ニュー・ワールド
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ニュー・ワールド (2005)
THE NEW WORLD
 映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』を紹介します。

 映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』の歴史的背景
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』の主なスタッフ
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』の主なキャスト
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』のあらすじ
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』の受賞
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』のトリビア
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』のスタッフとキャスト
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ニュー・ワールド 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ニュー・ワールド THE NEW WORLD 』の更新記録

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■映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』のポスター、予告編および映画データ
ニュー・ワールド
ニュー・ワールド
Links:  Official Web Site
Trailers:

Quick Time:
300k
  500k
Windows Media:
300k
  500k

上映時間 Runtime: 2:15
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
New Line Cinema
Sunflower Productions LLC
Sarah Green Film Corp.
First Foot Films
The Virginia Company LLC
全米配給会社 Distributer: New Line Cinema
全米初公開 Release Date: 2006/01/20
日本初公開 R. D. in Japan: 2006/04/22 予定
日本公開情報 : 松竹
ジャンル Genre: アドベンチャー/ドラマ/ロマンス/歴史
Adventure / Drama / Romance / History
MPAA Rating 指定: Rated PG-13 for some intense battle sequences.
日本語公式サイト
http://www.thenewworld.jp/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』の解説

 『 ニュー・ワールド 』は、アメリカの入植時代の史実と悲恋の物語。『 ニュー・ワールド 』はヨーロッパ人の新世界=ニュー・ワールドへの野望と、ネイティブアメリカンつまり先住民の文化との遭遇のドラマだ。『 ニュー・ワールド 』というタイトル通り、アメリカ大陸が新世界となる過程をある程度史実に基づいて展開する。『 ニュー・ワールド 』監督・脚本はテレンス・マリック、『 ニュー・ワールド 』主役はコリン・ファレル。
 『 ニュー・ワールド 』は『 1492・コロンブス (1992) 1492 CONQUEST OF PARADISE 』のコロンブスのアメリカ発見から百年強たった17世紀初頭が舞台だ。コリン・ファレルは『 ニュー・ワールド 』で、長髪に髭ぼうぼうという入植者になりきって演じ、語り継がれ米国史上有名なポカホンタスとの悲恋を入れながら、植民地当時の先住民との衝突を描いていく。『 ニュー・ワールド 』共演はクリスチャン・ベイル、ジョナサン・プライスら。

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■映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』の歴史的背景

 『 ニュー・ワールド 』は、アメリカ東部海岸の現バージニアに初めて入植したジョン・スミスというイギリス人と、先住民の大酋長の娘ポカホンタスの、実際にあって語り継がれてきた悲恋を軸に進展していく。ポカホンタスのことは、ディズニーの長編アニメーション『 ポカホンタス (1995) POCAHONTAS 』(声優はメル・ギブソン Mel Gibson:
パパラッチ (2004) PAPARAZZI
パッション (2004) THE PASSION OF THE CHRIST 』監督・製作・脚本
サイン (2002) SIGNS
パトリオット (2000) THE PATRIOT
リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』等で出演)で耳や目にしている方もおられるだろうが、日本ではあまり知られていないかも。けれど、アメリカでは超有名で周知の建国神話なのである。

 ポカホンタス Pocahontas (1595 - 1617/03/21)というのは幼少時代の愛称で、"little wanton (かわいい悪戯者)" とか "playful frolicsome girl (遊び好きの戯れる女の子)"という意味。本名はマトアカ Matoaka という。入植者ジョン・スミスが父に処刑されそうになったのを救ったと伝えられている。そして英国人ジョン・スミスと先住民ポカホンタスは恋に落ちるが、入植者や植民地への投資者の裏事情からジョン・スミスとポカホンタスの恋は叶わず、ポカホンタスは別の英国人と結婚することに。それから英国で、ポカホンタスは植民地への安全神話を誇示するのに利用された。そしてアメリカへの帰途に病気を患い、わずか23歳という若さで亡くなったのだ。

 こういうジョン・スミスとポカホンタスの悲恋を前面に出して、映画『 ニュー・ワールド 』は展開する。ポカホンタスは旧世界と新世界ニュー・ワールドの架け橋の役割を果たしたと考えられるので、結果的には現在のアメリカ合衆国があるのもポカホンタスの存在が一端を担っている。だから、米国ではポカホンタスは建国に尽力した女性として非常に誇りとしている偶像のようだ。現在の全米屈指の名家や政治家一族もその子孫がいる。ブッシュ大統領 President George W. Bush でさえ、ポカホンタスの子孫であると主張しているらしいが、先祖の家系図から見ると直接はポカホンタスの血は引いていないとされた。

 映画『 ニュー・ワールド 』の主人公ジョン・スミスとポカホンタスとは、このようにアメリカでは最たる偶像、有名な伝説なのだ。

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■映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』の主なスタッフ

○『 ニュー・ワールド 』の監督・脚本: テレンス・マリック
エバーラスティング 時をさまようタック (2002) TUCK EVERLASTING
シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE

○『 ニュー・ワールド 』の製作: サラ・グリーン
ダンシング・ハバナ (2004) DIRTY DANCING: HAVANA NIGHTS
フリーダ (2002) FRIDA

○『 ニュー・ワールド 』の製作: イヴァン・ベス
サラ・グリーンとコラボが多い

○『 ニュー・ワールド 』の製作: ビリー・ウェーバー
ジーリ (2003) GIGLI
デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY
タクシードライバー (1976) TAXI DRIVER 』等で編集や
『 銀河ヒッチハイク・ガイド (2005) THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY
二重誘拐 (2004) THE CLEARING 』等で貢献

○『 ニュー・ワールド 』の製作総指揮: トビー・エメリッヒ
DOMINO ドミノ (2005) DOMINO
ヒストリー・オブ・バイオレンス (2005) A HISTORY OF VIOLENCE
マスク2 (2005) SON OF THE MASK
ブレイド3 (2004) BLADE: TRINITY
ダイヤモンド・イン・パラダイス (2004) AFTER THE SUNSET
セルラー (2004) CELLULAR
きみに読む物語 (2004) THE NOTEBOOK
バタフライ・エフェクト (2004) THE BUTTERFLY EFFECT
エルフ 〜サンタの国からやってきた〜 (2003) ELF
ウォルター少年と、夏の休日 (2003) SECONDHAND LIONS
ラブ・スクール (2003) HOW TO DEAL
ウィラード (2003) WILLARD
ハイウェイマン (2003) HIGHWAYMEN
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER 』等でプロデューサーや
ザ・セル (2000) THE CELL
マグノリア (1999) MAGNOLIA
ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS
オースティン・パワーズ (1997) AUSTIN POWERS: INTERNATIONAL MAN OF MYSTERY 』等で音楽関係

○『 ニュー・ワールド 』の製作総指揮: トリッシュ・ホフマン
17歳の処方箋 (2002) IGBY GOES DOWN

○『 ニュー・ワールド 』の製作総指揮: ビル・メカニック
ダーク・ウォーター (2004) DARK WATER

○『 ニュー・ワールド 』の製作総指揮: ロルフ・ミトウィック
RIPLEY'S GAME (2002)

○『 ニュー・ワールド 』の製作総指揮: マーク・オーデスキー
ダーティ・シェイム (2004) A DIRTY SHAME
バース (2004) BIRTH
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <前編>
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <後編>

○『 ニュー・ワールド 』の撮影: エマニュエル・ルベッキ
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 (2004) LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS
リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 (2004) THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON
ハットしてキャット (2003) THE CAT IN THE HAT
アリ (2002) ALI
スリーピー・ホロウ (1999) SLEEPY HOLLOW

○『 ニュー・ワールド 』の編集: リチャード・チュウ
シャンハイ・ナイト (2003) SHANGHAI KNIGHTS
シャンハイ・ヌーン (2000) SHANGHAI NOON

○『 ニュー・ワールド 』の編集: サー・クライン
ボーン・アイデンティティー (2002) THE BOURNE IDENTITY

○『 ニュー・ワールド 』の美術: ジャック・フィスク
マルホランド・ドライブ (2001) MULHOLLAND DR. / MULHOLLAND DRIVE

○『 ニュー・ワールド 』の衣装: ジャクリーン・ウェス
ダウン・イン・ザ・バレー (2005) DOWN IN THE VALLEY
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い (2003) THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN
レオポルド・ブルームへの手紙 (2002) LEOPOLD BLOOM / LEO
バンガー・シスターズ (2002) THE BANGER SISTERS

○『 ニュー・ワールド 』の音楽: ジェームズ・ホーナー
レジェンド・オブ・ゾロ (2005) THE LEGEND OF ZORRO
フライトプラン (2005) FLIGHTPLAN
フォーガットン (2004) THE FORGOTTEN
トロイ (2004) TROY
砂と霧の家 (2003) HOUSE OF SAND AND FOG
ミッシング (2003) THE MISSING
僕はラジオ (2003) RADIO
おまけつき新婚生活 (2003) DUPLEX
ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY
サハラに舞う羽根 (2002) THE FOUR FEATHERS
ウインドトーカーズ (2002) WINDTALKERS
アイリス (2001) IRIS
スターリングラード (2000) ENEMY AT THE GATES
タイタニック (1997) TITANIC
アポロ13 (1995) APOLLO 13

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■映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』の主なキャスト

●コリン・ファレル as ジョン・スミス@ニュー・ワールド
アレキサンダー (2004) ALEXANDER
ダブリン上等! (2003) INTERMISSION
S.W.A.T. (2003) S.W.A.T.
ヴェロニカ・ゲリン (2003) VERONICA GUERIN 』
デアデビル (2003) DAREDEVIL
リクルート (2003) THE RECRUIT
フォーン・ブース (2002) PHONE BOOTH
マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT
※コリン・ファレル Colin Farrell についての詳しい情報はこちらをクリック。

●クオリアンカ・キルヒャー as ポカホンタス@ニュー・ワールド
 『 ニュー・ワールド 』でアメリカ・インディアンつまり先住民の酋長の娘ポカホンタスに扮する新人女優クオリアンカ・キルヒャーは、1990/02/11 ドイツ Schweigmait, Germany 生まれのミドルティーン。撮影当時は14歳だった。ペルー人の父親とスイス人でアラスカ育ちの母親との間に生まれたハーフなので、そのエキゾチックな風貌はポカホンタスに適役だ。ドイツ語が母国語だから、ポカホンタスが『 ニュー・ワールド 』劇中で英語を片言で覚えていくのも自然。因みに、名前クオリアンカ(コリアンカ) Q'orianka というのは、インカ帝国の公用語ケチュア語 Quechuaで「金色の鷲 golden eagle 」という意味である。

●クリスチャン・ベイル as ジョン・ロルフ@ニュー・ワールド
バットマン ビギンズ (2005) BATMAN BEGINS 』
ハウルの動く城 (2004) HOWL'S MOVING CASTLE 』声優
マシニスト (2004) THE MACHINIST
リベリオン (2002) EQUILIBRIUM
サラマンダー (2002) REIGN OF FIRE
しあわせの法則 (2002) LAUREL CANYON 』
真夏の夜の夢 (1999) WILLIAM SHAKESPEARE'S A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM
若草物語 (1994) LITTLE WOMEN

●クリストファー・プラマー as キャプテン・クリストファー・ニューポート@ニュー・ワールド
シリアナ (2005) SYRIANA
理想の恋人.com (2005) MUST LOVE DOGS
ナショナル・トレジャー (2004) NATIONAL TREASURE
コールド・クリーク 過去を持つ家 (2003) COLD CREEK MANOR
アララトの聖母 (2002) ARARAT
ビューティフル・マインド (2001) A BEAUTIFUL MIND

●デヴィッド・シューリス as キャプテン・エドワード・ウィングフィールド@ニュー・ワールド
キングダム・オブ・ヘブン (2005) KINGDOM OF HEAVEN
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (2004) HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN
タイムライン (2003) TIMELINE
セブン・イヤーズ・イン・チベット (1997) SEVEN YEARS IN TIBET

●ヨリック・ファン・バジュニンゲン as キャプテン・アーガル@ニュー・ワールド
リディック (2004) THE CHRONICLES OF RIDDICK
すべては愛のために (2003) BEYOND BORDERS

●ブライアン・F・オバーン as ルイス@ニュー・ワールド
ミリオンダラー・ベイビー (2004) MILLION DOLLAR BABY
バンディッツ (2001) BANDITS

●ジョナサン・プライス as 英国国王ジェームズ一世@ニュー・ワールド
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST
ブラザーズ・グリム (2005) THE BROTHERS GRIMM
五線譜のラブレター De-Lovely (2004) DE-LOVELY
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL
ロイヤル・セブンティーン (2003) WHAT A GIRL WANTS
マリー・アントワネットの首飾り (2001) THE AFFAIR OF THE NECKLACE
RONIN (1998) RONIN

●アレクサンドラ・マリック as アン女王@ニュー・ワールド
 Alexandra Wallace、Alexandra W.B. Malick という名なら、『 ニュー・ワールド 』監督テレンス・マリックの三番目の(現在の)奥さんと思われる。

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■映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』のあらすじ
※本作『 ニュー・ワールド 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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 さて、映画『 ニュー・ワールド 』のストーリー。
 アメリカ大陸の東海岸、 1607 年。後にバージニア(ヴァージニア) Virginia となる土地である。北米のその地域は当時はテナコマカ Tenakomakah と呼ばれ、統治していたのは、アルゴンキン Algonquian 語族系のアメリカ先住民いわゆるインディアンの大酋長ポウハタン(オーガスト・シェレンバーグ)だった。ティーンエージャーの娘ポカホンタス(クオリアンカ・キルヒャー)も父親も母親(アイリーン・ベダード)も平和に暮らし、これから起ころうとしている大変化は夢にも思っていなかった。

 そにへ旧大陸ヨーロッパから大西洋をはるばる航海して海岸に到着したのは、英国人の開拓隊。隊長はキャプテン・クリストファー・ニューポート(クリストファー・プラマー)である。彼らはこの新世界=ニュー・ワールドへ入植するという野望を抱いてやって来たのだ。バージニア会社 Virginia Company に参加してバージニアの入植地第一号ジェームズタウン Jamestown を建設するのが目的である。突然現れたこのヨーロッパ人たちは先住民を野蛮人として見下し、両者の間は不安な雰囲気に包まれる。

 そんな時、開拓隊の一人で元兵士で船乗りでもあるジョン・スミス(コリン・ファレル)は、反抗という廉で絞首刑にされそうになる。すると、キャプテン・ニューポートは死刑を容赦した。なにしろ、この新世界=ニュー・ワールドで入植を成功するためには一人でも人手が多い方がいいからだ。キャプテン・ニューポートは予想以上に先住民との衝突が大変だと分かったので、諸物資の補給や人手の確保のために本国イギリスへ戻ることにする。そこでニューポートは、ジョン・スミスに別の意味の‘処刑’を宣告した。未知の地を奥深く探検して酋長ポウハタンに会うことを命じたのだ。

 鬱蒼とした森林をこわごわ進む一行を、先住民は襲って、ジョン・スミス以外の者たちは殺された。ジョン・スミスは一行からはぐれてしまい、ポウハタン酋長の部下の戦士たちに捕らえられた。ジョン・スミスは彼らの集落へ連行されて、またもや処刑されそうになる。それを救ってくれたのが、まだ13か14歳くらいの少女ポカホンタスであった。父親で大酋長であるポウハタンを止めてくれたのだ。二倍の年齢のジョン・スミスであるが、この少女ポカホンタスとの間に恋心が芽生え、大自然の中で二人の想いは燃えていった。言葉も教え合い、愛し合う。

 キャプテン・ニューポートがイギリスへ帰国して、ジェームズタウン入植地は衰えてしまう。けれど、ジョン・スミスが戻ってくると活気を取り戻した。こうしている間に、ポウハタン酋長は、白人たちはここに居座るつもりなのだと気づき、入植民と戦う準備をする。けれど、それをジョン・スミスに警告した娘ポカホンタスに裏をかかれ、激怒した父親はポカホンタスを英国人側に追放した。こういう事情で、ポカホンタスはキリスト教の洗礼を受け、名前をレベッカ Rebecca とし、服装も清教徒の西洋人女性の格好になった。

 けれども、ジョン・スミスは、ポカホンタスへの情熱が彼女を一族から害されることに繋がるのを気遣って、西インド諸島 West Indies への航路探検任務を受け入れることにした。そして、二ヵ月後にスミスは溺死したと彼女に伝えるようにと指示して、出航して行った。ジョン・スミスがいなくなると、先住民からの入植者への敵意は強くなった。それに、恋人ジョン・スミスが死んだと思い込まされた彼女は、失恋と絶望で茫然と途方に暮れる毎日を送る。しかも、親からは勘当されている身だ。やがて、同じ英国人入植者でタバコ栽培の男性ジョン・ロルフ(クリスチャン・ベイル)に愛されるようになって、結婚する。勿論、ジョン・スミスはもうこの世にいないと信じたので。

 ジョン・ロルフと彼女は子をもうけ、夫の祖国イギリスへ帰る。これは、植民地の出資者たちに植民地が安全になったと思わせて投資や入植者を増大させるための、ポカホンタスをいい宣伝材料にしたものだった。彼女は"Indian princess (インディアンの姫)"ともてはやされ、貴族的なドレスに身を包んで英国国王ジェームズ一世(ジョナサン・プライス)にも謁見させられる。そしてこの試みは大成功に終わった。彼女は、植民地の出資者たちへの絶好のアピール材料に駆使されたのだった。そして彼女は唖然とする。ジョン・スミスが生きていると分かったのである・・・。なお、映画『 ニュー・ワールド 』は史実に基づいているので、間違いがあればご容赦ください。

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■映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』の受賞

◎『 ニュー・ワールド 』は、全米映画評論委員会 2005 National Board of Review, USA で
クオリアンカ・キルヒャーがブレークスルー(躍進)女優賞 Best Breakthrough Performance by an Actress を受賞。全米映画評論委員会では、
グッドナイト&グッドラック (2005) GOOD NIGHT, AND GOOD LUCK
カポーティ (2005) CAPOTE
クラッシュ (2004) CRASH
トランスアメリカ(トランズアメリカ) (原題) (2005) TRANSAMERICA
ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN
SAYURI (2005) MEMOIRS OF A GEISHA
シリアナ (2005) SYRIANA 』等、
やはり、第63回ゴールデン・グローブ賞 2006 Golden Globes と似た諸作品が受賞している

○『 ニュー・ワールド 』は、第78回アカデミー賞 2006 Academy Awards
エマニュエル・ルベッキが最優秀撮影賞 Oscar Best Achievement in Cinematography にノミネートされた。<2006/02/24速報>

○『 ニュー・ワールド 』は、放送映画批評家協会賞 2006 Broadcast Film Critics Association Awards で
ジェームズ・ホーナーが音楽賞 Best Composer にノミネート、
クオリアンカ・キルヒャーが若手女優賞 Best Young Actress にノミネートされた。

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■映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』のトリビア

【ニュー・ワールドのトリビア その1】  『 ニュー・ワールド 』は、テレンス・マリック監督は 1970年代後期に既に脚本を仕上げていたが、 2004年までお蔵入りしていた。

【ニュー・ワールドのトリビア その2】  『 ニュー・ワールド 』は、映画全編を 65mmフィルムで撮影するのは財政上不可能とされたにも拘わらず、視覚効果なしで全部 65mmフィルムで撮った。これは、ケネス・ブラナー Kenneth Branagh 監督・出演の『 ハムレット (1996) HAMLET 』以来9年ぶりに全部 65mmで撮ったという希少な作品である。

【ニュー・ワールドのトリビア その3】  『 ニュー・ワールド 』のロケーション1は
リバティーン (2004) THE LIBERTINE 』も撮影された
イングランド サリー州イーストモルゼーのハンプトン・コート・パレス庭園 Hampton Court Palace, East Molesey, Surrey, England, UK

【ニュー・ワールドのトリビア その4】  『 ニュー・ワールド 』のロケーション2は
恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』も撮影された
イングランド ハートフォードシャー州ハットフィールドのハットフィールド・ハウス Hatfield House, Hatfield, Hertfordshire, England, UK

【ニュー・ワールドのトリビア その5】  『 ニュー・ワールド 』のロケーション3は
マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT
ハンニバル (2001) HANNIBAL
G.I.ジェーン (1997) G.I. JANE 』等も撮影されたバージニア州 Virginia, USA 全般と
バージニア州チカホミニー川 Chickihominy River ('Chickahominy River'), Virginia, USA である。チカホミニー川は、『 ニュー・ワールド 』の舞台の入植地ジェームズタウンに非常に近いところだそうだ。
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【『 ニュー・ワールド 』のスタッフとキャスト】
監督: テレンス・マリック Terrence Malick (Directed by)
製作: サラ・グリーン Sarah Green (producer)
    イヴァン・ベス Ivan Bess (associate producer)
    ビリー・ウェーバー Billy Weber (associate producer)
    ピーター・ラテリエール Peter La Terriere (co-producer: UK)
製作総指揮: トビー・エメリッヒ Toby Emmerich (executive producer)
    トリッシュ・ホフマン Trish Hofmann (executive producer)
    ビル・メカニック Bill Mechanic (executive producer)
    ロルフ・ミトウィック Rolf Mittweg (executive producer)
    マーク・オーデスキー Mark Ordesky (executive producer)
脚本: テレンス・マリック Terrence Malick (written by)
撮影: エマニュエル・ルベッキ Emmanuel Lubezki (Cinematography by)
編集: リチャード・チュウ Richard Chew (Film Editing by)
    ハンク・コーウィン Hank Corwin (Film Editing by)
    サー・クライン Saar Klein (Film Editing by)
    マーク・ヨシカワ Mark Yoshikawa (Film Editing by)
美術: ジャック・フィスク Jack Fisk (Production Design by)
衣装: ジャクリーン・ウェスト Jacqueline West (Costume Design by)
音楽: ジェームズ・ホーナー James Horner (Original Music by)

出演: コリン・ファレル Colin Farrell as John Smith
    クオリアンカ・キルヒャー Q'Orianka Kilcher as Pocahontas
    クリスチャン・ベイル Christian Bale as John Rolfe
    クリストファー・プラマー Christopher Plummer as Captain Christopher Newport
    オーガスト・シェレンバーグ August Schellenberg as Powhatan
    ウェス・ステューディ Wes Studi as Opechancanough
    デヴィッド・シューリス David Thewlis as Captain Edward Wingfield
    ラオール・トゥルヒロ Raoul Trujillo as Tomocomo
    ヨリック・ファン・バジュニンゲン Yorick Van Wageningen as Captain Argall
    ベン・メンデルソーン Ben Mendelsohn as Ben
    ブライアン・F・オバーン Brian F. O'Byrne as Lewes
    アイリーン・ベダード Irene Bedard as Pocahontas' Mother
    ジョナサン・プライス Jonathan Pryce as King James I
    アレクサンドラ・マリック Alexandra Malick as Queen Anne

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 ニュー・ワールド (2005) THE NEW WORLD 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      公式サイト(英語版)
       http://www.thenewworldmovie.com/
      Pocahontas - From Wikipedia, the free encyclopedia.
       http://en.wikipedia.org/wiki/Pocahontas
       http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%AB%E3%83%9
B%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B9
■映画『 ニュー・ワールド 』の更新記録
2006/01/31新規: ファイル作成
2006/02/24更新: ◆データ追加
2006/02/28更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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