レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ THE LEGEND OF JOHNNY LINGO
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レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) (2003)
THE LEGEND OF JOHNNY LINGO
 映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) (2003) THE LEGEND OF JOHNNY LINGO 』を紹介します。

 映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) THE LEGEND OF JOHNNY LINGO 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』のスタッフとキャスト
■映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』の結末
■映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) (2003) THE LEGEND OF JOHNNY LINGO 』のポスター、予告編および映画データ
レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ
THE LEGEND OF JOHNNY LINGO


Links:  Official Web Site
Trailers:
上映時間 Runtime: 1:31
製作国 Country: ニュージーランド
New Zealand
製作会社
Production Company:
Turtles Crossing [us]
全米配給会社 Distributer: Innovation Film Group (IFG) [us] (2003) (USA) (theatrical)
MGM Home Entertainment [us] (worldwide) (DVD)
Number 8 Production LLC [us]
Turtles Crossing [us] (worldwide) (theatrical)
全米初公開 Release Date: 2003/08/29 (limited)
日本初公開 R. D. in Japan: 未定
日本公開情報 : 未定
ジャンル Genre: アドヴェンチャー/ファミリー/ドラマ
Adventure / Famiy / Drama
MPAA Rating 指定: G
日本語公式サイト 調査中
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』の解説

 映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) (2003) THE LEGEND OF JOHNNY LINGO 』は現時点(2004/01/09)では邦題は分からないので「レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ」としておく。「ジョニー・リンゴの伝説」という意味だ。米国の短編映画『 JOHNNY LINGO (1969) (本邦未公開) 』も昔あったように、ジョニー・リンゴというのはニュージーランドや南太平洋の島々では周知の人物らしい。

 米国の女流小説家パトリシア・マガー Patricia McGerr が 1962 年に著した物語をニュージーランドのネイティブつまり原住民マオリ族の脚本家が執筆して出来上がった映画である。1988 年には「リーダーズ・ダイジェスト Reader’s Digest 」にも「Johnny Lingo’s Eight-Cow Wife (ジョニー・リンゴの結納品が牛八頭の妻)」という題で収められている。牛八頭の妻って? …さぁ、ストーリーは下記に。
 純愛と真心を貫くとっても素敵な映画、結構見応えあるいい作品だった。
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【『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』のスタッフとキャスト】
監督: スティーヴン・ラミレス Steven Ramirez (Directed by)
製作: ジョン・ガーベット John Garbett (producer)
    ジェラルド・R・モーレン Gerald R. Molen (producer)
製作総指揮: ブラッド・ペロ Brad Pelo (executive producer)
    ティム・コディントン Tim Coddington (executive producer)
脚本: リウィア・ブラウン Riwia Brown (Writing credits)
    ジョン・ガーベット John Garbett (Writing credits)
撮影: アレン・ギルフォード Allen Guilford (Cinematography by)
編集: スティーヴン・ラミレス Steven Ramirez (Film Editing by)
音楽: ケヴィン・カイナー Kevin Kiner (Original Music by)
衣装: ジェーン・ホランド Jane Holland (Costume Design by)

出演: ラヴィリ・バラテーン Rawiri Paratene as Malio Chief
    ジョージ・ハナーレ George Henare as Johnny Lingo
    ジョー・フォラウ Joe Folau as Tama
    Tausani Simei-Barton as Young Tama
    Kayte Ferguson as Older Mahana
    Fokikovi Soakimi as Young Mahana
    Alvin Fitisemanu as Chief Steward
    Hori Ahipene as Pioi
    Sima Urale as Hoku
    Pete Smith as Crazy Island Chief

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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 フィンランド航空 Finnair のヘルシンキ Helsinki - 関空 KIX 便の機内マガジンの上映案内に『 The Legend of Johnny Lingo 』というのが掲載されていた。ジョニー・リンゴって誰かしら、伝説ものなら
海の上のピアニスト (1999) THE LEGEND OF 1900
レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード (2003) ONCE UPON A TIME IN MEXICO 』なんかがあるけど、これはどんなのかな。出演者は知らない名ばかりだし。それに、“ファミリー”ものとして紹介されていたので、正直そんなに期待しないで観始めた。ところが観ているうちに全然時間を感じさせない面白い展開。気がつけば夢中で観ていて、不覚にもウルウルにさえなってしまった。

 映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ 』は監督・編集は
ダブル・ジョパディー (1999) DOUBLE JEOPARDY 』のスティーヴン・ラミレス。製作のジェラルド・R・モーレンは
レインマン (1988) RAIN MAN
シンドラーのリスト (1993) SCHINDLER'S LIST
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (1997) THE LOST WORLD: JURASSIC PARK
マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT 』等を手掛け、 俳優として
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002) CATCH ME IF YOU CAN 』等に出演もしている人だ。撮影は
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING 』のアレン・ギルフォード。衣装は
ピアノ・レッスン (1993) THE PIANO 』のジェーン・ホランドが担当している。

 南太平洋はポリネシア Polynesia, the South Pacific の 19 世紀のお話。タヒチ Tahiti の小さな島マリオ島 Malio Island はマオリ族 Maori の一派の酋長(ラヴィリ・バラテーン)が統治する貧しい集落だった。ある夜、激しい嵐がマリオ島を襲う。酋長と島民達は嵐が早く鎮まるよう神の奇跡を祈るしかない。すると翌朝、男の赤ん坊が美しい貝の櫛(くし)と共に砂浜に打ち寄せられているのを酋長は見つける。ちょうど嵐の止むのを神に祈っていた直後の赤ん坊の到来なので、酋長は神の贈り物だと信じて、タマと名付けて自分の子として育てることに決めた。そして将来の自分の後継ぎにするとまで島民に宣言するのだ。

 酋長の妻は、すでに幼児となっている後継ぎの息子がいるにも拘わらず夫が勝手な事を言い出すのでよく思わない。妬んで島民達にタマの悪口を言いふらす。自然の猛威の結果も何でもかんでもタマのせいにする。それが続き、酋長は妻や島民達の言葉を信じてしまう。タマが3歳の時、酋長はタマを次期酋長の座から引きずり落として、もはや自分の息子ではないと怒って宣言する。島民集会でタマを引き取ってくれる人を探すが、とにかく貧しい島だからそんな悠長なことをしてくれる家庭はなかなかない。やっと漁師の若夫婦に引き取られることになった。

 引き取るということは、食べさせてあげる代わりに“労働力”となることを意味した。タマは漁法を学び、漁の網の繕い方法も身に付けていった。勿論、叱られながら。けれどもその夫婦に赤ちゃんが生まれると厄介者扱いになる。小屋が焼けたのもタマのせいにされ、たらい回しにされた挙げ句、もう海に捨てようとさえ酋長は提案する。タマは 12 歳になっていた。このタマ役の少年( Tausani Simei-Barton )はとってもきびきびとした可愛さがあって、“華”のある存在感。そんな時、タマと同じ年の女の子マハナ( Fokikovi Soakimi )が酔っ払いの父親に頼んでくれて、島で最も貧しくつま弾き者のその父娘の一家でタマを引き取ることに決まった。

 マハナは髪の毛がモジャモジャで決して可愛いとは言えない少女。島の他の女の子も男の子もマハナを馬鹿にし、汚いとからかって、いわゆる村八分にしていた。それにタマも悪い噂ばかり立てられて見捨てられてきたいわゆる捨て子で皆に虐げられている身だ。二人は実の兄妹みたいに気が合って暮らしていく。島の少女達がマハナを醜いと見下せば、タマはすぐにフォローして、マハナを庇う。それをマハナは嬉しく思う。心から純粋に助け合って本当に仲の良い二人には、固い絆が生まれていた。

 マハナの父親が男寡(おとこやもめ)なのは、 12 年前のあの嵐の晩に、妻がマハナを生んで亡くなったからだった。それ以来ずっと酒びたりの暮らしで、生活は幼い娘マハナが面倒を見ている。ある日、物売りがちっともはかどらないので、タマとマハナの二人は水遊びして帰宅する。収入があまりにも少ないのに腹を立てた父親は、妻が死んだのはタマが浜辺に打ち寄せられたのと同じ日だから、タマが諸悪の根源だと激怒して言い放つ。この家でもい辛くなったタマは、遂に決心するのだ。この島から出て行こう。自分によくしてくれたマハナに何かもたらすには、運命を自分で切り開いて自分で獲得するしかない。

 タマは皆に知られずこっそりとカヌーをこしらえていた。毎日毎日、丸太を削っては、森の中に草をかぶせて隠してきた。タマはマハナに一緒に出ていこうと誘うが、酔っ払って何の家事も仕事もできない父親をマハナは見捨てることが出来ず、島に残ることに決めた。寂しがる少年タマと少女マハナの幼い二人。マハナは編んだ腕輪をタマに贈って、「忘れないでいてくれる?」と訊く。そしてタマは母の形見であろう櫛をマハナに贈って、「必ず迎えに来る」と約束して、荒海にカヌーを漕ぎ出すのだ。二人がまだ子供だからさりげなく別れるのがいい。波に打たれながら島を遠ざかっていくタマを、マハナは崖の上に登って見送り、これから毎朝毎晩、水平線を眺めていくのだといじらしくも固い決意をする。

 この美しく壮大な風景は、ロケ地はニュージーランドのオークランド Auckland だ。オークランド近郊のムリワイ Muriwai  やピハビーチ Piha Beach というこの種の映画にもってこいの完璧なまでに美しい砂浜。物凄い崖や荒波、堂々とした見事な水平線。オークランドをロケ地にした映画は、これまでに
戦場のメリークリスマス (1983) MERRY CHRISTMAS, MR. LAWRENCE
ムーラン・ルージュ (2001) MOULIN ROUGE! (これはオークランドでも市街地)』等がある。後半の舞台は、南太平洋上にありニュージーランド領であるクック諸島アイツタキ Aitutaki, Cook Islands でのロケになっているそうだ。

 さて、マリオ島を離れてカヌーで果てしない大海を進んでいたタマは、全身日焼けして意識不明で漂流する。そしてある島に打ち上げられたところを救助された。そこは、ポリネシア一帯で最も成功している有名な貿易商ジョニー・リンゴ(ジョージ・ハナーレ)所有の島だった。ここで「ジョニー・リンゴ」が登場。この映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ 』は、あら、この人が主役だったの?とここで思う。でも、それは後で解明されるので…。ジョニー・リンゴは白人っぽいホッソリした中年の男性で、島々と交易してリッチな生活を確立している成功人なのだ。

 ジョニー・リンゴの付き人達に守られ、励まされ、タマは回復してこの地で暫く面倒を見てもらうことになった。付き人は、その少年がどこから流れ着いたかも不明で島から追い出された身分かもしれないとジョニー・リンゴに助言するが、ジョニー・リンゴは誰でも色々経験して成長していくのだから構わないと言って、タマを保護する。タマは大人は信用できないと身をもって体験してきているので、当初は記憶喪失のふりをして様子を窺う。タマは牛を初めて見てビックリし、柵を開けたままにして失敗する。非難されて怖くなったタマは脱出しようと物をいくつか持ち逃げしようとした為、罰として八年間この島で労働するようにジョニー・リンゴに命じられてしまった。

 これから毎日、たくさん働かされる。先ず、「ノニ noni 」という樹に出来る実から汁を絞り出してジュースを作る力仕事。「ノニ」とはタヒチに育つ植物で、「ハーブの女王」「神からの贈り物」「天国からの贈り物」と呼ばれる。その実はマンゴとパパイヤの間くらいの大きさで、栄養があり、ジュースにして飲む「奇跡のフルーツ」。このノニを栽培し、ノニ・ジュースを大量に商品化して島々で交易するのだ。(この映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ 』は、ノニ・ジュースの実際の製造元タヒチアン・ノニ国際社 Tahitian Noni International が資金を出しているそうで、笑ってしまった。) タマは気の遠くなるほどの生産過程を踏まされる内に、一種のオートメーションを発明する。それを見てジョニー・リンゴは感心する。

 魚も捕る仕事も網の修繕もさせられる。ここでやはり人生は経験が物を言うのだ。幼い頃、漁師の夫婦に引き取られてさんざんさせられて覚えたことだから、上手くやってのけられる。でも毎日が労働なので、8年間これが続くと思うとタマはゾッとするが、ジョニー・リンゴは適切にアドヴァイスしてくれるのだ。やりたくないと思わずに、やって嬉しいと思えば自分の力になるし、年月も早く感じられると。そして卑屈にならずに、自分を信じて邁進せよ。約束は守れ。自分の収入は他人に施せ。等等、人生の哲学を教えていく。それに、星座観察による航海術も指導する。こういうジョニー・リンゴの教えの元で、タマは逞しい青年(ジョー・フォラウ)に成長していった。

 あれから8年たったある日、簡素ではあるけれど一応は帆船をタマは操作し、そこにジョニー・リンゴも乗って、二人だけで別の島クレージー島まで交易に航海して行った。その島の酋長( Pete Smith )の息子が近々結婚するので、その祝い品等の調達の仕事である。円座でタマがちょっと酒をこぼしてしまうと、酋長は縁起が悪いと怒り出し、タマを処刑しようとする。こんな危ない時、ジョニー・リンゴが助け舟を出してくれたお蔭でタマは命拾いする。ジョニー・リンゴが人質となって、酋長の要求する「牛」を海を渡ってタマが連れてくるという条件だ。牛は当時はジョニー・リンゴしか飼育していなかった。乳を出す極めて貴重な動物なので、酋長はそれを息子の結納品にしたがっているのだった。

 大急ぎでジョニー・リンゴの島に航海して戻ったタマは、慎重に牛を一頭乗せて、クレージー島に舞い戻る。人質となっていたジョニー・リンゴとタマは、お互いの深い信頼関係を再確認し合って感動する。酋長は牛を手に入れて有頂天になり、息子の結婚相手のいるタートル島へも一緒について行かせた。結納に豚や鳥というレベルでなくて牛を貰うという事は最高の名誉であり、最も高い評価をされたということになるので、その島の女性側は大喜びだ。この時、相手の威厳ある祖母がタマを一目見て驚嘆する。

 タマは渚に打ち寄せられて拾われた孤児であることを伝えるが、現酋長の伯母である老女は、タマの臀部にある痣(あざ)を確認して抱きしめる。何と、 20 年前の嵐の日に、当時酋長の妻であった老女の息子夫婦が、産んだ直後の赤ん坊ごと遭難して、夫婦は死んでしまった。酋長の後継ぎである亡き息子と瓜二つのこの孫は、だから、この島の酋長となるべき身分の高貴な人物なのだった。嬉し涙にくれる老女の前で、タマは何だか心に空洞が出来る。あれだけ信頼関係を持つに至ったジョニー・リンゴと別れるのが忍びないのだった。すると、全てを悟った祖母は、酋長の首飾りを孫タマの首に巻いてやり、行かせてやる。タマは出航したばかりのジョニー・リンゴに追いついた。

 ジョニー・リンゴの島に戻ると、ジョニー・リンゴは丘の墓地にタマを連れて行く。そして衝撃的な告白。もう自分の命は長くはないから、ジョニー・リンゴという名と全ての財産をタマに譲るということ。そこにはジョニー・リンゴと刻まれた墓があり、その墓の人物は、現在のジョニー・リンゴに同じように名前と全所有物を譲って逝ったのだと説明する。これで映画のタイトルにある「ジョニー・リンゴ」が、実はタマであることがやっと分かった次第。ジョニー・リンゴはそれから暫くして、付き人達やタマに見守られて亡くなった。

 約束は絶対に守れという教えを実行する時が来たようだ。必ず迎えに行くと約束したマハナはまだ待っていてくれるだろうか。ジョニー・リンゴとなったタマは、育った故郷のマリオ島に先ず付き人を遣って探らせる。そしてあの偉大なるジョニー・リンゴ様が結婚相手を探しにいらっしゃるとふれまわさせた。島の乙女達は我こそが選ばれようと必死に媚を売り、身を飾るのに専念する。20 歳になったマハナ( Kayte Ferguson )はやはり未だに誰にも相手にされず、軽蔑されていた。大成功している商人ジョニー・リンゴが来ると聞いても、自分には何の関係もない出来事だった。彼女は相変わらず汚い格好で、モジャモジャの髪で、皆の浮かれ具合を傍観している。彼女の懸命な事は崖に登って水平線を毎日見る事だけだ。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


 お嫁さん候補には村中の乙女達が押し寄せてジョニー・リンゴからの指名を待ち望んだ。かってのタマ少年だとは気付かない酋長(ラヴィリ・バラテーン)は、早く決定して欲しいと思っている。しかし、一人だけ来ていない娘がいるということで、返事を延ばす。その娘とは勿論マハナ。その家に案内させると、マハナは崖に登っているという。やはり自分を待っていてくれているのだ。ジョニー・リンゴがマハナの酔っ払いの老父に娘との結婚を申し込むと、老父はあまりの光栄に腰を抜かして、結納品に「牛二頭が欲しい」と震える声で要求した。笑みを浮かべたジョニー・リンゴが見せたのは、牛八頭だった! 牛一頭で最高の結納なのだから、牛八頭なんて腰を抜かすほどの超豪華結納。上述解説で「ジョニー・リンゴの結納品が牛八頭の妻」とはこのことだったのだ。

 まだタマだと気付かないマハナは、ジョニー・リンゴに邪険に対応している。そして毎朝毎晩、水平線を眺めているけれど、約束してくれた人は戻ってこないのだと立腹して訴える。それを聞いたジョニー・リンゴは、こんなに長く待たせてしまった張本人であることを直接告白することが出来ない。結婚してくれなくてもいい、その牛八頭は受け取ってくれていいから、と寂しげに伝える。何故八頭かと言うと、一年に一頭だから…、と話したその瞬間、彼の腕に巻かれた腕輪が八年前に自分がタマに贈った物だとマハナは気がつく。二人はやっときつくきつく抱き合った。近頃珍しいこういう純愛ストーリーで、俳優はニュージーランドの見たこともない人ばかりだけど観ている内にハマッテしまっていた。

 「ジョニー・リンゴ」を受け継いだタマは、マハナと結婚して息子が生まれている。それを抱いている妻マハナは、見違えるように美しい。アップにした髪には、思い出の「櫛」が挿されている。この映画の伝える事は、純愛、信頼、自己の向上心、約束の遂行、他人への施し、それに、「美」とは、内面からにじみ出てくるものだという事。他人には醜いと映っても、愛し合い信じ合っている当人同士では、外観ではない。心なのだ。そして愛する人から愛されていると確信が持てた時(何たって牛八頭だもの!)、美しさは内面からグッと湧き出てくる。自信も出てきて雰囲気まで変えてしまう。愛は物凄いパワーを持っているナ。

 なお、以前の『 JOHNNY LINGO (1969) 』はモルモン教 Mormon Church が製作・配給した 25 分間の短編映画だったそうで、今回のは監督とプロデューサー達はモルモン教の一派の末日聖徒イエス・キリスト教会 The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints の信徒だけれど、映画そのものは宗教的なものはないようだ。ノニ・ジュースの会社が資金を出して一種の宣伝をしているくらいだから。明るく美しく純愛を貫くその徹底さが好ましかった。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず6733文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      THE LEGEND OF JOHNNY LINGO 公式サイト(英語版)
       http://www.johnnylingo.com/
      素顔のモルモン教−はじめに
       http://seitonomichi.maxs.jp/sinjitu/sugao/002hajim.htm
      TAHITIAN NONI
       http://www.ryyl-noni.com/
      オーガニック認定ノ二
       http://www.kyoco.co.jp/kenkou/noni.html

いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2004年01月10日の時点で[ データ ]及び [ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE
■映画『 レジェンド・オブ・ジョニー・リンゴ (仮題) 』の更新記録
2004/01/09新規: ファイル作成
2004/12/16更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/10/06更新: ◆追記
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幸田 幸
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