社

 『 亀も空を飛ぶ 』のフランスの製作会社はバック映画社:
エレニの旅 (2004) ELENI (仏題) / TRILOGY: THE WEEPING MEADOW (英題) 』
スパニッシュ・アパートメント (2002) L'AUBERGE ESPAGNOLE (原題) / SPANISH APARTMENT (英題)
いつか、きっと (2002) LA VIE PROMISE (原題) / GHOST RIVER (英題)
ビハインド・ザ・サン (2001) ABRIL DESPEDACADO (原題) / AVRIL BRISE (仏題) / BEHIND THE SUN (英題)
リトル・トム (2001) LE PETIT POUCET (原題) / TOM THUMB (英題)
女はみんな生きている (2001) CHAOS
息子の部屋 (2001) LA STANZA DEL FIGLIO (伊題) / THE SON'S ROOM (英題)

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■映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』の配給会社

 『 亀も空を飛ぶ 』の日本の配給会社はオフィスサンマルサン:
心の羽根 (2003) DES PLUMES DANS LA TETE (原題) / FEATHERS IN MY HEAD (英題)

 『 亀も空を飛ぶ 』のアメリカの配給会社はIFC映画社:
ベルリン、僕らの革命 (2004) DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI (独題) / THE EDUKATORS (欧米題) 』
華氏911 (2004) FAHRENHEIT 9/11
なんちゃってガールズ (2003) GIRLS WILL BE GIRLS
キャンプ (2003) CAMP
カーサ・エスペランサ 〜赤ちゃんたちの家〜 (2003) CASA DE LOS BABYS
ダブリン上等! (2003) INTERMISSION
運命を分けたザイル (2003) TOUCHING THE VOID
マイ・ビッグ・ファット・ウェディング (2002) MY BIG FAT GREEK WEDDING

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■映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』のあらすじ
※本作『 亀も空を飛ぶ 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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 さて、映画『 亀も空を飛ぶ 』のストーリー。
 イラン Iran 北西部、トルコ Turkey 南東部、イラク Iraq 北部にまたがる地方はクルディスタン Kurdistan と呼ばれ、その地域に住む人がクルド人 Kurd だ。クルド人たちは多くの面で裏切られてきた。サダム・フセイン Saddam Hussein にも、アメリカ合衆国にも。サダム・フセインはこの地域の住民に毒ガスを撒き、少数民族や異教徒の排除の為と油田支配の目的で、至る所に地雷を埋め込んだ。また、米国はクルド人への援助の約束を破った。

 2003 年にアメリカがイラク攻撃を始める直前のことである。イラクとトルコの国境近く。険悪な仲のトルコ国境は既に戦場で、その近くのクルディスタンの地では、小さな町は難民のテントが溢れかえっている。難民の大部分は子供達、つまり孤児だ。子供達は殆どが手足を失っている。それは、まるで植物の種を植えたかのように偏在する地雷に吹っ飛ばされたからだ。こんな乾いた地でも水もないし、電力もないし、学校も無い。

 一番困ったことはテレビが無いことだった。差し迫る米国の攻撃に関するニュースが聞けないと事態をつかめないので、村のリーダーの大人達はテレビを欲している。イラクがその地域へのニュースを流すのを妨害すると、米国がサダム・フセインと軍を攻撃しようとしても、村人達は世界情勢から完全に取り残されてしまうのだ。そこに、とっても便利な男の子がいた。ソラン( Soran Ebrahim )という13歳の少年は衛星放送受信用(パラボラ)アンテナを入手するのが得意で、ニックネームは“サテライト(人工衛星)”というくらいだ。

 村のリーダーがソラン少年つまり“サテライト”にどうにかしてくれと頼むと、少年は衛星放送受信用(パラボラ)アンテナを手に入れて、この問題を解決する。“サテライト”は遠隔地の町まで旅して、新品のパラボラアンテナは村の貧しさから買えないと悟り、時代遅れのアンテナを物々交換で手に入れた。そして村に持って帰る。TV受信が可能になり、ニュースを聞けるようになると、大人達は“サテライト”にCNNニュースの通訳を頼む。“サテライト”は英語が少し出来るからだが、本当は本人が思っているほど英語はできないのだけど。

 “サテライト”は天性の素質で、村の孤児達のリーダー格となっている。“サテライト”は子供達を組織して、地雷を掘り出して集めてこさせる。地雷はクルド人の商人に売って、それが国連の平和部隊に売られ、子供達の利益になるのだ。そのお金でガスマスクを購入する。米国の攻撃に備えて子供達がそんな用意をするなんて何と痛切な…。更に痛烈なのは、幼気(いたいけ)な子供がガスマスクを玩具にしている姿だろうか。

 子供ながらこうしてリーダーとして頑張っている“サテライト”に、勢力均衡の変化が訪れる。ヘンコフ( Hiresh Feysal Rahman )という少年ら三人連れの兄妹が新たにこの村に難民と彷徨ってきたのだ。ヘンコフは両腕を失っており、未来を見通す力「千里眼」の能力がある。ヘンコフは“サテライト”に替わって地雷の“商売”を乗っ取ろうとする。それに、村の子供達もこの千里眼の新人の少年ヘンコフをリーダーと見なすようになる。三人兄妹はやはり戦争の犠牲の孤児なのだろう。一番下はまだ三歳だ。上の二人が一生懸命に世話をしている。真ん中の女の子アグリン( Avaz Latif )は“サテライト”と同じくらいの年齢だろうか。“サテライト”はアグリンのことが好きになる。アグリンは美しい少女だが、言いようが無いほど悲しげである。“サテライト”が妹アグリンに恋心を抱くのを、兄ヘンコフは妨害しようとする。

 この思春期の二人のロマンスはいわばおまけで、この映画『 亀も空を飛ぶ 』の描こうとしているのは、戦争の悲惨さだ。こんな年の小さな子供達をも巻き込まざるをえない戦争。地雷の恐ろしさと悲惨さ。空爆や化学兵器など、どんな攻撃があるか少しでも情報を入手し、逃げ延びなければならない彼ら。どんな戦時下でも、他国の攻撃があろうとも、知恵を絞って生きていこうとする子供達のバイタリティを描きながら反戦を強く訴えている。『 亀も空を飛ぶ 』はバフマン・ゴバディ監督自身の土地クルディスタンが舞台だから、真に迫っている。景色が非常に美しいそうだから、『 チームアメリカ★ワールドポリス (2004) TEAM AMERICA: WORLD POLICE 』みたいに、“他国に土足で踏み込んで”風土も人の生活も人の生命も破壊されてはかなわない。

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■映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』の受賞

◎『 亀も空を飛ぶ 』はベルリン国際映画祭 2005 Berlin International Film Festival で
Glass Bear - Special Mention 賞と
平和映画賞 Peace Film Award の二部門で受賞した。

◎『 亀も空を飛ぶ 』はオランダのロッテルダム国際映画祭 Rotterdam International Film Festival で観客賞 Audience Award を受賞した。

◎『 亀も空を飛ぶ 』は第5回東京フィルメックス TOKYO FILMeX で
審査員特別賞と
アニエスベー賞(agnès b. 観客賞)の二部門で受賞した。

◎『 亀も空を飛ぶ 』はシカゴ国際映画祭 Chicago International Film Festival で
審査員特別賞 Special Jury Prize を受賞した。

◎『 亀も空を飛ぶ 』はサン・セバスチャン国際映画祭 2004 San Sebastian International Film Festival で
最優秀作品CEO賞 CEC Award for Best Film 及び
金貝賞(?) Golden Seashell の二部門で受賞した。

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■映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』のトリビア

【亀も空を飛ぶのトリビア その1】  『 亀も空を飛ぶ 』のキーワードは、iraq 、kurdistan 、kurd 、landmine 、television 、village 、young-boy 、rape 、refugee 、suicide である。直訳は順に、イラク、クルディスタン、クルド人、地雷、テレビ、村、少年、レイプ、避難民、自殺。

【亀も空を飛ぶのトリビア その2】  『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』の原題は「 LAKPOSHTHA HAM PARVAZ MIKONAND 」という。
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【『 亀も空を飛ぶ 』のスタッフとキャスト】
監督: バフマン・ゴバディ Bahman Ghobadi (Directed by)
製作: Babak Amini (producer)
    Hamid Karim Batin Ghobadi (producer)
    Hamid Ghavami (producer)
    バフマン・ゴバディ Bahman Ghobadi (producer)
製作総指揮: アバス・ガザリ Abbas Ghazali (executive producer)
脚本: バフマン・ゴバディ Bahman Ghobadi (Writing credits)
撮影: Shahram Assadi (Cinematography by)
編集: Mustafa Kherqepush (Film Editing by)
    Haydeh Safi-Yari (Film Editing by)
音楽: ホセイン・アリザデ Hossein Alizadeh (Original Music by)

出演: Soran Ebrahim as Soran "Satellite"
    Avaz Latif as Agrin
    Saddam Hossein Feysal as Pashow
    Hiresh Feysal Rahman as Hengov
    Abdol Rahman Karim as Riga
    Ajil Zibari as Shirkooh

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 亀も空を飛ぶ (2004) TURTLES CAN FLY 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
■映画『 亀も空を飛ぶ 』の更新記録
2005/05/07新規: ファイル作成
2005/08/26更新: ◆データ追加
2005/10/13更新: ◆追記
2005/12/04更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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